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「夢」の認知心理学

「夢」の認知心理学

私たちが毎日のように見ていながらも、実はよくわかっていない「夢」。この不思議な現象を心理学の立場から科学的に解き明かす。

著者、編者、訳者など 岡田斉
ジャンル 教育・心理
ISBN 978-4-326-29899-0
出版年月 2011年2月
判型・ページ数 四六判・320ページ
定価 本体2,900円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

夢についての心理学的研究は、脳科学の知見を取り込んで目覚ましい進展を見せている。しかし、一般には夢分析や夢占いといったものが取り上げられがちで、その科学的な側面についてはあまり知られていない。本書は普通の夢とは何か、夢に色がついている理由、夢が記憶を整理するのは本当かといった夢の特性やメカニズムを紹介する。

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目次

まえがき

第一章 「夢」の認知心理学とは
 1 「夢」の認知心理学を定義する
 2 夢の心理学的研究の歴史

第二章 睡眠時に何が起こっているのか?
 1 睡眠の段階
 2 レム睡眠と夢見

第三章 夢がなくなった!?―夢見の神経認知心理学
 1 ソームズ登場
 2 シャルコー・ウイルブランド症候群
 3 脳のどこが夢見に関わっているのか?
 4 夢が生起する過程についてのモデル
 コラム1 動物の睡眠と夢

第四章 普通の夢はどんな夢?―平均的な夢の内容に関する実証的研究の結果
 1 はじめに
 2 実験室での覚醒から得られた大人の夢の内容
 3 実験室で集められた子どもの夢の内容
 4 実験室の夢と自宅の夢の比較
 5 実験室ではない状況での夢の内容
 6 典型的な夢
 7 自宅の夢に現れる思考
 8 まとめ

第五章 夢を見ている時に名前を呼ぶと?―外部から与えた刺激が夢に与える影響
 1 睡眠中に与えられた刺激の効果
 2 眠る前に受けた刺激が後に続く睡眠時の精神活動へ与える影響
 3 夢の内容に自発的に行ったことが与える影響
 4 夢の内容に自然に受けた高いストレスが与える影響
 5 夢の内容に催眠と後催眠暗示が与える影響
 6 まとめ

第六章 目が見えない人は夢を見るのだろうか?―視覚・聴覚障害者の体験する夢に関する議論
 1 先天盲の人たちはどんな夢を体験するのであろうか?
 2 先天盲の人たちは実は夢を「見ている」可能性があるという主張
 3 本当に先天盲の人たちは夢を「見ているのか」
 4 聴覚障害者の夢
 コラム2 Q&A 夢見の進化心理学

第七章 好きな夢を見ることができるようになれる!?―明晰夢に関する実証的な研究
 1 明晰夢とは
 2 明晰夢の生理学的特徴―持続性対一過性のレム
 3 レム睡眠中の生理心理学的な関係性
 4 睡眠と認知の研究への影響

第八章 夢は「見る」もの? 夢には色がつくの?―感覚モダリティ別の夢想起
 1 夢は「見る」ものなのか
 2 あなたの夢は色つきですか?―カラーテレビが夢に色をつけたのだろうか?

第九章 夢の中のおしゃべり―夢の中での発話と思考
 1 夢の中でのおしゃべりの実態は
 2 夢の中で聞こえる声とイメージ
 3 夢の現実性と言語的な奇怪さ
 4 バイリンガルは何語で夢を見る?―レム期の夢の中で起こる言語現象
 コラム3 心理療法としての夢見と人類の進化

第一〇章 夢は記憶の整理のために見るのか?―記憶の固定説に対する反論
 1 はじめに
 2 覚醒時に豊かな経験をするとレム睡眠は増える?
 3 レム断眠は記憶の固定化を阻害するのか
 4 シータリズムとレム睡眠
 5 レム睡眠と抗うつ薬
 6 ヒトにおける脳幹の障害とレム睡眠
 7 レム睡眠の機能についての仮説―ある種の神秘主義を超えて

第一一章 夢が起こした暴行事件!?
 1 睡眠障害と夢見
 2 ストレスと夢
 3 悪 夢
 4 入眠時幻覚
 5 夢の内容に関する症状
 6 レム期の行動異常

第一二章 夢を使って心を癒す―臨床心理学における夢の理論とその利用
 1 精神分析の流れをくむ理論における夢の解釈とその利用
 2 人間性心理学における夢の解釈とその利用
 3 現存在分析と夢の利用
 コラム4 心理療法では患者が治療者の、治療者は患者の夢を見る

おわりに
引用文献
事項索引
人名索引

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