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存在しないものに向かって

志向性の論理と形而上学

存在しないものに向かって

実在しない存在者を認めるという異端の立場として、近年復活を遂げた「新マイノング主義」。現代形而上学の凄みと面白さを示す一冊。

著者、編者、訳者など グレアム・プリースト
久木田水生
藤川 直也
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-10207-5
出版年月 2011年6月
判型・ページ数 A5判・308ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

哲学的に異端とされ、ラッセルとクワインによって息の根を止められたと考えられていた「マイノング主義」。信念や崇拝などの志向的状態がサンタクロースやゼウスといった存在しない対象についてのものでありうるとするこの立場を、本書では論理的・説得的に理論づけ、志向性の問題に明確な解答を与える。新マイノング主義の最重要文献。

6章が面白かったです。(女性 33才 公務員臨職)

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目次

日本語版へのはしがき
はしがき

第I部 志向性の意味論

第1章 志向性演算子
 1.1 序:志向性
 1.2 演算子と述語
 1.3 世界意味論
 1.4 非存在主義:その概略
 1.5 可能世界と不可能世界
 1.6 否定
 1.7 開世界
 1.8 結論
 1.9 テクニカルな付録

第2章 同一性
 2.1 序:同一性と志向性
 2.2 同一性を付け加える
 2.3 逆説家エウブリデス
 2.4 フードを被った男のパラドクス
 2.5 記述と固定指示子
 2.6 ピエールについてのパズル
 2.7 フレーゲとSI
 2.8 SI と開世界
 2.9 世界とアイデンティティ
 2.10 De re論証
 2.11 結論
 2.12 テクニカルな付録

第3章 思考の対象
 3.1 序:志向性述語
 3.2 非存在
 3.3 形式意味論
 3.4 同一者の置換可能性
 3.5 不確定性
 3.6 結論
 3.7 付録:志向性についての中世の説明

第4章 特徴づけと記述
 4.1 序:SeinとSosein
 4.2 特徴づけ原理
 4.3 さらなるコメント
 4.4 同一性
 4.5 不確定記述
 4.6 確定記述と話者の意図
 4.7 記述の性質
 4.8 結論
 4.9 テクニカルな付録

第II部 存在しないものを擁護する

第5章 なにがないのかについて
 5.1 序:クワインの批判
 5.2 ラッセルのマイノング主義
 5.3 ラッセルによるマイノング批判
 5.4 なにがあるのかについて
 5.5 戸口に立っている可能的な太った男
 5.6 結論

第6章 フィクション
 6.1 序:フィクションの対象
 6.2 フィクション演算子
 6.3 対象を創造する
 6.4 反論
 6.5 結論
 6.6 付録:『シルヴァンの箱』

第7.章 数学的対象と世界
 7.1 序:様々な非存在対象
 7.2 抽象的対象
 7.3 世界
 7.4 五つの反論
 7.5 指示
 7.6 知ること
 7.7 アプリオリなこと
 7.8 数学の応用
 7.9 プラトニズム
 7.10 結論

第8.章 多重表示
 8.1 序:表示のパラドクス
 8.2 自己言及の意味論的パラドクス
 8.3 ヒルベルトとベルナイスのパラドクス
 8.4 いくつかの解決策
 8.5 多重表示意味論
 8.6 意味論の性質
 8.7 パラドクス再訪
 8.8 確定記述
 8.9 結論
 8.10 テクニカルな付録

文献一覧
訳者解説
訳者あとがき
索引

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