子別れのフォークロア
狐女房説話、歌舞伎・浄瑠璃にみる義理と人情の狭間の親子/山姥という排除された女/母の像、そして「北の国から」「漂流教室」へと母子の物語を追い結合と分離の姿を現しだす。
第一部 「子別れ」の幻想
I 「狐女房説話」考――伝承の母子抒情
はじめに
孤妻説話の古型
「異類婚」から「子別れ」へ
蛇から孤へ
「信太妻」考
「子別れ」と狂気
II 歌舞伎の子別れ――舞台上の母子哀話
重の井子別れ
血縁の見顕わし
知らぬことの悲しみ
わが子献上
第二部 「風」と母性――山姥考
I 「山姥」の出現
吹きぬける「風」
謡曲『山姥』の舞台から
山中の異人
昔語りの「山姥」
II 子を抱く「山姥」たち
『嫗(こもち)山姥』考
美人画としての「山姥」
(附)妖怪「山姥」図像
第三部 「母子」変奏
I ブラウン管の中の「子別れ」――『北の国から』の場合
はじめに
三角形の破綻
「父性」と「母性」の反転
別れの情景
父と子の絆
II 「子別れ」とタイム・スリップ――『漂流教室』のメッセージ
あらすじ
「切断」という関係
漂流する思春期
幼いものの意味
肉体なき母子――純愛の母
III 『山を走る女』――「山姥」憧憬
ブラウン管の選択
「産むこと」の原点
媒体としての「育児」
「山」――幻の聖域
「山」――都市の異空間
「山」――「光」と「緑」の領分
母と子――「超越」の場所
あとがき
I 「狐女房説話」考――伝承の母子抒情
はじめに
孤妻説話の古型
「異類婚」から「子別れ」へ
蛇から孤へ
「信太妻」考
「子別れ」と狂気
II 歌舞伎の子別れ――舞台上の母子哀話
重の井子別れ
血縁の見顕わし
知らぬことの悲しみ
わが子献上
第二部 「風」と母性――山姥考
I 「山姥」の出現
吹きぬける「風」
謡曲『山姥』の舞台から
山中の異人
昔語りの「山姥」
II 子を抱く「山姥」たち
『嫗(こもち)山姥』考
美人画としての「山姥」
(附)妖怪「山姥」図像
第三部 「母子」変奏
I ブラウン管の中の「子別れ」――『北の国から』の場合
はじめに
三角形の破綻
「父性」と「母性」の反転
別れの情景
父と子の絆
II 「子別れ」とタイム・スリップ――『漂流教室』のメッセージ
あらすじ
「切断」という関係
漂流する思春期
幼いものの意味
肉体なき母子――純愛の母
III 『山を走る女』――「山姥」憧憬
ブラウン管の選択
「産むこと」の原点
媒体としての「育児」
「山」――幻の聖域
「山」――都市の異空間
「山」――「光」と「緑」の領分
母と子――「超越」の場所
あとがき
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定価 2,530円(税込)