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ヨーロッパ文化の光と影 [中京大学文化科学叢書]

ヨーロッパ文化の光と影

ヨーロッパ文化は世界中に波及した。本書は波及を受容する側の心の襞も含め、その多面的な光と影を浮かび上がらせる。

著者、編者、訳者など 文化科学叢書編集委員会
ジャンル 文学・芸術・ノンフィクション
ISBN 978-4-326-84868-3
出版年月 2012年3月
判型・ページ数 A5判・296ページ
定価 本体3,700円+税
在庫 品切れ・重版未定
 

内容説明

メアリー一世とエリザベス一世/富と貧困、消費と奴隷/一九世紀ロシア貴族のヨーロッパ・コンプレックス/『無口な女』と『コラボレーション』/マサラ系オースティン映画『エウレカ・エウレカ』による脱植民地化/近代はざまの『完璧な一日』/ヨーロッパ文化の光と影/桜は咲き桜は散る/「人生裏面観」の基軸/作品相互の対話と文化移入

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目次

序にかえて

第Ⅰ部

メアリー一世とエリザベス一世――十六世紀イングランドの光と影[小田原謠子]
 1 ヘンリー八世と宗教改革
 2 ポートレート
 3 プリンセス・メアリー
 4 レディ・ジェイン・グレイ
 5 メアリー一世として
 6 エリザベス一世

富と貧困、消費と奴隷――十八世紀イングランドの光と闇[大石和欣]
 1 社交と破産、消費と貧困
 2 火事と暴動があぶりだしたぜいたく品
 3 海外覇権伸張の悲喜劇
 4 活発化する市場と消費文化
 5 乱れる風紀と風俗改善運動
 6 貧困と救貧制度の問題
 7 奴隷貿易の陰影
 8 罪な消費活動
 9 消費活動としての奴隷貿易廃止運動
 10 新たな光と陰

十九世紀ロシア貴族のヨーロッパ・コンプレックス――『アンナ・カレーニナ』に登場する旅行者たちを例に[木村崇]
 はじめに
 1 ロシア人のまなざしのなかのヨーロッパ
 2 異文化空間での民族的対人イメージ形成プロセス
 3 ロシア人はヨーロッパで何を探し求めていたのか?
 4 ヨーロッパにおけるロシア人交際会の自然発生的形成
 5 望郷のロシア
 おわりに

『無口な女』と『コラボレーション』――沈黙のエラボレーション[服部厚子]
 はじめに
 1 ジョンソンの『無口な女』
 2 喜歌劇『無口な女』
 3 回想される『無口な女』事件
 4 『コラボレーション』と沈黙

マサラ系オースティン映画『エウレカ・エウレカ』による脱植民地化[玉崎紫]
 はじめに
 1 『分別と多感』と『エウレカ・エウレカ』
 2 経済問題の現代インド的翻案
 3 資本主義の描出
 4 自己啓示と継承拒否
 5 帝国主義的構造の批判
 おわりに

近代はざまの「完璧な一日」[栂正行]
 1 近代表象としての道
 2 種村季弘の編む近代
 3 天と地と人の区分
 4 時間表現という入り口
 5 時計がわりになる人々
 6 植草甚一の「モダンな通り」での時間配分
 7 時間のキーワード、キーセンテンス
 8 やはり荷風
 9 自伝的小説に見られる時代区分感覚の萌芽
 10 空間論のなかの時代と時間
 11 事件の現場へ
 12 聴きなれぬ歴史の挿入
 13 相手の確認
 14 戻る
 15 道でたどる完璧な一日の記憶

ヨーロッパモデルの死と再生[安藤隆之]
 1 近代芸術の光と影
 2 ヨーロッパ詣であるいは師夷の徒
 3 戦後体制の崩壊と新時代の登場あるいは歴史の終焉と空間の拡大
 4 熱源としての〈我〉われ
 5 『ベレニス』における〈我〉われ
 6 ティテュス的選択の歴史的意味

第Ⅱ部

桜は咲き桜は散る――基督教伝来史断片あるいは芥川龍之介論序説[原國人]
 はじめに
 1 和魂洋才の系譜
 2 本地垂迹的世界
 3 桜は咲き桜は散る
 おわりに

「人生裏面觀」の基軸――ラ・ロシュフーコーに見る日本古典文学的要素[原由来恵]
 はじめに
 1 Maximes(『箴言集』)の享受
 2 作品生成の場と表現方法
 3 作品コードと読み手
 おわりに

作品相互の対話と文化移入――森鴎外作「うたかたの記」と円地文子作「新うたかたの記」[酒井敏・増田祐希]
 はじめに
 1 「うたかたの記」からの離陸
 2 より豊かなルードヴィヒ二世像を求めて
 3 夢幻能「新うたかたの記」
 4 作品相互の対話をめぐって―結びに代えて

あとがき

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