社会科学の方法論争 [原著第2版]
多様な分析道具と共通の基準
社会科学の必読論文集、待望の第2版を完訳! どの研究手法をどう使うべきか? 最新の研究を踏まえ更に充実。便利な用語解説つき。
著者 | ヘンリー・ブレイディ 編 デヴィッド・コリアー 編 泉川 泰博 訳 宮下 明聡 訳 |
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ジャンル | 社会・女性 政治 |
出版年月 | 2014年5月 |
ISBN | 978-4-326-30231-4 |
判型・ページ数 | A5・452ページ |
定価 | 5,170円(税込) |
在庫 | 在庫あり |
本書は、定性的研究の方法論に関する最新の研究成果であり、社会科学者に広く読まれてきた必読文献の最新版である。第1版に引き続き、科学哲学と統計理論の観点から定性的手法をどのように研究に活かすべきかという問題を掘り下げ、この第2版では過程追跡に関する内容も充実。それにともない、用語解説もアップデートした。
第2版では収録されなかった第1版の4つの章(オンライン章)はこちら(PDF)
訳者まえがき
第2版まえがき
第1版まえがき
第2版序論 政治学方法論におけるめざましい変化[デヴィッド・コリアー ヘンリー・ブレイディ ジェイソン・シーライト]
1.KKVをめぐる論争の継続
2.標準的な定量的アプローチの定型
3.将来の展望
第Ⅰ部 方法論における論争
A.論争の枠組み
第1章 方法論の再検討[ヘンリー・ブレイディ デヴィッド・コリアー ジェイソン・シーライト]
1.主流派定量手法,定性的手法,および統計理論
2.『社会科学のリサーチ・デザイン』に関する論争
3.分析道具と基準
4.方法論に関する異なる見解に向けて
5.各章の概観
第2章 基準の追求――『社会科学のリサーチ・デザイン』の検証[デヴィッド・コリアー ジェイソン・シーライト ジェラルド・ムンク]
1.科学的研究,推論,仮定
2.ガイドライン――KKVの枠組みの要約
3.KKVの枠組みをめぐる本書の議論
B.定量的モデルの批判
第3章 定量的研究様式は定性的研究者にとってどの程度有効か[ヘンリー・ブレイディ]
1.神学と説教法
2.定量的手法優先主義からの脱却
3.結論
第4章 定量帝国主義の果たされぬ約束[ラリー・バーテルズ]
1.KKVの貢献と欠点
2.省略された部分と将来の研究課題
3.結論
第5章 社会科学の推論はいかに逸脱事例を見落としているか[ロナルド・ロガウスキー]
1.問題設定および演繹的理論形成
2.理論と逸脱に関するいくつかの事例
3.教訓
C.定量的・定性的伝統の結合
第6章 定量的手法と定性的手法の架け橋[シドニー・タロウ]
1.定性的データと定量的データを組み合わせる際の問題点
2.溝を埋めるための分析道具
3.結論
第7章 研究デザインの重要性[ゲアリー・キング ロバート・コヘイン シドニー・ヴァーバ]
1.『社会科学のリサーチ・デザイン』のねらい
2.われわれが看過したとされる問題
3.事例選択バイアスを避ける危険
4.トライアンギュレーションによる結論
D.多様な分析道具,共通の基準
第8章 KKV批判,統計理論の見解,トレードオフ――議論の総括[デヴィッド・コリアー ヘンリー・ブレイディ ジェイソン・シーライト]
1.KKV批判とそれに対する統計学的見解
2.研究デザインにおけるトレードオフ
3.結論
第9章 因果的推論における説得力の源泉――KKVとは異なる方法論の構築に向けて[デヴィッド・コリアー ヘンリー・ブレイディ ジェイソン・シーライト]
1.主要な区別の再考
2.定性的研究vs.定量的研究――4つのアプローチ
3.事例と観察
4.データセット観察vs. 因果プロセス観察
5.結論――議論の総括
6.方法論における優先順位のバランス――技巧化および共通の基準の模索
第Ⅱ部 因果的推論――古いジレンマ,新しい分析道具
第Ⅱ部はじめに[デヴィッド・コリアー ヘンリー・ブレイディ ジェイソン・シーライト]
E.因果的推論のための定性的分析道具
第10章 過程追跡と因果的推論[アンドリュー・ベネット]
1.過程追跡の概観
2.結論
第11章 科学的探究のタイプについて――定性的推論の役割[デヴィッド・フリードマン]
1.定性的推論――疫学の事例研究
2.結論
3.文献案内
第12章 データセット観察vs.因果プロセス観察――2000 年アメリカ大統領選挙[ヘンリー・ブレイディ]
1.データセット観察に基づく回帰分析
2.因果プロセス観察による分析
3.Lott はどこで誤ったのか
4.結論
補遺 過程追跡をどう教えるか[デヴィッド・コリアー]
F. 因果的推論のための定量的分析道具
第13章 回帰分析に基づく推論――因果関係の誤評価に関する事例研究[ジェイソン・シーライト]
1.基本的問題
2.民主主義と経済成長――矛盾する分析結果
3.社会経済的発展のコントロール――異なる戦略
4.研究者の対応および潜在的な解決策?
5.代替的アプローチ――回帰分析の改良および分析規模の縮小
6.結論
第14章 研究デザインに基づく推論――回帰分析の陥穽の克服?[サド・ダニング]
1.研究デザインに基づく推論とモデルに基づく推論
2.自然実験
3.マッチング・デザインとの対比
4.自然実験の評価――3つの側面
5.結論―研究デザインにおける説得力の源泉
6.本章の根幹となる問題に立ち返って
用語解説
参考文献
初出版元への謝辞
事項索引
人名索引
著者・訳者紹介
第2版まえがき
第1版まえがき
第2版序論 政治学方法論におけるめざましい変化[デヴィッド・コリアー ヘンリー・ブレイディ ジェイソン・シーライト]
1.KKVをめぐる論争の継続
2.標準的な定量的アプローチの定型
3.将来の展望
第Ⅰ部 方法論における論争
A.論争の枠組み
第1章 方法論の再検討[ヘンリー・ブレイディ デヴィッド・コリアー ジェイソン・シーライト]
1.主流派定量手法,定性的手法,および統計理論
2.『社会科学のリサーチ・デザイン』に関する論争
3.分析道具と基準
4.方法論に関する異なる見解に向けて
5.各章の概観
第2章 基準の追求――『社会科学のリサーチ・デザイン』の検証[デヴィッド・コリアー ジェイソン・シーライト ジェラルド・ムンク]
1.科学的研究,推論,仮定
2.ガイドライン――KKVの枠組みの要約
3.KKVの枠組みをめぐる本書の議論
B.定量的モデルの批判
第3章 定量的研究様式は定性的研究者にとってどの程度有効か[ヘンリー・ブレイディ]
1.神学と説教法
2.定量的手法優先主義からの脱却
3.結論
第4章 定量帝国主義の果たされぬ約束[ラリー・バーテルズ]
1.KKVの貢献と欠点
2.省略された部分と将来の研究課題
3.結論
第5章 社会科学の推論はいかに逸脱事例を見落としているか[ロナルド・ロガウスキー]
1.問題設定および演繹的理論形成
2.理論と逸脱に関するいくつかの事例
3.教訓
C.定量的・定性的伝統の結合
第6章 定量的手法と定性的手法の架け橋[シドニー・タロウ]
1.定性的データと定量的データを組み合わせる際の問題点
2.溝を埋めるための分析道具
3.結論
第7章 研究デザインの重要性[ゲアリー・キング ロバート・コヘイン シドニー・ヴァーバ]
1.『社会科学のリサーチ・デザイン』のねらい
2.われわれが看過したとされる問題
3.事例選択バイアスを避ける危険
4.トライアンギュレーションによる結論
D.多様な分析道具,共通の基準
第8章 KKV批判,統計理論の見解,トレードオフ――議論の総括[デヴィッド・コリアー ヘンリー・ブレイディ ジェイソン・シーライト]
1.KKV批判とそれに対する統計学的見解
2.研究デザインにおけるトレードオフ
3.結論
第9章 因果的推論における説得力の源泉――KKVとは異なる方法論の構築に向けて[デヴィッド・コリアー ヘンリー・ブレイディ ジェイソン・シーライト]
1.主要な区別の再考
2.定性的研究vs.定量的研究――4つのアプローチ
3.事例と観察
4.データセット観察vs. 因果プロセス観察
5.結論――議論の総括
6.方法論における優先順位のバランス――技巧化および共通の基準の模索
第Ⅱ部 因果的推論――古いジレンマ,新しい分析道具
第Ⅱ部はじめに[デヴィッド・コリアー ヘンリー・ブレイディ ジェイソン・シーライト]
E.因果的推論のための定性的分析道具
第10章 過程追跡と因果的推論[アンドリュー・ベネット]
1.過程追跡の概観
2.結論
第11章 科学的探究のタイプについて――定性的推論の役割[デヴィッド・フリードマン]
1.定性的推論――疫学の事例研究
2.結論
3.文献案内
第12章 データセット観察vs.因果プロセス観察――2000 年アメリカ大統領選挙[ヘンリー・ブレイディ]
1.データセット観察に基づく回帰分析
2.因果プロセス観察による分析
3.Lott はどこで誤ったのか
4.結論
補遺 過程追跡をどう教えるか[デヴィッド・コリアー]
F. 因果的推論のための定量的分析道具
第13章 回帰分析に基づく推論――因果関係の誤評価に関する事例研究[ジェイソン・シーライト]
1.基本的問題
2.民主主義と経済成長――矛盾する分析結果
3.社会経済的発展のコントロール――異なる戦略
4.研究者の対応および潜在的な解決策?
5.代替的アプローチ――回帰分析の改良および分析規模の縮小
6.結論
第14章 研究デザインに基づく推論――回帰分析の陥穽の克服?[サド・ダニング]
1.研究デザインに基づく推論とモデルに基づく推論
2.自然実験
3.マッチング・デザインとの対比
4.自然実験の評価――3つの側面
5.結論―研究デザインにおける説得力の源泉
6.本章の根幹となる問題に立ち返って
用語解説
参考文献
初出版元への謝辞
事項索引
人名索引
著者・訳者紹介
関連書籍
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定価 4,180円(税込)