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ナショナリズムの力

多文化共生世界の構想

ナショナリズムの力

多文化共生に必要なのはナショナリズムだ! 新たなリベラリズムから導き出される新世代の政治哲学がついに誕生。

著者、編者、訳者など 白川俊介
ジャンル 政治
ISBN 978-4-326-30208-6
出版年月 2012年2月
判型・ページ数 A5判・264ページ
定価 本体4,000円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

「多文化共生」というと、国境を取り払ったような世界をイメージするかもしれない。しかし、それは本当に望ましいものだろうか。本書は、近年注目されているリベラル・ナショナリズム論にもとづいて、リベラル・デモクラシーはナショナリティに支えられていることを論じ、「棲み分け型」の新たな多文化共生世界を構想するものである。

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目次

まえがき

序章 共生の政治理論としてのリベラリズム――ナショナルなものをめぐる解釈の変容

第1章 いまひとつの多文化共生世界の構想――リベラリズムの新たな解釈
 1 はじめに
 2 従来のリベラリズム解釈――啓蒙思想やコスモポリタニズムとのかかわり
 3 リベラリズムと文化の新たな理解――いまひとつの啓蒙思想の潮流を踏まえて
 4 おわりに――「雑居型」から「棲み分け型」へ

第2章 リベラル・ナショナリズム論の理論的布置――「コスモポリタン‐コミュニタリアン論争」を越えて
 1 はじめに
 2 「コスモポリタンコミュニタリアン論争」
 3 コミュニタリアンはアンチ・コスモポリタンか
 4 おわりに――「コスモポリタンコミュニタリアン論争」の行方

第3章 民主主義の境界をめぐって――対話的コスモポリタニズムの批判的検討
 1 はじめに
 2 「普遍的コミュニケーション共同体」の構想
 3 「普遍的コミュニケーション共同体」は可能か――対話や熟議における排除の問題
 4 おわりに

第4章 社会的連帯の源泉をめぐって――制度の共有か、アイデンティティの共有か
 1 はじめに
 2 社会国家/福祉国家の揺らぎ
 3 ナショナリティ以外の社会的連帯――熟議による統合
 4 熟議による統合の問題点
 5 社会的連帯の源泉としてのナショナリティ
 6 おわりに

第5章 移民の受けいれの是非をめぐって――リベラルな社会における統合と排除
 1 はじめに
 2 従来のリベラリズムにおける移民
 3 リベラル・ナショナリズム論における移民
 4 批判的見解への応答
 5 おわりに

第6章 ネイションの分離独立をめぐって――「棲み分け」の理論的条件
 1 はじめに
 2 リベラリズムにおける分離独立――『分離独立』以前
 3 アレン・ブキャナンの理論
 4 ブキャナンの理論の修正可能性
 5 ブキャナンによる批判とその応答
 6 おわりに

第7章 「複数ネイション主義構想」の批判的検討――地域機構におけるネイションの文化的自治は可能か
 1 はじめに
 2 タミールの「複数ネイション主義構想」
 3 批判的検討
 4 おわりに

終章 「棲み分け型」多文化共生世界の構想

あとがき
本文注
参考文献
事項索引/人名索引

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