子別れのフォークロア

子別れのフォークロア
著者 本田和子
ジャンル 社会・女性
出版年月 1988年10月
ISBN 978-4-326-65095-8
判型・ページ数 4-6・222ページ
定価 1,870円(税込)
在庫 品切れ・重版未定

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狐女房説話、歌舞伎・浄瑠璃にみる義理と人情の狭間の親子/山姥という排除された女/母の像、そして「北の国から」「漂流教室」へと母子の物語を追い結合と分離の姿を現しだす。

第一部 「子別れ」の幻想

I 「狐女房説話」考――伝承の母子抒情
 はじめに
 孤妻説話の古型
 「異類婚」から「子別れ」へ
 蛇から孤へ
 「信太妻」考
 「子別れ」と狂気

II 歌舞伎の子別れ――舞台上の母子哀話
 重の井子別れ
 血縁の見顕わし
 知らぬことの悲しみ
 わが子献上

第二部 「風」と母性――山姥考

I 「山姥」の出現
 吹きぬける「風」
 謡曲『山姥』の舞台から
 山中の異人
 昔語りの「山姥」
 
II 子を抱く「山姥」たち
 『嫗(こもち)山姥』考
 美人画としての「山姥」
 (附)妖怪「山姥」図像

第三部 「母子」変奏 

I ブラウン管の中の「子別れ」――『北の国から』の場合
 はじめに
 三角形の破綻
 「父性」と「母性」の反転
 別れの情景
 父と子の絆

II 「子別れ」とタイム・スリップ――『漂流教室』のメッセージ
 あらすじ
 「切断」という関係
 漂流する思春期
 幼いものの意味
 肉体なき母子――純愛の母

III 『山を走る女』――「山姥」憧憬
 ブラウン管の選択
 「産むこと」の原点
 媒体としての「育児」
 「山」――幻の聖域
 「山」――都市の異空間
 「山」――「光」と「緑」の領分
 母と子――「超越」の場所

あとがき

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