生殖技術とジェンダー
生殖技術をめぐる〈生殖・技術・言論〉の三層とジェンダーの錯綜した関連を解きほぐす。漂流する「女性の自己決定権」はどこへ向かおうとするのか。
◎けいそうビブリオフィルで本書の一部を期間限定無料公開中です。
『生殖技術とジェンダー』(井上達夫・加藤秀一・江原由美子)特別限定公開~米連邦最高裁中絶禁止合憲判決とともに読み直す
(2022年8月8日まで)
はじめに
Ⅰ
第一章 人間・生命・倫理[井上達夫]
1 憂鬱
2 線引き問題
3 胎児と生命権
補論 生命倫理と公論の哲学
第二章 女性の自己決定権の擁護――リプロダクティヴ・フリーダムのために[加藤秀一]
1 女性の自己決定権――何が問題か
2 中絶の批判に対する反論――井上達夫氏の所論を中心に
3 リプロダクティヴ・フリーダムの方へ
第三章 胎児・女性・リベラリズム――生命倫理の基礎再考[井上達夫]
1 はじめに
2 「胎児の味方は女性の敵」か?
3 「線引き」の誤謬はどこにあるか――葛藤論の視点
補記
第四章 「女性の自己決定権の擁護」再論[加藤秀一]
1 「女性の自己決定権の擁護」について
2 女性の自己決定権を再び擁護する
3 おわりに――「生命権」の問題
「論争」の余白に
Ⅱ
第五章 性と生殖をめぐる政治――あるドイツ現代史[市野川容孝]
1 フェミニズムと新しい性倫理
2 フェミニズムと優生学
3 ナチズム期の優生政策
4 歴史の現在
第六章 「不妊治療」をめぐるフェミニズムの言説再考[柘植あづみ]
1 「不妊治療」に対するフェミニズムの視点とは何か
2 「不妊治療」に関する日本のフェミニズムの言説の検討
3 「産む」ことに対する評価
4 「不妊治療」テクノロジーに対する評価
5 「自己決定」再考
6 おわりに
第七章 生殖技術と家族[浅井美智子]
1 家族を変える生殖技術
2 だれが先端生殖技術の臨床基準を決めるのか?
3 女性の「子産み」をめぐる問題
4 現代家族における子どもの意味
5 文化・社会的背景からみた先端生殖技術の実施基準に望むこと
第八章 ≪生殖革命≫という言説――ピーター・シンガー批判のために[川本隆史]
1 生殖技術の推進と専門家によるコントロール――『生殖革命』のプロパガンダ
2 称賛、断罪、追随――シンガーは日本でどう読まれたか
3 欲望と選択の解剖学へ――フェミニズムの視座から
Ⅲ
第九章 生命・生殖技術・自己決定権[江原由美子]
1 はじめに
2 「胎児の生命権」対「女性の自己決定権」?――井上・加藤論争の論点
3 優生思想とフェミニズム――市野川論文をめぐって
4 フェミニズムは「不妊治療」をどう見るのか――柘植論文をめぐって
5 生殖技術の臨床基準に見る日本の家族――浅井論文をめぐって
6 生殖への人為的操作をどう評価するか――川本論文をめぐって
7 生殖技術とジェンダー―「女性の自己決定権」はなぜ「女性の」自己決定権なのか
付録 「優生保護法」をめぐる最近の動向
参考文献
索引
執筆者紹介
Ⅰ
第一章 人間・生命・倫理[井上達夫]
1 憂鬱
2 線引き問題
3 胎児と生命権
補論 生命倫理と公論の哲学
第二章 女性の自己決定権の擁護――リプロダクティヴ・フリーダムのために[加藤秀一]
1 女性の自己決定権――何が問題か
2 中絶の批判に対する反論――井上達夫氏の所論を中心に
3 リプロダクティヴ・フリーダムの方へ
第三章 胎児・女性・リベラリズム――生命倫理の基礎再考[井上達夫]
1 はじめに
2 「胎児の味方は女性の敵」か?
3 「線引き」の誤謬はどこにあるか――葛藤論の視点
補記
第四章 「女性の自己決定権の擁護」再論[加藤秀一]
1 「女性の自己決定権の擁護」について
2 女性の自己決定権を再び擁護する
3 おわりに――「生命権」の問題
「論争」の余白に
Ⅱ
第五章 性と生殖をめぐる政治――あるドイツ現代史[市野川容孝]
1 フェミニズムと新しい性倫理
2 フェミニズムと優生学
3 ナチズム期の優生政策
4 歴史の現在
第六章 「不妊治療」をめぐるフェミニズムの言説再考[柘植あづみ]
1 「不妊治療」に対するフェミニズムの視点とは何か
2 「不妊治療」に関する日本のフェミニズムの言説の検討
3 「産む」ことに対する評価
4 「不妊治療」テクノロジーに対する評価
5 「自己決定」再考
6 おわりに
第七章 生殖技術と家族[浅井美智子]
1 家族を変える生殖技術
2 だれが先端生殖技術の臨床基準を決めるのか?
3 女性の「子産み」をめぐる問題
4 現代家族における子どもの意味
5 文化・社会的背景からみた先端生殖技術の実施基準に望むこと
第八章 ≪生殖革命≫という言説――ピーター・シンガー批判のために[川本隆史]
1 生殖技術の推進と専門家によるコントロール――『生殖革命』のプロパガンダ
2 称賛、断罪、追随――シンガーは日本でどう読まれたか
3 欲望と選択の解剖学へ――フェミニズムの視座から
Ⅲ
第九章 生命・生殖技術・自己決定権[江原由美子]
1 はじめに
2 「胎児の生命権」対「女性の自己決定権」?――井上・加藤論争の論点
3 優生思想とフェミニズム――市野川論文をめぐって
4 フェミニズムは「不妊治療」をどう見るのか――柘植論文をめぐって
5 生殖技術の臨床基準に見る日本の家族――浅井論文をめぐって
6 生殖への人為的操作をどう評価するか――川本論文をめぐって
7 生殖技術とジェンダー―「女性の自己決定権」はなぜ「女性の」自己決定権なのか
付録 「優生保護法」をめぐる最近の動向
参考文献
索引
執筆者紹介
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