社会科学の哲学入門 (紙版)

社会科学の哲学入門
形式・仕様:
紙版 電子版

社会科学はいかなる「科学」か? 科学哲学の観点からその営みの根本へとガイドする。哲学と社会科学を学ぶ全ての人のための入門書。

著者 吉田 敬
ジャンル 哲学・思想・倫理
出版年月 2021年8月
ISBN 978-4-326-10296-9
判型・ページ数 A5・232ページ
定価 2,420円(税込)
在庫 在庫あり

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社会現象をどう捉える? 社会科学は普遍的といえるか? 研究者の価値観をどう取り除く? 社会科学は自然科学に還元されるのか? 社会科学の哲学とは、こうした社会科学に関する様々な問題を哲学的に問う科学哲学の一分野である。6つの問いを出発点に、基本用語と対立軸を丁寧に解説する、初学者のための待望のガイドブック。

正誤表(PDF)

◎けいそうビブリオフィルで一部内容を公開中です。
あとがきたちよみ『社会科学の哲学入門』
序 章 社会科学の哲学を学ぶとはどういうことか
 1. 社会科学の哲学とは何か
 2. 社会科学の哲学が研究対象とする社会科学とは何か
 3. 社会科学の哲学をあえて論じるのはなぜか
 4. 社会科学と社会科学の哲学はどのような関係にあるのか
 5. この本が必要なのはなぜか
 6. この本の構成

第1章 社会科学は社会現象をどのように捉えようとするのか
 1. はじめに
 2. 方法論的個人主義
 3. 方法論的集団主義
 4. 方法論的個人主義の制度論的転回
 5. おわりに

第2章 社会科学の方法と目的はどのようなものか
 1. はじめに
 2. 自然主義の前身としての実証主義
 3. 現代の社会科学において自然主義が有力である理由
 4. 解釈主義
 5. 自然と規約の二分法とそれが見過ごしている第三のカテゴリー
 6. 予測にまつわる方法論的問題と方法の単一性
 7. 行為の意図せざる結果を説明するための状況分析
 8. おわりに

第3章 社会科学の理論は何のためにあるのか
 1. はじめに
 2. 一般科学哲学における実在論と反実在論の論争
 3. 合理的経済人の起源とサイモンの批判
 4. フリードマンの道具主義的方法論
 5. 合理的経済人とその批判
 6. 行動経済学の展開
 7. 強い互恵性と神経経済学
 8. おわりに

第4章 社会科学はものの見方の一つにすぎないのか
 1. はじめに
 2. 異文化の合理性をめぐる様々な論争
 3. 文化相対主義の議論と問題点
 4. 文化の多様性を擁護しつつ相互批判を可能にする方法
 5. 女性器切除の問題
 6. おわりに

第5章 社会科学において認識と価値はどのような関係にあるのか
 1. はじめに
 2. 事実と価値の二分法
 3. ムーアの自然主義的誤謬
 4. ヴェーバーの価値自由としての客観性と価値判断論争
 5. 20世紀半ばの英語圏における価値自由論
 6. 価値自由と社会的・政治的文脈
 7. 価値自由とスタンドポイント理論
 8. おわりに

第6章 社会科学と自然科学の関係はどのようなものか
 1. はじめに
 2. 心理学の還元可能性に関する論争
 3. 社会生物学と進化心理学の還元主義的研究プログラム
 4. ローゼンバーグの社会科学無効化論
 5. ソーヤーの社会法則擁護論
 6. キンケイドの非還元主義
 7. おわりに

終 章 この本はどこにたどり着いたのか
 1. この本のまとめ
 2. この本が提示した見解と今後の展望

あとがき
索  引
社会学を修士まで学んでいましたが、学部生のころ本書があれば社会科学の枠組みが理解できてその後の勉強・研究ももっと実り多いものになっていたかも・・・と感じました。ただこの年齢でも出会えてよかったです!(会社員 40才)

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