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『教育思想事典 増補改訂版』刊行記念フェア 「現代を解きほぐす教育思想」



2017年9月末に17年ぶりに版を改めます『教育思想事典 増補改訂版』の刊行を記念し、
本書の編者である教育思想史学会の全面的なバックアップのもと10月1日(日)より紀伊國屋書店新宿本店にてフェアを開催いたします。

フェアでは教育思想を知る上で欠かせない書籍約220点を14のトピックに分けて選者が解説したブックガイドをフェア台で無料で配布いたします。そしてブックガイドに掲載された書籍のなかから現在入手できる重要な書籍を約150点集めてフェア台で展開いたします。

教育思想史学会会長の松下良平先生による「はじめに」とブックガイドの構成、執筆者プロフィールを下記に掲載しておりますのでご覧ください。


場所紀伊國屋書店新宿本店 3階人文書フェア台
期間2017年10月1日(日)~11月初旬終了予定(終了日は確定次第お知らせします)
ブックガイドをはじめ当フェアについてのお問い合わせは勁草書房営業部(TEL:03-3814-6861)までご連絡下さい。

※なお、紀伊國屋書店では店舗で税込5,000円以上お買上げいただきますと日本国内への一か所に限り配送料が無料となります(5,000円未満の場合は390円かかります)。詳細はこちらをご覧ください。

教育思想史学会当フェア特設ページ:http://www.hets.jp/fair.html

『教育思想事典 増補改訂版』の内容見本はこちら(PDF)



【ブックガイドまえがき】 
教育思想史学会会長 松下良平


 教育思想にかかわる必読書のリストとその解説をお贈りします。教育思想史学会に所属する中堅・若手からの選りすぐりのメンバーが、その任に当たってくれました。

 今日、学校教育をはじめとして教育に熱い期待が寄せられています。かつては学生による自主的な学びに任せていた大学も、今やすっかり様変わりして教育熱心になりました。しっかり計画された教育があちこちで繰り広げられることによって、若い世代の将来は安泰だ。こう言いたいところですが、ことはそう単純ではありません。教育の内実こそがそこでは問われるからです。

 経済の停滞やグローバル化や少子高齢化や人工知能の進歩などの影響により、社会はドラスティックに変わりつつあります。その先行きがあまりにも不透明で不確実なために、これまでの教育を手直しするだけでは、激動する社会を「生きる力」にはつながらないのでは?――このような問いが切実なものになっています。既定の道をひたすら前へ進むための教育。その教育のあり方を根本から問い直さなければならない局面に差しかかっているということです。

 ところが現実には、そのような問いを封じる風潮が広がっています。近未来の社会で役立ちそうな知識や能力・スキルを身につけさせれば教育は十分である、とする考え方が社会を席捲しつつあるのです。そのため教育する側も、政治や顧客が求める教育成果を目に見える形で出すことに躍起になり、そのことが何を意味するのかを考えない傾向が強まっています。人びとは教育について熱く語ることもなく、教育を単なるテクノロジーの問題とみなし、どのような手段を用いればどのような成果が得られるか、ばかりを考えます。さまざまな方法をまずは試して、その成果をデータでチェックし、よいデータが得られたら怪しげな方法でも受け入れ、課題が残れば新しい教育政策を次々と政治主導で導入していく。――こうしたプロセスが、教育現場の悲鳴や多様な声を無視して淡々とくりかえされています。そこでは多くの人びとは、データに一喜一憂するだけであり、そこで身につけた学力や規律がどのような知性や社会性につながるのか、改めて問おうとはしません。

 しかし教育思想は違います。教育をテクノロジーの問題に還元できるとみなす教育観がどこから来たのか、人間や社会に何をもたらすのかについて探究します。教育についての狭く硬直した見方を打破するべく、現代人に自明のものとなっている西洋近代由来の「教育」を相対化し、それとは別の教育の可能性を開示し、学校教育の特異性を暴きだし、教え学ぶことと生や死との深い結びつきに迫るのです。

 このブックレットを読まれた方々が、当たり前の世界の外側へと誘われていくことを願っています。めくるめく多様で奥が深いけれども、もっと見通しがよく、伸びやかになれる場所へ。



【ブックガイドの目次と掲載される書籍一覧】
※ 品切の書籍やフェア台で展示していない書籍もブックガイドには掲載されております。ご了承下さい。
※ 解説文で触れなかったもののトピックに関連するものとして選者が挙げた書籍は参考図書としてリストの番号にアスタリスク(*)を付けています(解説文はフェア台で配布しておりますブックガイドに全文が掲載されております)。


1.教育思想への招待─丁寧に考えるために 下司  晶

No. 書名 著者 出版社
1 教育思想事典 増補改訂版 教育思想史学会編 勁草書房
2 教育思想史で読む現代教育 森田尚人・森田伸子編著 勁草書房
3 教育人間学 田中毎実編 東京大学出版会
4 教育思想史 今井康雄編 有斐閣
5 西洋教育思想史 眞壁宏幹編 慶應義塾大学出版会
6 シティズンシップの教育思想 小玉重夫 現代書館(白澤社発行)
7 ヒューマニティーズ 教育学 広田照幸 岩波書店
8 近代教育思想を読みなおす 原聰介・宮寺晃夫・森田尚人・今井康雄編 新曜社
9 教育思想の50人 ジョイ・A・パーマー リオラ・ブレスラー デイヴィッド・E・クーパー編著 広岡義之・塩見剛一訳 青土社
10 Fifty Major Thinkers on Education  Joy Palmer, Liora Bresler, David Cooper Routledge
11 メディア・美・教育 今井康雄 東京大学出版会
12 文字の経験 森田伸子 勁草書房
13 言語と教育をめぐる思想史 森田伸子編著 勁草書房
14 ソクラテスのダブルバインド 矢野智司 世織書房

2.教育思想の新しい読み方─新たな思想と新たな解釈 下司 晶
No. 書名 著者 出版社
15 コメニウスの世界観と教育思想 北詰裕子 勁草書房
16 ヨハネス・コメニウス 相馬伸一 講談社
17 イマヌエル・カントの葬列 鈴木晶子 春秋社
18 ドイツ田園教育舎研究 山名淳 風間書房
19 学校の公共性と民主主義 上野正道 東京大学出版会
20 シュタイナーの教育思想 柴山英樹 勁草書房
21 存在論と宙吊りの教育学 井谷信彦 京都大学学術出版会
22 マルクスの教育思想 青柳宏幸 現代書館(白澤社発行)
23 〈精神分析的子ども〉の誕生 下司晶 東京大学出版会
24 ヴァルター・ベンヤミンの教育思想 今井康雄 世織書房
25 ベンヤミンの人間形成論 池田全之 晃洋書房
26 ウィトゲンシュタインと教育 平田仁胤 大学教育出版
27 教育人間論のルーマン 田中智志・山名淳編著 勁草書房
28 教育思想のフーコー 田中智志 勁草書房
29 ハーバーマスと教育 野平慎二 世織書房

3.書店で会える「古典」─現代教育の源流 下司 晶
No. 書名 著者 出版社
30 世界教育学選集 全100巻+別巻 梅根悟・勝田守一監修 明治図書出版
31 ソクラテスの弁明 プラトン著 納富信留訳 光文社
32 国家 (上) プラトン著 藤沢令夫訳 岩波書店
  国家 (下) プラトン著 藤沢令夫訳 岩波書店
33 大教授学1 コメニウス著 鈴木秀勇訳 明治図書出版
  大教授学2 コメニウス著 鈴木秀勇訳 明治図書出版
34 パンパイデイア J.A.コメニウス著 太田光一訳 東信堂
35 世界図絵 J.A.コメニウス著 井ノ口淳三訳 平凡社
36 コメニウス「世界図絵」の異版本 井ノ口淳三 追手門学院大学出版会
37 ジョン・ロック「子どもの教育」 ジョン・ロック著 北本正章訳 原書房
38 エミール (上) ルソー著 今野一雄訳 岩波書店
  エミール (中) ルソー著 今野一雄訳 岩波書店
  エミール (下) ルソー著 今野一雄訳 岩波書店
39 カント全集17 論理学/教育学 カント著 湯浅正彦・井上義彦・加藤泰史訳 岩波書店
40 永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 カント著 中山元訳 光文社
41 ペスタロッチーのシュタンツだより 改訂版 ヴォルフガング・クラフキー著 森川直訳 東信堂
42 人間の教育 (上) フレーベル著 荒井武訳 岩波書店
  人間の教育 (下) フレーベル著 荒井武訳 岩波書店
43 一般教育学 ヘルバルト著 三枝孝弘訳 明治図書出版
44 児童の世紀 エレン・ケイ著 
小野寺信・小野寺百合子訳
冨山房
45 学校と社会/子どもとカリキュラム ジョン・デュ-イ著 市村尚久訳 講談社
46 民主主義と教育 (上) デューイ著 松野安男訳 岩波書店
  民主主義と教育 (下) デューイ著 松野安男訳 岩波書店

4.新しい時代のための「現代の古典」─教育的思考への/としてのインパクト 生澤繁樹
No. 書名 著者 出版社
47 〈子供〉の誕生 フィリップ・アリエス著 
杉山光信・杉山恵美子訳
みすず書房
48 監獄の誕生 ミシェル・フーコー著 田村俶訳 新潮社
49 脱学校の社会 イヴァン・イリッチ著 
東洋・小澤周三訳
東京創元社
50 再生産 ピエール・ブルデュー 
J-C・パスロン著 宮島喬訳
藤原書店
51 希望の教育学 パウロ・フレイレ著 里見実訳 太郎次郎社エディタス
52 変革的知識人としての教師 ヘンリー・A・ジルー著 渡部竜也訳 春風社
53 〈教育〉の社会学理論 バジル・バーンスティン著 
久冨善之・長谷川裕・山﨑鎮親・
小玉重夫・小澤浩明訳
法政大学出版局
54 忘られた連関 K. モレンハウアー著 今井康雄訳 みすず書房
55 教育目標・教育手段・教育成果 ヴォルフガング・ブレツィンカ 著 
小笠原道雄・坂越正樹監訳
玉川大学出版部
56 コミュニケイション的行為の理論 (上) ユルゲン・ハーバーマス著 河上倫逸・M.フーブリヒト・平井俊彦訳 未來社
  コミュニケイション的行為の理論 (中) ユルゲン・ハーバーマス著 
藤沢賢一郎・岩倉正博・徳永恂・
平野嘉彦・山口節郎訳
未來社
  コミュニケイション的行為の理論 (下) ユルゲン・ハーバーマス著 
丸山高司・丸山徳次・厚東洋輔・
森田数実・馬場孚瑳江 ・脇圭平訳
未來社
57 社会の教育システム ニクラス・ルーマン著 村上淳一 訳 東京大学出版会
58 ケアリング ネル・ノディングズ著 
立山善康・林泰成・清水重樹・
宮崎宏志・新茂之訳
晃洋書房
59 問いへの教育 増補版 O.F.ボルノー著
森田孝・大塚恵一訳編
川島書店
60 教育の人間学的考察 増補改訂版 マルティヌス・J・ランゲフェルト著 
和田修二訳
未來社
61 よい教育とはなにか ガート・ビースタ著 
藤井啓之・玉木博章訳
現代書館(白澤社発行)
62 民主教育論 エイミー・ガットマン著 神山正弘訳 同時代社

5.近代日本の教育思想─国家・政治・生命 桑嶋晋平
No. 書名 著者 出版社
63 福沢諭吉著作集 第5巻
学問之独立 慶応義塾之記
福澤諭吉著 
西川俊作・山内慶太編
慶應義塾大学出版会
64 近代の超克 河上徹太郎 竹内 好 他12名 冨山房
65 日本教育学の系譜 小笠原道雄・田中毎実・森田尚人・
矢野智司
勁草書房
66 続思索と体験・『続思索と体験』以後 西田幾多郎 岩波書店
67 表現愛 木村素衞著 小林恭編・解説 こぶし書房
68 倫理学 (一) 和辻哲郎 岩波書店
69 上原専祿 著作集14 
国民形成の教育 増補版
上原専祿 評論社
70 大正新教育の思想 橋本美保・田中智志編著 東信堂
71 大田堯自撰集成 第4巻 ひとなる 大田堯 藤原書店
72 山びこ学校 無着成恭編 岩波書店
73* 知育とは何か 上野浩道 勁草書房
74* 教育と政治―戦後教育史を読みなおす 森田尚人・森田伸子・今井康雄編著 勁草書房
75* 高坂正顕著作集 第6巻 教育哲学 高坂正顕 学術出版会
76* 日本の教育人間学 皇紀夫・矢野智司編 玉川大学出版部
77* 新編森昭著作集 第5巻 教育人間学 (上)  森昭著 田中毎実編・解題 学術出版会
  新編森昭著作集 第6巻 教育人間学 (下)  森昭著 田中毎実編・解題 学術出版会

6.制度・制度化が可能にし、不可能にしたもの─ペダゴジーとラーニングのあいだで 生澤繁樹
No. 書名 著者 出版社
78 ペダゴジーの誕生 田中智志編著 
北野秋男・鈴木清稔著
多賀出版
79 管理から自律へ 遠藤孝夫 勁草書房
80 教室の生成のために 西岡けいこ 勁草書房
81 教育現象のシステム論 石戸教嗣 勁草書房
82 かかわりの教育学 増補版 岡田敬司 ミネルヴァ書房
83 教育の正義論 宮寺晃夫 勁草書房
84 スクールホーム ジェーン・R.マーティン著
生田久美子監訳・解説
東京大学出版会
85 教育哲学の現場 西村拓生 東京大学出版会
86 「学び」の認知科学事典 佐伯胖監修 渡部信一編 大修館書店
87 学習の生態学 福島真人 東京大学出版会
88 教師になること、教師であり続けること グループ・ディダクティカ 編 勁草書房
89 知識社会の学校と教師 アンディ・ハーグリーブス著 木村優・篠原岳司・秋田喜代美監訳 金子書房
90 教員養成を問いなおす 下司晶・須川公央・関根宏朗編著 東洋館出版社
91 教養の揺らぎとフランス近代 綾井桜子 勁草書房
92 古典を失った大学 藤本夕衣 NTT出版

7.社会変革のリアリズム─教育思想は社会を変える力となるか? 生澤繁樹
No. 書名 著者 出版社
93 学校改革抗争の100年 ダイアン・ラヴィッチ著 末藤美津子・宮本健市郎・佐藤隆之訳  東信堂
94 アメリカの反知性主義 リチャード・ホーフスタッター著 
田村哲夫訳
みすず書房
95 アメリカ進歩主義教授理論の形成過程 宮本健市郎 東信堂
96 社会性概念の構築 田中智志 東信堂
97 批判的教育学事典 マイケル・W・アップル ウェイン・アウ ルイ・アルマンド・ガンディン編 長尾彰夫・澤田稔監修 明石書店
98 学校を変える力 デボラ・マイヤー著 北田佳子訳 岩波書店
99 知識人と権力 アントニオ・グラムシ著 
上村忠男編訳
みすず書房
100 グラムシとフレイレ ピーター・メイヨー著 里見実訳 太郎次郎社エディタス
101 現代日本の思想 久野収・鶴見俊輔 岩波書店
102 国分一太郎 抵抗としての生活綴方運動 津田道夫 社会評論社
103 「山びこ学校」のゆくえ 奥平康照 学術出版会
104 自律への教育 テオドール・W・アドルノ著 
原千史・小田智敏・柿木伸之訳
中央公論新社
105 知識人とは何か エドワード・W・サイード著 
大橋洋一訳
平凡社
106 無知な教師 ジャック・ランシエール著 
梶田裕・堀容子訳
法政大学出版局
107 とびこえよ、その囲いを ベル・フックス著 里見実監訳 新水社

8.科学の政治性と全体主義─公衆を取り戻すための政治と教育 生澤繁樹
No. 書名 著者 出版社
108 科学の危機  金森修 集英社
109 公衆とその諸問題 ジョン・デューイ著 阿部齊訳 筑摩書房
110 幻の公衆 ウォルター・リップマン著 
河崎吉紀訳
柏書房
111 シティズンシップ教育論 バーナード・クリック著 
関口正司監訳
法政大学出版局
112 民主主義を学習する ガート・ビースタ著 上野正道・
藤井佳世・中村(新井)清二訳
勁草書房
113 教育政治学を拓く 小玉重夫 勁草書房
114 技術への問い マルティン・ハイデッガー著 
関口浩訳
平凡社
115 イデオロギーとしての技術と科学 ユルゲン・ハーバマス著 
長谷川宏訳
平凡社
116 三つの新体制 W. シヴェルブシュ著 
小野清美・原田一美訳
名古屋大学出版会
117 原子力と倫理 テオドール・リット著 小笠原道雄編 木内陽一・野平慎二訳 東信堂
118 完訳 カント政治哲学講義録 ハンナ・アーレント著 仲正昌樹訳 明月堂書店
119 啓蒙の弁証法 M.ホルクハイマー 
T.W.アドルノ著 徳永恂訳
岩波書店
120 教育学における優生思想の展開 藤川信夫編著 勉誠出版
121 智恵なすわざの再生へ 鈴木晶子 ミネルヴァ書房
122 いのちに触れる 鳥山敏子 太郎次郎社エディタス

9.臨床の知、パトスの知─受苦と希望の思想のために 小野文生
No. 書名 著者 出版社
123 臨床の知とは何か 中村雄二郎 岩波書店
124 臨床哲学講義 木村敏 創元社
125 〈弱さ〉のちから 鷲田清一 講談社
126 生きがいについて 神谷美恵子 みすず書房
127 苦海浄土 石牟礼道子 藤原書店
128 よるべなき両親 M・J・ランゲフェルド著 
和田修二監訳
玉川大学出版部
129 ランゲフェルト教育学との対話 和田修二・皇紀夫・矢野智司編 玉川大学出版部
130 新編森昭著作集 第8巻 人間形成論 森昭著 田中毎実編・解題 学術出版会
131 臨床的人間形成論へ 田中毎実 勁草書房
132 誕生のインファンティア 西平直 みすず書房
133 子どもと哲学を 森田伸子 勁草書房
134 教育臨床学 田中智志 高陵社書店
135 災害と厄災の記憶を伝える 山名淳 ・矢野智司編著 勁草書房
136 苦悩の存在論 V.フランクル著 真行寺功訳 新泉社
137* 苦悩することの希望 浮ヶ谷幸代編著 協同医書出版社

10.人間形成のコスモロジー─宗教から教育を照らし出す 小野文生
No. 書名 著者 出版社
138 魂のライフサイクル 増補新版 西平直 東京大学出版会
139 ブーバー対話論とホリスティック教育 吉田敦彦 勁草書房
140 スピリチュアリティと教育 鎌田東二 企画・編 ビイング・ネット・プレス
141 近代教育思想の源流 菱刈晃夫 成文堂
142 宗教生活の原初形態 (上) デュルケム著 古野清人訳 岩波書店
  宗教生活の原初形態 (下) デュルケム著 古野清人訳 岩波書店
143 宗教の理論 ジョルジュ・バタイユ著 湯浅博雄訳 筑摩書房
144 マナーと作法の人間学 矢野智司編著 東信堂
145 幸福の人類学 鈴木晶子 クリストフ・ヴルフ 編 ナカニシヤ出版
146 世界の公教育と宗教 江原武一編著 東信堂
147 ライシテ、道徳、宗教学 伊達聖伸 勁草書房
148 教科書の中の宗教 藤原聖子 岩波書店
149 仏教的世界の教育論理 日本仏教教育学会編 法蔵館
150 宗教的自覚と人間形成 増補 下程勇吉 モラロジー研究所
151 老いと死 岡田渥美編 玉川大学出版部
152 学び その死と再生 佐藤学 太郎次郎社エディタス

11.人類学/人間学─人間や教育の〈境界〉を問い直す 小野文生
No. 書名 著者 出版社
153 野生の思考 クロード・レヴィ=ストロース著
大橋保夫訳
みすず書房
154 森は考える エドゥアルド・コーン著 
奥野克巳・近藤宏監訳 
近藤祉秋・二文字屋脩共訳
亜紀書房
155 動物の境界 菅原和孝 弘文堂
156 ホモ・ルーデンス ホイジンガ著 高橋英夫訳 中央公論新社
157 子宝と子返し 太田素子 藤原書店
158 通過儀礼 ファン・ヘネップ著 
綾部恒雄・綾部裕子訳
岩波書店
159 贈与論 他二篇 マルセル・モース著 森山工訳 岩波書店
160 豚と精霊 コリン・ターンブル著 太田至訳 どうぶつ社
161 生物から見た世界 ユクスキュル クリサート著 
日高敏隆・羽田節子訳
岩波書店
162 宇宙における人間の地位 マックス・シェーラー著 
亀井裕・山本達訳
白水社
163 カントの人間学 ミシェル・フーコー著 王寺賢太訳 新潮社
164 教育人間学へのいざない クリストフ・ヴルフ著 
今井康雄・高松みどり訳
東京大学出版会
165 〈教育関係〉の歴史人類学 宮澤康人 学文社
166 精神と自然 グレゴリー・ベイトソン著 
佐藤良明訳
新思索社
167 幼児期と歴史 ジョルジョ・アガンベン著 
上村忠男訳
岩波書店
168 動物絵本をめぐる冒険 矢野智司 勁草書房

12.子ども、未知なるもの─教育と啓蒙の臨界 下司 晶
No. 書名 著者 出版社
169 「教育」の誕生 フィリップ・アリエス著 
中内敏夫・森田伸子編訳
藤原書店
170 術語集 中村雄二郎 岩波書店
171 インファンス読解 ジャン=フランソワ・リオタール著 小林康夫・竹森佳史・根本美作子・高木繁光・竹内孝宏訳 未來社
172 異文化としての子ども 本田和子 筑摩書房
173 テクストの子ども  森田伸子 世織書房
174 子どもという思想 矢野智司 玉川大学出版部
175 教育人間学のために 西平直 東京大学出版会
176 「もじゃぺー」に〈しつけ〉を学ぶ 山名淳 東京学芸大学出版会
177 幻想の未来/文化への不満 フロイト著 中山元訳 光文社
178 心性史家アリエスとの出会い 中内敏夫 藤原書店
179 子ども観の社会史 北本正章 新曜社
180 家族・性・結婚の社会史 L.ストーン著 北本正章訳 勁草書房
181 忘れられた子どもたち R.A.ポロク著 中地克子訳 勁草書房
182 大人と子供の関係史序説 宮澤康人 柏書房
183 概説 子ども観の社会史 ヒュー・カニンガム著 北本正章訳 新曜社
184 子どもはもういない ニール・ポストマン著 小柴一訳 新樹社

13.人間形成と倫理─自己と他者の関係性に成り立つ世界 尾崎博美
No. 書名 著者 出版社
185 主体の解釈学 ミシェル・フーコー著 
廣瀬浩司・原和之訳
筑摩書房
186 自己を超えて ポール・スタンディッシュ著 
齋藤直子訳
法政大学出版局
187 自分自身を説明すること ジュディス・バトラー著 
佐藤嘉幸・清水知子訳
月曜社
188 「わざ」から知る 生田久美子 東京大学出版会
189 知ることの力 松下良平 勁草書房
190 道徳教育はホントに道徳的か? 松下良平 日本図書センター
191 贈与と交換の教育学 矢野智司 東京大学出版会
192 経験のメタモルフォーゼ 高橋勝 勁草書房
193 都市とアーキテクチャの教育思想 山名淳 勁草書房
194 状況に埋め込まれた学習 ジーン・レイヴ エティエンヌ・ウェンガー著 佐伯胖訳 産業図書
195 存在と時間 上 M. ハイデガー著 松尾啓吉訳 勁草書房
  存在と時間 下 M. ハイデガー著 松尾啓吉訳 勁草書房
196* 身体教育の思想 樋口聡 勁草書房
197* もうひとつの声 キャロル・ギリガン著 岩男寿美子監訳 生田久美子・並木美智子訳  川島書店
198* 女性にとって教育とはなんであったか ジェイン・ローランド・マーティン著 村井実監訳 坂本辰朗・坂上道子訳 東洋館出版社
199* 戦後教育のジェンダー秩序 小山静子 勁草書房
200* 「学び」の復権 辻本雅史 岩波書店

14.戦後教育とポストモダン─近代をどう評価するか 関根宏朗
No. 書名 著者 出版社
201 戦後日本の教育学 井深雄二 勁草書房
202 教育学年報10 教育学の最前線 藤田英典・黒崎勲・片桐芳雄・
佐藤学編
世織書房
203 〈近代教育〉の社会理論 森重雄・田中智志編著 勁草書房
204 ポスト・モダンの条件 ジャン=フランソワ・リオタール著 小林康夫訳  水声社
205 洞察=想像力 ダグラス・M・スローン著 
市村尚久・早川操監訳
東信堂
206 近代 未完のプロジェクト J.ハーバーマス著 三島憲一編訳 岩波書店
207 近代(モダン)という不思議 フレドリック・ジェイムソン著 
久我和巳・斉藤悦子・滝沢正彦訳
こぶし書房
208 再帰的近代化 ウルリッヒ・ベック アンソニー・ギデンズ スコット・ラッシュ著 松尾精文・小幡正敏・叶堂隆三訳 而立書房
209 他者の喪失から感受へ 田中智志 勁草書房
210 システムとしての教育を探る 石戸教嗣・今井重孝編著 勁草書房
211 メディアの教育学 今井康雄 東京大学出版会
212 教育思想のポストモダン 下司晶 勁草書房
213* 岩波講座 現代教育学第4巻 
近代の教育思想
梅根悟・大田尭編 岩波書店
214* 現代教育の思想と構造 堀尾輝久 岩波書店
215* 現代教育学の地平 増渕幸男・森田尚人編 南窓社



【ブックガイド執筆者】

松下 良平(まつした りょうへい)

1959年生まれ。武庫川女子大学文学部教授(教育思想・教育哲学)。教育思想史学会会長。京都大学大学院教育学研究科教育学専攻学修認定退学。博士(教育学)。主な著書に『道徳教育はホントに道徳的か?』(日本図書センター、2011年)『道徳の伝達』(日本図書センター、2004年)『知ることの力』(勁草書房、2002年)など。
Q:フェアに際してひとこと――やわらかくてわかりやすい本は心を硬直させ、堅くて難い本は時間はかかるけれど心を解きほぐすことが多いと日々感じています。


下司 晶 (げし あきら)
1971年生まれ。日本大学文理学部教授(教育哲学・教育思想史)。教育思想史学会理事・編集委員。中央大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(教育学)。主な著著に『教育思想のポストモダン』(勁草書房、2016年)、『〈精神分析的子ども〉の誕生』(東京大学出版会、2006年)など。
Q:私にとって教育思想とは?――学生時代の印象は「説教くさいオヤジ」。しかしそう感じたのは周囲の噂(先行研究)のせいで、実際につきあってみたら案外、破天荒で無頼派かも? 今はむしろ「自由になるための案内人」といえるかもしれません。


小野 文生(おの ふみお)
1974年生まれ。同志社大学グローバル地域文化学部准教授(哲学・思想史・教育学)。教育思想史学会理事・編集委員。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程学修認定退学。主な著書に『言語と教育をめぐる思想史』(共著、勁草書房、2013年)、『幸福の人類学』(共著、ナカニシヤ出版、2013年)、50 Jahre Martin Buber Bibel(共著、Lit-Verlag, 2014年)、『災害と厄災の記憶を伝える』(共著、勁草書房、2017年)など。
Q:教育思想の魅力とは?――その語の内実にはそのつど違いがあるにせよ、いかなる時代であれ、いかなる社会であれ、教育/学習しなければ人類は生き存えることはできなかった――この単純にして厳然たる事実に驚いて以来、もっとも広い意味での生成変容(生きること)の現象からこころが離れません。


生澤 繁樹(いざわ しげき)
1977年生まれ。名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授(教育哲学・教育思想史)。名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(教育学)。主な著書に『日本のデューイ研究と21世紀の課題』(共著、世界思想社、2010年)、『道徳教育論』(共著、一藝社、2014年)、『現代の学校を読み解く』(共著、春風社、2016年)、『未来をつかむ学級経営』(共著、学文社、2016年)、『教育経営論』(共著、学文社、2017年)など。
Q:私にとって教育思想とは?──教育にこだわりながら、しかし教育を越えてゆき、社会に抗いながら、それでも社会をつくろうとするためのもの。さまざまな葛藤や板挟みに耐えつつ、それでもなお新たな糸口を見いだそうともがき格闘していた思想家たちのテクストに触れながら、教育思想の立ち上がる瞬間を感じてみたいと思います。


尾崎 博美(おざき ひろみ)
1978年生まれ。東洋英和女学院大学人間科学部准教授(教育学・教育哲学)。東北大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。博士(教育学)。主な著書に『ワークで学ぶ教育学』シリーズ(ナカニシヤ出版、2015年~2017年)、『「甘え」と「自律」の教育学』(世織書房、2015年)など。
Q:私にとって教育思想とは?――現在、ハマりにハマっている「教師」という仕事の面白さ・奥深さを叩き込んでくれた、私と他者と世界をつないでくれる大切なツールです。


関根 宏朗(せきね ひろあき)
1980年生まれ。明治大学文学部准教授(教育人間学・道徳教育)。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。主な著書に『「甘え」と「自律」の教育学』(分担執筆、世織書房、2015年)、『教員養成を問いなおす』(共編著、東洋館出版社、2016年)など。
Q:私にとって教育思想とは?――大学で「教育」に係る仕事をさせていただいていて、いつも気を抜くと自分のうちに芽生えてしまいがちな大小の思い込み。先人たちによる教育思想の蓄積は、折にふれてそうした思い込みを崩し、また省みるための前向きな勇気を与えてくれているように思います。


桑嶋 晋平(くわじま しんぺい)
1986年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程(教育思想史・教育哲学)。東海大学非常勤講師・日本児童教育専門学校非常勤講師。主な論文に「初期勝田守一における「非合理的なもの」をめぐる思想」(『教育哲学研究』第111号、2015年)、「京都学派の思想圏における勝田守一の思想形成」(『近代教育フォーラム』第25号、2016年)など。
Q:教育思想との出会い――とある居酒屋での会話をきっかけに、勝田守一という教育学者の文章を読みはじめました。それ以来、いろいろ読んできましたが、よくわからない場合が多いです。しかし、そのわからなさこそが、ふとしたとき、新しい思考をもたらしてくれるのだと最近肌身で感じています。



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フェアの様子
現代を解きほぐす教育思想 紀伊國屋書店新宿本店

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