啓蒙と教育 (紙版)

臨床的人間形成論から

啓蒙と教育
形式・仕様:
紙版 電子版

教育は人類の自己啓蒙の重要な一環である。臨床的人間形成論の構築過程をより広範な歴史のうちに位置付け、達成点と課題を展望する。

著者 田中 毎実
ジャンル 教育・心理
シリーズ シリーズ教育・心理 > 教育思想双書〈第2期〉
出版年月 2021年2月
ISBN 978-4-326-29915-7
判型・ページ数 4-6・496ページ
定価 4,950円(税込)
在庫 在庫あり

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急速に変動する社会では、子どもや青年のみならず大人もまた、不断の生成を迫られる。その状況で求められるのは、子どもの「発達」や大人の「教育」を対象的に把握する理論ではなく、「ライフサイクルを通しての生成」と「世代間の相互生成」へ積極的にコミットする臨床的な人間形成論である。著者による臨床的人間形成論の集大成。

◎けいそうビブリオフィルで本書の一部内容を公開しています。
https://keisobiblio.com/2021/03/30/atogakitachiyomi_keimoutokyouiku/
はしがき

序章 啓蒙と臨床――臨床的人間形成論の確立のために
 はじめに
 一 本書の課題と構成
 二 啓蒙の野蛮化へ向き合う
 三 歴史としての啓蒙と運動としての啓蒙
 四 「にもかかわらず啓蒙」へ

第一章 遠野、花巻、盛岡 一九一〇年
 はじめに
 一 〈遠野、花巻、盛岡 一九一〇年〉の時空間
 二 離郷する自我――石川啄木
 三 帰郷する自我――佐々木喜善
 四 旅する自我――柳田国男
 五 遍歴する自我――高村光太郎
 六 里を二重視する自我――宮沢賢治
 おわりに

第二章 死者との実存協同――田邊元
 はじめに
 一 科学と教育――ロゴスの行方
 二 絶対媒介の意義と疑義
 三 種の論理――個と悪の行方
 四 懺悔道の哲学――自力の行方
 五 「死の哲学」と「死者との実存協同」

第三章 生命鼓橋の世代間作り渡し――森 昭
 はじめに
 一 啓蒙と自律、臨床化と公共性
 二 著作を読む(Ⅰ)――『教育人間学』へ
 三 著作を読む(Ⅱ)――『教育人間学』
 四 著作を読む(Ⅲ)――『人間形成原論』へ
 五 教育的公共性へ――文体と関係構築
 六 「死者との実存協同」から世代継承的公共性へ――田邊元と森昭

第四章 世代継承的公共性の生成――大学教育に焦点づけて
 はじめに
 一 問題としての大学教育
 二 大学における教員養成と公共性
 三 女子大学における教員養成

終章 啓蒙の野蛮化に抗して世代継承的公共性を紡ぐ
 一 啓蒙の弁証法へ向き合う
 二 生成する公共性
 三 教育的公共性と「半身の構えの連携」
 四 世代継承的公共性を紡ぐ
 五 「祈り」としての啓蒙と世代継承的公共性の生成

あとがき
文献
事項索引
人名索引
初出一覧

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