人工知能と人間・社会

人工知能と人間・社会

人間社会へ深く入り込んでくる人工知能。これによってもたらされる大きな変化に対して、どのように向き合えばよいのだろうか?

著者 稲葉 振一郎
大屋 雄裕
久木田 水生
成原 慧
福田 雅樹
渡辺 智暁
ジャンル 哲学・思想・倫理
出版年月 2020年2月
ISBN 978-4-326-10280-8
判型・ページ数 A5・388ページ
定価 5,500円(税込)
在庫 在庫あり

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技術革新に伴って大幅に向上したICTの知性。高度化・普及化の著しい人工知能によって、人間との連携も一層進んでいくものとみられている。人工知能との共存を踏まえ、今後目指される社会像・その基本理念とは? 関連する人文・社会科学系の各学問領域から多角的な分析・検討を試みる。
第1編 AIの見た夢とその後の現実

第1章 AI研究の過去と現在[中川裕志・河島茂生]
 Ⅰ AI研究の歴史的経緯
 Ⅱ AIの思想
 Ⅲ AIに対する社会的眼差しの変化と夢
 付録
 参考文献

第2章 技術革新と人間──AIの受容[渡辺智暁]
 Ⅰ 技術の受容、AIの受容、人間との関係
 Ⅱ AIの生み出す知と人間による受容
 Ⅲ 科学研究における手続きと結果の妥当性
 Ⅳ まとめ

第3章 AIネットワーク社会におけるアーキテクチャと法のデザイン[成原 慧]
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ AIネットワーク社会におけるアーキテクチャのデザイン
 Ⅲ AIネットワーク社会における法のデザイン
 Ⅳ むすびにかえて
 参考文献

第2編 AIの見る夢

第1章 AIと科学研究[呉羽真・久木田水生]
 Ⅰ 序論
 Ⅱ AIベース科学の歴史・現状・展望と意義
 Ⅲ AIベース科学の位置づけ
 Ⅳ AIベース科学と創造性
 Ⅴ AIベース科学の影響:人類科学の疎外?
 Ⅵ 結論
 参考文献

第2章 AIと性愛──AIと人は親密さを築くことができるか[匿名希望]
 Ⅰ 導入
 Ⅱ 親密圏に入り込むAI
 Ⅲ AIが性愛の対象になるとはどのようなことか
 Ⅳ 性愛の対象となるAIのリスク
 Ⅴ AIとの愛は人の愛に劣るのか
 Ⅵ おわりに
 参考文献

第3章 AIと統治[岡本慎平・稲葉振一郎]
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ ロボットは参政権をもちうるか
 Ⅲ 奴隷としてのロボット
 Ⅳ 統治のツールとしてのAI
 Ⅴ AIと道徳的助言
 Ⅵ おわりに
 参考文献

第4章 AIとその道徳的能力──AIによる統治の正当性条件を巡って[安藤 馨]
 Ⅰ 問題を整理する
 Ⅱ 道徳的行為者としてのAIとその責任(テーゼ4を巡って)
 Ⅲ AIに対して負う義務(テーゼ3を巡って)
 Ⅳ 統治に従う義務とその根拠(テーゼ2を巡って)
 Ⅴ 道徳的正答とAI
 Ⅵ 功利主義的なAI統治
 参考文献

第3編 AIを襲う現実

第1章 プロファイリング・理由・人格[大屋雄裕]
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 自己の物語とその限界
 Ⅲ 実存的エゴイズムの可能性
 Ⅳ 判断のプロセスと権威
 Ⅴ 更生の機会と超近代
 Ⅵ 物理的な対抗可能性
 Ⅶ ハイパー・パノプティコンとデジタル・レーニン主義

第2章 AIのガバナンス[江間有沙・城山英明]
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ AIガバナンスをめぐる国際的潮流
 Ⅲ 日本におけるAIガバナンス
 Ⅳ 国内外におけるAIガバナンスの比較
 Ⅴ おわりに
 参考文献

トークライブ 「AI「が」創る倫理 ~SFが幻視するもの~」[稲葉振一郎・飛浩隆・八代嘉美/小山田和仁(司会)]

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事項索引
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