心理学の実験倫理

「被験者」実験の現状と展望

心理学の実験倫理

心理学者が実験を進める上で直面する倫理的問題とは何か。参加者に関わる問題を中心に、安全な実験環境を構築するための方策を示す。

著者 河原 純一郎 編著
坂上貴之 編著
ジャンル 教育・心理
出版年月 2010年11月
ISBN 978-4-326-29896-9
判型・ページ数 4-6・280ページ
定価 2,970円(税込)
在庫 品切れ・重版未定

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実験心理学研究では、参加者を効率的に集め、適切な倫理的配慮を行うことが重要な問題である。本書では心理学に関連する倫理規程から、何が求められているかを読み解き、研究を進める上で必要な手続きを解説する。また参加者プールの運用例、謝礼や個人情報の管理など、参加者を募る上で実際に行われている工夫や困難を紹介する。

はじめに

第1章 心理学の実験倫理
 1 実験系心理学者と倫理規程
 2 倫理規程を読み解く
 3 倫理規程と研究者,研究組織との関わり
 4 人格の尊重および自発的参加
 5 説明つき同意
 6 実験で生じうるリスクの回避
 7 倫理審査委員会(施設内審査委員会)
 8 まとめ

第2章 実験実施上の諸問題
 1 実験実施のプロセス
 2 研究倫理審査申請書と倫理審査委員会について
 3 協力依頼と募集をめぐる問題
 4 事前説明をめぐる問題
 5 事後開示をめぐる問題
 6 参加者プールをめぐる諸問題
 7 サンプリングバイアス

第3章 アメリカでの参加者プールの運用例
 1 参加者プール制度とその長所
 2 参加者プール制度の内容と実験参加の手続き
 3 参加者プールの管理
 4 参加者プールの評価
 5 インターネットのWebを利用した参加者プール管理システム(SONAシステム)
 6 参加者プールマニュアルまたはガイドラインとその情報の提供
 7 まとめ

第4章 実験倫理の別の視点――非成人の参加と欺瞞手続き
 1 知覚発達心理学
 2 実験社会心理学における実験実施の現状と問題

第5章 日本国内の現状調査
 1 現状調査――日本国内ではどうなっているのか
 2 日本国内での組織的な実験参加者プールとコースクレジット制度の運用例
 3 まとめ

第6章 よりよい実験実施のためのQ&A集
 1 倫理審査委員会
 2 利益相反
 3 他機関と共同研究を行う場合の問題
 4 研究(research)と業務(practice:実践)の区別
 5 医師の協力が必要な実験
 6 実験参加者の募集と選択
 7 説明つき同意
 8 個人情報保護
 9 謝金
 10 傷害保険
 11 実験実施時の問題
 12 成果の公表および実験参加者への事後説明

おわりに
参考文献
索引

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