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ものと場所 [ジャン・ニコ講義セレクション]

心は世界とどう結びついているか

ものと場所

視覚が対象を把握するメカニズムに関する新たな理論=視覚的指標理論を精緻に構築。表象と概念をめぐる哲学的な問題に示唆を与える。

著者、編者、訳者など ゼノン・W・ピリシン
小口峰樹
ジャンル 教育・心理
哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-19962-4
出版年月 2012年1月
判型・ページ数 四六判・464ページ
定価 本体4,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

古典的計算主義で知られる認知科学の重鎮・ピリシン。本書では独自の実験研究と近年の認知科学の膨大な知見をもとに、われわれの視覚システムには対象を個別化し、選択し、指示する非概念的なメカニズム(FINST)が存在することを主張し、緻密な理論を提案。「心は世界とどう結びついているか」を論じるための確かな方向を示す。

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目次

序文と謝辞

第一章 問題への手引き――知覚と世界を結びつける
 1 背 景
 2 心と世界を結びつけるとはどのような問題か?
   視覚の計算理論はどれもこの問題を扱っているのではないのか?
 3 光景のなかの個別トークンを指示する直接的な方法の必要性
 4 指標の役割を例証する経験的諸現象
 5 これらの経験的例証をどう受け止めるべきか?

第二章 指標づけと個別者の追跡
 1 個別化と追跡
 2 指標と原初的追跡
 3 MOTにおいて何が起こっているか?
 4 MOTをめぐる他の経験的・理論的問題
 5 対象を個別化し追跡する幼児の能力
 6 要約および認知科学の基礎に対する含意

第三章 選択――表象と事物をつなぐ鍵
 1 選択――焦点的注意の役割
 2 選択と直示的指示――FINSTの役割
 3 位置による選択にともなう諸問題
 4 特徴配置と感覚性
 5 FINSTは何を選択するのか?
   現在検討中の見方からの諸帰結

第四章 意識的内容と非概念的表象
 1 非概念的表象と知覚的信念
 2 知覚・認知研究における意識経験の役割
 3 主観的経験は心理的プロセスについて何を明らかにするのか?
 4 見ることの現象的経験
 5 心的イメージ形成の現象的経験
 6 現象的現われが対応するのは一つの表象レベルか?

第五章 われわれは空間をどうやって表象するのか――内的制約vs.外的制約
 1 空間を表象するとは何を意味するのか?
 2 一般的な空間的諸制約の内在化
 3 内的空間への写像による空間的諸性質の内在化
 4 空間を表象することの何が特別なのか?
 5 空間的諸性質の外在化――指標投射理論
 6 非視覚的様相における指標投射

結論

訳者解説[小口峰樹]
文献一覧
事項索引
人名索引

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