民主主義を数理で擁護する (紙版)

認識的デモクラシー論のモデル分析の方法

民主主義を数理で擁護する
形式・仕様:
紙版 電子版

誰が会議に参加するべきか。政治的決定を担うべきなのは、政治家か、専門家か、一般の市民か。数理モデル分析で解き明かす民主主義。

著者 坂井 亮太
ジャンル 政治
出版年月 2022年3月
ISBN 978-4-326-30311-3
判型・ページ数 A5・272ページ
定価 4,070円(税込)
在庫 在庫あり

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政治的争点をめぐる決定に際し、正しい選択を導きやすい参加者構成は何か。本書は、民主的決定が正しい選択を導くと論じる「認識的デモクラシー論」を数理モデル分析によって精緻化することで、集合知が生じるメカニズムやその条件を明らかにする。「素人 v.s. 専門家」という対立構図を超え、新たに「混合派」の価値を探る。

◎けいそうビブリオフィルで本書の一部内容を公開中です。
あとがきたちよみ『民主主義を数理で擁護する』
序 章 話し合いには、誰が参加するべきか
 1.数理分析でデモクラシーの最適な参加者構成を示す
 2.本書において解答を試みる問題
 3.リサーチ・クエスチョン
 4.先行研究に照らした本書の位置づけ
 5.本書の構成

第一章 認識的デモクラシー論の概略
 1.認識的デモクラシー論
 2.政治学研究における認識的デモクラシー論の位置づけ
 3.認識的デモクラシー論に向けられた期待と懸念
 4.認識的デモクラシー論の基本的特徴
 5.争点
 6.歴史的変遷
 7.今日的理解
 8.小括

第二章 先行研究の検討と研究上の空白
 1.数理モデル間の複数性の活用
 2.数理モデル内の複数性の活用
 3.認知的多様性のある判断の集約
 4.小括

第三章 モデル分析の外的妥当性と多重モデルによる理想化
 1.認識的デモクラシー論における外的妥当性の問題
 2.数理モデルの援用という論証構造がはらむ問題
 3.数理モデル分析の外的妥当性の問題への取り組み
 4.三つの解決策は外的妥当性の問題を解消できるか
 5.複数モデルの活用を目指して
 6.小括

第四章 モデル分析の内的妥当性とロバストネス分析
 1.数理モデルの複数性と内的妥当性の緊張関係
 2.なぜロバストネス分析か
 3.ロバストネス分析の概要
 4.ロバストネス分析の課題
 5.小括

第五章 システマティック・レビュー──多様性が能力に勝る定理への応用
 1.システマティック・レビュー
 2.パイロット・ケーススタディ:DTAモデル
 3.研究デザイン
 4.結果
 5.結果の統合
 6.ディスカッション
 7.小括

第六章 認知的多様性を多数決で生かすための処方──理由の集計
 1.ロバストネス分析の応用上の有用性
 2.二つの決定手続の公理的特徴づけと規範的課題
 3.熟議の文脈にとって望ましい決定手続
 4.観点に応じたPBPと熟議の分業
 5.小括

第七章 考察
 1.提案手法の考察
 2.提案手法の評価1:複数の数理モデルの活用
 3.提案手法の評価2:多様性が生きる場面の解明
 4.提案手法の評価3:ロバストネス分析を手がかりとした意思決定手続の改善
 5.認識的デモクラシー論への貢献
 6.限定性
 7.今後の研究課題

終 章 得られた知見とその意義──一般市民と専門家の混合
 1.本書が目指したもの
 2.分析結果から得られた知見
 3.話し合いには誰が参加するべきか
 4.公共政策への示唆:熟議、ミニ・パブリックス
 5.政治理論への示唆:開かれたデモクラシー

補論1:用語の整理

補論2:認識的デモクラシー論の数理モデルの紹介
 多様性が能力に勝る定理:熟議の数理モデル
 ベイズ更新:民主的学習と熟慮の数理モデル
 コンドルセの陪審定理:多数決の数理モデル
 多様性予測定理(群衆の英知・集計の奇跡):平均化の数理モデル
 その他のモデル

あとがき
英語要約
参照文献
索引

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