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ドゥオーキン

法哲学と政治哲学

ドゥオーキン

法哲学・憲法学・政治哲学の巨人ロナルド・ドゥオーキン。賛否渦巻く彼の学説を、法哲学と政治哲学から掘り下げる日本初の論文集。

著者、編者、訳者など 宇佐美 誠 編著
濱真一郎 編著
ジャンル 哲学・思想・倫理
政治
法律
ISBN 978-4-326-10208-2
出版年月 2011年6月
判型・ページ数 A5判・264ページ
定価 本体3,300円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

H・L・A・ハートらの法実証主義を鋭く批判する一方、ジョン・ロールズの正義論に近接する独創的な平等論を展開することで、ドゥオーキンは数多くの論争を巻き起こしてきた。はたして彼は何を批判し、何を提唱するのか。その学説と論争を解きほぐす、日本人研究者による9本の論文と、各論文へのコメントを収録する。ドゥオーキンを多角的に論じる1冊。

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目次

目次
はしがき ロナルド・ドゥオーキンとは誰か?[濱真一郎]

序章 ドゥオーキンの法哲学と政治哲学[宇佐美誠]
 1 ドゥオーキンの世界へのいざない
 2 法実証主義・功利主義という論敵
 3 原理・権利・正解
 4 司法審査論と憲法の道徳的読解
 5 インテグリティとしての法
 6 平等な配慮と尊重から資源の平等へ
 7 アルキメデス主義と価値多元論に抗して
 8 本書の構成

第1章 法哲学・政治哲学における記述と実践[濱真一郎]
 1 法哲学・政治哲学における記述と実践
 2 ハートの記述的理論とドゥオーキンによる批判
 3 ドゥオーキンがハートに突きつけた2つの困難
 4 2つの困難を退けることは可能か
 5 法哲学はおもしろくなくてはならないのか

第2章 メタ倫理学はどのように規範倫理学なのか?――ドゥオーキンのアルキメデス主義批判とその射程[高橋秀治]
 1 はじめに
 2 メタ倫理学とアルキメデス主義
 3 アルキメデス主義への批判
 4 アルキメデス主義批判の展開
 5 インテグリティとしての法理論
 6 アルキメデス主義批判のその先

第3章 ドゥオーキンのリーガリティ論[長谷川晃]
 1 はじめに
 2 ドゥオーキンのリーガリティ論
 3 リーガリティ論の含意と射程をめぐって

第4章 法は解釈的実践とは限らない[森村進]
 1 序―法理論に関するラズの分類
 2 ドゥオーキンの法理論の問題関心
 3 ドゥオーキンの視野の狭さ

第5章 法をめぐる見解の不一致[宇佐美誠]
 1 問題の所在
 2 コールマンの失敗
 3 シャピロの試み
 4 批判的検討
 5 法実証主義の未解決問題

第6章 原理中心の法理論の特徴と可能性――法実証主義とドゥオーキンの対比から[早川のぞみ]
 1 はじめに
 2 ドゥオーキンの法理論
 3 H.L.A.ハートの法理論と司法裁量論
 4 法実証主義による道徳的論拠の理論上の位置づけ
 5 若干の考察―ドゥオーキンが法実証主義に対して問い続ける問題
 6 原理中心の法理論の特徴と可能性―結びに代えて

第7章 政治的責務と憲法――《法の共和国》の試みとして[小泉良幸]
 1 はじめに
 2 「われら,人民(We the People)」
 3 道徳的独立性
 4 政治的責務
 5 立憲主義の基礎理論
 6 結びにかえて―「われら,日本国民(We the Japanese People)」

第8章 ドゥオーキンの帝国――なぜドゥオーキンはグローバルな正義に沈黙するのか[瀧川裕英]
 1 帝国
 2 国家主義者ドゥオーキン
 3 共同体としての国家
 4 平等な配慮
 5 最善のドゥオーキンを求めて

第9章 ドゥオーキンは平等主義者か?[井上彰]
 1 はじめに
 2 平等主義の形而上学的基礎
 3 運の平等論
 4 現実世界に条件づけられた平等主義
 5 結語

コメント
 法システムの内と外――濱・?橋両論文について[平野仁彦]
 平等・憲法・原理――井上・小泉・早川各論文について[長谷川晃]
 法的見解の不一致と一国内平等主義――宇佐美・瀧川両論文について[森村進]
 解釈主義の困難をめぐって――長谷川・森村両論文について[中山竜一]

あとがき[宇佐美誠・濱真一郎]
事項索引・人名索引
執筆者紹介

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