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現代スペインの経済社会

現代スペインの経済社会

いまやEU内でも7大国の一角を占め、存在感を高めるスペイン。今世紀に訪れた繁栄期とその後の大不況の分析から浮かび上がる実像。

著者、編者、訳者など 楠貞義
ジャンル 経済
ISBN 978-4-326-55067-8
出版年月 2011年10月
判型・ページ数 四六判・288ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 品切れ・重版未定
 

内容説明

20世紀後半、スペインは、中南米を「再征服」したと揶揄されるほどに中南米貿易に濃密なネットワークを張り巡らせ、またヨーロッパ統合への積極的な参加を通じて長期安定成長を現出させた。その後の米国発の金融危機の煽りで深刻化した現在の大不況にいたる要因もあわせ、現代スペイン経済・社会を等身大に理解するための良書。

日本で出版されている本の中で唯一「生のスペイン」を知ることができる良書と思います。(男性 64才 作家)

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目次

序章 スペインのヨーロッパ回帰と「ヨーロッパ統合」への参加
 一 はじめに
 【補論】国家産業公社の創設から解体まで
 二 ヨーロッパ回帰の成就――EC加盟の実現
 三 再始動した「ヨーロッパ統合」への参加

Ⅰ 移民の送出し国から受入れ国へ――繁栄期のあかし(その一)

第一章 ラテンアメリカへの殖民と移民
 一 大航海時代の幕開け
 二 一六~一九世紀初頭――ラテンアメリカの征服と殖民
 【補論】フランドルに続いてノーフォークの農業で進展した新機軸
 三 ラテンアメリカの独立
 四 一八二五~八一年――ラテンアメリカ大陸「不法」移民とカリブ海諸国への移民
 五 一八八二~一九三六年――大量移民の時代
 【補論】アメリカ合州国への移民

第二章 欧州への移民
 一 はじめに
 二 移民の送出し国スペイン側の状況
 三 フランスへの移民
 四 西ドイツへの移民
 五 ベルギーへの移民

第三章 受入れ国となったスペインの移民問題
 一 送出し国から受入れ国へ
 二 非正規就労移民
 三 「外国人法」の制定と非正規就労の「正常化」
 四 経済危機と移民への影響
 五 差別解消と共生のために

Ⅱ 直接投資の受入れ国から送出し国へ――繁栄期のあかし(その二)

第一章 スペインへの外国直接投資
 一 はじめに
 二 EC加盟以前からの外国直接投資
 三 EC加盟と外国直接投資の変容

第二章 スペインの多国籍企業と海外進出
 一 はじめに
 二 七大銀行の成立過程を中心に
 三 銀行業界の「九〇年戦争」と二つのメガバンク誕生
 四 スパークリングワインで世界に冠たるフレシネ社
 五 付記――民営化の「光と影」・アルゼンチンのケース

Ⅲ 長期安定成長(一九九六~二〇〇七年)の生成と展開そして終焉

第一章 繁栄期をもたらした諸要因
 一 EU第一主義
 二 新技術の導入
 三 生産諸要素の供給
 四 需要の伸び
 五 統合が深化するヨーロッパのなかで――スペインへの順風
 【補論】「長い不況トンネル」のなかで進行していた貿易面の統合

第二章 繁栄期のハイライト――住宅建設ブームからバブルへ
 一 住宅建設ブームの始まり
 二 長期安定成長をリードした建設部門
 三 住宅建設ブームからバブルへ

第三章 住宅バブルの崩壊とスペイン経済の現状
 一 住宅建設ブームの果てに
 二 建設不況と労働市場
 三 現在の労働市場
 むすび――スペイン政府はソブリン危機を回避できるか

あとがき
年表
地図
参考文献一覧
索引

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