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刑法案内1 [勁草法学案内シリーズ]

刑法案内1

私たちの生活を規律する刑法を、国民に開かれた学問に。「常識にかなった刑法理論をわかりやすく世に問おう」とする名著、復刊。

著者、編者、訳者など 藤木英雄
板倉宏
ジャンル 法律
ISBN 978-4-326-49931-1
出版年月 2011年1月
判型・ページ数 四六判・256ページ
定価 本体2,300円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

戦後日本の刑法学に新風を吹き込んだ藤木英雄。名文「しろうとと刑法」に始まる期待に違わぬ刑法入門の連載途中、40代半ばで急逝した。藤木の想いは同門の板倉によって引き継がれ1冊に結実。その後の判例や刑法口語化を反映し、装い新たに2分冊として『刑法案内』が現代によみがえる。現代刑法学の背景がわかる最適のサブテキスト。

長年待ちわびていた刑法案内を復刊していただいて本当にありがとうございました。厳罰主義の風潮の中、謙抑主義の藤木先生の考え方が少しでも理解されることを切に願います。(男性 38才 公務員)

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目次

はしがき
はしがき(旧版)

第一章 しろうとと刑法
 一 はじめに
 二 技術者から見た法律
 三 横着が「トク」をする例
 四 国民主権と刑法
 五 しろうとの批判と専門家

第二章 新しい犯罪現象と解釈
 一 新しい犯罪現象と解釈
 二 公害罪法における「排出」の概念
 三 内閣総理大臣の職務権限

第三章 伝統型犯罪・現代型犯罪と刑法理論
 一 伝統型犯罪・現代型犯罪を区別する意味
 二 刑法学派の争いの意義
 三 現代型犯罪における罪と罰

第四章 法人と刑法
 一 犯罪現象において法人の占める位置
 二 法人の犯罪能力
 三 法人の犯罪能力に関するこれまでの考え方
 四 法人の行為、法人の意思
 五 両罰規定と法人の犯罪能力論

第五章 目的的行為論と犯罪論体系
 一 目的的行為論の再評価
 二 犯罪論の基本構成
 三 目的的行為論による犯罪論体系の特徴
 四 目的的行為論のメリットとデメリット
 五 故意行為と過失行為
 六 行為無価値と結果無価値

第六章 社会的相当性・可罰的違法性と構成要件
 一 犯罪論の役割――各論と総論
 二 構成要件の意義
 三 構成要件の構造
 四 記述的構成要件の限界
 五 社会的相当行為と犯罪類型
 六 可罰的違法性論と限定解釈
 七 灰色の領域と可罰的違法性

第七章 因果関係・不作為犯
 はじめに
 一 因果関係の論点
 二 不真正不作為犯

第八章 違法性の実質と違法性の阻却
 一 違法と責任
 二 違法性の実質を論ずる意味
 三 行為無価値、結果無価値
 四 行為無価値論に対する批判について
 五 違法性阻却の基準としての行為無価値の役割
 六 その他の論点

第九章 正当防衛・誤想防衛
 一 正当防衛の性格
 二 正当防衛の存在理由
 三 公衆のなかでの暴力への対処――意識調査の結果から
 四 正当防衛と誤想防衛
 五 誤想過剰防衛
 六 予想される批判に対する私見

第一〇章 責任主義と責任論の基礎
 一 犯罪の基礎的要件としての有責性
 二 責任主義の存在理由
 三 責任主義と新派・旧派
 四 責任主義の徹底
 五 結果的加重犯と責任主義
 六 法律の錯誤と責任主義

第一一章 故意
 一 故意と責任
 二 故意と違法性
 三 未必の故意
 四 認容説とその限界
 五 逸脱性の判断要素としての未必の故意と、その基準
 六 錯誤についての考え方

第一二章 錯誤
 一 具体的符合説と法定的符合説
 二 錯誤論と責任の本質論
 三 違法要素としての故意と錯誤
 四 抽象的符合説
 五 事実の錯誤と法律の錯誤との区別
 六 タヌキ・ムジナ事件
 七 違法性阻却事由に関する錯誤

事項人名索引・判例索引

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