近代パリの社会と政治 (紙版)

都市の日常を探る

近代パリの社会と政治
形式・仕様:
紙版 電子版

近代へ向かう19世紀パリでは、人びとはどのように暮らし、行政と向き合い、政治に参加していたのか。豊富な一次史料から描き出す。

著者 長井 伸仁
ジャンル 歴史・地理
出版年月 2022年5月
ISBN 978-4-326-20062-7
判型・ページ数 A5・340ページ
定価 6,050円(税込)
在庫 在庫あり

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19世紀初頭、中世以来の物理的枠組みのなか前近代的な意識や紐帯を色濃く残していたパリは、世紀末には現在の相貌を持つ巨大都市になった。この急激な変化のなかで、人びとはどのように生きていたのか。民衆の言語や宗教、警察組織、市議会選挙の様相や議員のプロフィールなどの分析を通して、近代パリの諸側面を考察する。

◎けいそうビブリオフィルで一部内容を公開中です
「序章」
序 章
 一 一九世紀のパリ
 二 研究史から展望する
 三 本書の構成

第Ⅰ部 社会と文化

第一章 近代フランス都市住民の日常性と共同性
 一 問題の所在
 二 近代フランス都市の膨張
 三 都市住民のあり方
 四 慈善から扶助へ
 五 都市史研究の展望

第二章 都市における移住者と文化――地方出身者とカトリック教会
 一 問題の所在
 二 パリへの移住者
 三 パリにおける同郷会
 四 カトリック教会と都市移住者
 五 近代パリにおける言語と文化

第三章 都市化とカトリック教会――教区のあり方からみる
 一 都市とキリスト教
 二 教区の増設
 三 「枢機卿の建設現場」
 四 教区を越えて

第四章 パリ民事籍簿復元事業
 一 問題の所在
 二 復元の決定
 三 事業の遂行
 四 事業が示すもの

第Ⅱ部 行政と市政

第五章 住民と秩序維持――パリ警視庁とその活動
 一 問題の所在
 二 フランスの警察制度
 三 警視庁への批判
 四 外国人への眼差し
 五 結語

第六章 プロソポグラフィと社会史――フランス近現代史研究の事例から
 一 近現代史研究とプロソポグラフィ
 二 手法としての位置づけ
 三 「批判的転回」とプロソポグラフィ

第七章 第三共和政期のパリ市議会議員
 一 問題の所在
 二 パリ市議会とその政治的変遷
 三 市議会議員の出自と経歴
 四 市議会議員の資産
 五 結語

第八章 選挙の一断面――ブーランジスムをめぐる人びと
 一 選挙について
 二 パリにおけるブーランジスムと選挙
 三 選挙を支えた人びとと組織
 四 課題

第九章 フランスにおける自治体史――首都パリとその郊外の事例
 一 自治体史について
 二 パリとその郊外
 三 自治体史としてのパリ史
 四 郊外における自治体史
 五 自治体史を取りまく状況
 六 結語

終 章

あとがき
地図
参考文献
史料
図版出典
索引

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