ホーム > プラスチックの木でなにが悪いのか

プラスチックの木でなにが悪いのか

環境美学入門

プラスチックの木でなにが悪いのか

もし街路樹がプラスチックの木になったら、私たちは美的に、倫理的にこれを悪いと反駁できるか? 環境美学の企てが本書から始まる。

著者、編者、訳者など 西村 清和
ジャンル 文学・芸術・ノンフィクション
ISBN 978-4-326-65367-6
出版年月 2011年12月
判型・ページ数 四六判・432ページ
定価 本体3,900円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

1970年代に米国で実際に起きた論争を美学の観点から追求する標題のほか、環境アート、香りや味わいなどの感覚論、廃墟や「醜」といった、従来の美学では扱われてこなかったテーマを具体的に分析。日本の美学界第一人者が確かな美学基礎論を元に、環境美学、分析美学の新地平を切り拓く。美学から環境分野への初の問いかけ。

このページのトップへ

目次



第1章 自然の概念
 1 「自然」 概念のアンチノミー
 2 人間のビオトープ
 3 「ネイチャーワールド(自然界)」

第2章 自然の美的鑑賞
 1 自然の美的鑑賞の「正しさ」
 2 「美的なもの」の分析哲学
 3 美的フレーミング
 4 自然の美的質

第3章 風景の美学
 1 風景「感覚」の発見
 2 場所と空間
 3 場所の存続
 4 高級感覚と低級感覚
 5 香りと味わいの美学

第4章 廃墟の詩学
 1 場所の記憶
 2 さまざまな物語
 3 産業廃墟
 4 廃墟の詩学
 5 廃墟の物語修羅能と「場所の掟」

第5章 プラスチックの木でなにが悪いのか
 1 自然保護の論拠
 2 プラスチックの木の美的質
 3 「不道徳主義」論争
 4 美的フレーミングの倫理性
 5 環境倫理と美学

第6章 自然の悲惨と美的なアルス
 1 「根本悪に直面する芸術」
 2 リヒター 一九七七年十月十八日
 3 絵画の現実性
 4 悪の「平凡さ」
 5 死の描写
 6 哀悼の作業

第7章 内なる自然 の美学
 1 内なる自然の可視化アブジェクト・アート
 2 「美的なもの」と醜
 3 おぞましさの美学
 4 醜の審美化反美学
 5 醜の越境非美学
 6 アブジェクションとサド的自然主義

第8章 環境アートと自然観
 1 アートの「場サイト」としての自然と環境
 2 生態学的美学のアポリア
 3 自然の造形と自然への帰一
 4 地質学的自然エントロピー的変化の弁証法
 5 エコアートはアートか
 6 環境アートの倫理性


あとがき

このページのトップへ

関連書籍

分析美学基本論文集
 
日常性の環境美学

日常性の環境美学

西村清和 編著

著者:西村 清和 編著
 
 

このページのトップへ