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調停の近代 [日本近代法史の探求]

調停の近代

19世紀の「調停」制度に焦点を絞り各国の比較を行う。「調停」を通してみた近代比較法史の成果を探究する近代法への歴史的批判。

著者、編者、訳者など 川口由彦 編著
ISBN 978-4-326-44981-1
出版年月 2011年1月
判型・ページ数 A5判・436ページ
定価 本体4,400円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

日本近代法の「特殊性」の解明という目的により構想された小社刊『講座 日本近代法発達史』全11巻刊行から約半世紀、本シリーズはさらに深化した日本近代法史学研究と進展した西欧近代法史研究を盛り込んだ現時点の到達点を示すものである。本書はその第1巻として、学界挙げての「調停」における法史学の共同研究の成果である。

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目次

第一章 調停制度分析における法史学的視点[川口由彦]
 第一節 はじめに
 第二節 調停制度研究史――川島武宜の法意識/調停論
 第三節 調停の法史学

第二章 フランスにおける治安判事の誕生と勧解調停制度[石井三記]
 第一節 はじめに
 第二節 フランスの治安判事の歴史的源流
 第三節 勧解調停制度の理念とその後の展開
 第四節 おわりに

第三章 ドイツ・プロイセン勧解人制度とフェッヒェルデの運用例[松本尚子]
 第一節 はじめに
 第二節 プロイセン勧解人制度
 第三節 フェッヒェルデ区裁判所管轄区の勧解人制度
 第四節 フェッヒェルデ区裁管区における勧解人事件の統計分析(一八九七~一九〇六年)
 第五節 結語

第四章 明治期日本・勧解制度にあらわれた紛争解決の特徴[林真貴子]
 第一節 はじめに
 第二節 勧解導入の経緯
 第三節 勧解の担当者
 第四節 紛争解決の態様
 第五節 勧解消滅の理由
 第六節 おわりに

第五章 イングランドの「調停」一八世紀における小額債権紛争処理の一局面[小室輝久]
 第一節 イングランドにおける「調停」
 第二節 小額債権裁判所における紛争処理
 第三節 小括――一八世紀イングランドにおける「調停」的な紛争解決

第六章 調停から見る中国近世・近代法史[?見澤磨]
 第一節 はじめに
 第二節 清代
 第三節 清末・中華民国前期
 第四節 中華民国後期
 第五節 おわりに
 文献
 法令一覧
 附録資料 大清刑事民事訴訟法草案試訳(抄訳)

第七章 大正期日本・小作調停にみる和解の位相[川口由彦]
 第一節 課題と視角
 第二節 小作調停法の制定
 第三節 小作争議の発生と小作調停
 第四節 群馬県の小作調停(一)山田郡毛里田村
 第五節 群馬県の小作調停(二)新田郡強戸村
 第六節 まとめ

第八章「裁判」と「裁判外」のあいだ中世イギリスの紛争解決[北野かほる]
 第一節 はじめに
 第二節 考察一「裁判」
 第三節 考察二「裁判外」
 第四節 事例
 第五節 結語
 付録1 裁判記録
 付録2 被告人一覧
 付録3 審理過程
 付録4 仲裁
 付録5 年表

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