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憲法から大学の現在を問う

憲法から大学の現在を問う

いま大学に求められる立ち位置、身構えとは何か。憲法的理念、形骸化した実態、提言からなる本書は、憲法からの大学への警世である。

著者、編者、訳者など 永井 憲一
ジャンル 法律
ISBN 978-4-326-45098-5
出版年月 2011年12月
判型・ページ数 四六判・280ページ
定価 本体2,900円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

新自由主義、規制緩和政策による市場競争の渦に巻き込まれた大学は、いまはどうなっているのか? 大学の自治、学問の自由の危機的状況に鋭く切り込み、その再生の道筋をつける警世の書。憲法の理念がどのように変質され、現在の形骸化した実態に至ったのか、現在の高等教育政策と大学の実態の問題点を抉り出し人類的視点で提言する。

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目次

まえがき

第一章 戦後大学の理念の形成とその変質
 1 「学問の自由」「大学の自治」の確立
 2 「学問の自由」「大学の自治」の変質

第二章 戦後高等教育制度の解体と競争体制への移行
 1 戦後高等教育制度の見直し
 2 大学の競争体制づくり
 3 行財政改革としての国立大学法人化

第三章 競争のための国立大学法人化
 1 失われた大学の自治
 2 法人化で強まった国家管理
 3 競争的予算配分による大学の格差化
 4 運営費交付金削減による大学の負担増
 5 社会貢献という名の産官学連携

第四章 生き残りにあえぐ私立大学
 1 定員に満たない私立大学の増加
 2 大学全入時代と低学力化
 3 教育よりも経営の論理─大学の企業化
 4 国立大学法人との資産比較
 5 私立大学と教育を受ける権利

第五章 増殖する大学院の問題
 1 大学院の重点化政策
 2 国家戦略としての専門職大学院

第六章 グローバル化に対応した大学づくり
 1 大学国際化の経緯とその意図
 2 グローバルCOEの問題
 3 国益のための留学生三〇万人計画

第七章 大学再生の道─二一世紀の高等教育への提言
 1 国際競争力よりも国際貢献力
 2 「市民的総合知」の学習・研究
 3 高等教育機関の格差解消と個性化
 4 入学方法の発想の転換
 5 初等中等教育と高等教育の接続の見直し
 6 「参画協調型評価」の勧め
 7 産学官連携に「市民の眼」
 8 大学人による紛争処理
 9 大学人の意識改革が必要

第八章 東日本大震災・原発事故で問われる研究・教育
 1 エネルギー大量消費文明の転換期
 2 学問のあり方を問い直す
 3 日本学術会議の提言
 4 科学技術・学術審議会の「今後の検討の視点」

[参考資料]国立大学と私立大学の財務状況の比較分析
[年表]高等教育政策の変遷
あとがき
監修者・執筆者紹介

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