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貨幣・雇用理論の基礎

貨幣・雇用理論の基礎

経済学は「道徳科学」であるという基本的な立場のもとに、ケインズ経済学と新古典派ミクロ経済学の「幸せな結婚」を試みる。

著者、編者、訳者など 大瀧 雅之
ジャンル 経済
ISBN 978-4-326-50348-3
出版年月 2011年5月
判型・ページ数 A5判・168ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

マクロ理論、とりわけ貨幣の役割を重視するケインズ理論と新古典派ミクロ理論の接合は、実は未だ途に就いたばかりといっても過言ではない。本書はこの問題に、肯定的な方向で、ある程度決定的な決着を付けることを目的としている。そのうえで、標準的新古典派ミクロ経済学の仮定を基礎に、ケインズ経済学の再構築が試みられる。

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目次

目次

はしがき

序章本書の目的と構成
 本書の目的
 本書の構成

第I部 ケインズ理論の再構築を目指して

第1章 価格と貨幣の基礎理論
 1.1 経済活動の中心は貨幣
 1.2 限界費用か貨幣数量か
 1.3 価格の硬直性= 貨幣の信頼性
 1.4 インフレは貨幣的現象か
 1.5 Keynes-Walras 型モデル
 1.6 貨幣数量説との理論的関連
 章末付録 指数理論の基礎

第2章 寡占と雇用の基礎理論
 2.1 寡占の動学的意義
 2.2 Keynes-Chamberlin 型モデル
 2.3 寡占の効能
 補遺 デフレの場合
 章末付録 Kiyotaki-Wright モデルの再検討

第3章 非自発的失業の存在証明
 3.1 「完全雇用政策」の政治経済学的意義
 3.2 企業は誰のものか
 3.3 名目賃金交渉と「非自発的失業」:Keynes-Carr 型モデル
 3.4 モデル分析
 章末付録 労働組合性悪説(口入屋理論)

第4章 フィリップス曲線再考
 4.1 フィリップス曲線は市場の不完全性を表すものか
 4.2 労働の学習効果について
 4.3 モデルの設定
 4.4 市場均衡
 4.5 財政・金融政策の経済厚生的意義
 4.6 おわりに

第II部 ケインズ理論の哲学的背景

第5章 同時代人としてのケインズ
 5.1 道徳科学としての経済学:ケインズとロビンスを中心に
 5.2 人間としての労働者:ケインズとピグーを中心に
 5.3 おわりに

第6章 ケインズの政治哲学:ロバート・スキデルスキー著 Keynes: The Return of the Master に寄せて
 6.1 はじめに
 6.2 本書の構成と内容
 6.3 技法・近似としての「合理的期待仮説」
 6.4 『貨幣・雇用理論の基礎』の政治経済学的意義

参考文献
人名索引
事項索引

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