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脳神経科学リテラシー

脳神経科学リテラシー

脳の時代を生き抜くために必要な知恵とは何か? 氾濫する新しい知見の中から事実を見極め、害を減らして正しく活用していくために。

著者、編者、訳者など 信原 幸弘 編著
原 塑 編著
山本 愛実 編著
中澤 栄輔
鈴木 貴之
立花 幸司
植原 亮
永岑 光恵
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-10201-3
出版年月 2010年10月
判型・ページ数 A5判・336ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

近年著しく発展している脳神経科学。多様な成果をもたらすとともに、心の解明を通して私たちの生き方や人間観にまで影響を及ぼす可能性を秘めている。害を減らしてたくさんの恩恵を引き出すために、必要な知識や心構えとは何か。研究成果が生活や社会にどう関わるのかを知り、新しい事態に的確に判断を下せるようになるための15章。

興味深い内容を含んでいる章が多く、いろいろと参考になり得るところがありました。(男性 57才 教員)

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目次

はしがき

第1章 脳神経科学リテラシーに向けて
 1.文理横断的な知識の必要性
 2.脳神経科学の社会的有用性
 3.応用に伴うリスク
 4.求められる脳神経科学リテラシー

Ⅰ 認知機能の脳神経科学

第2章 知覚:環境変化の見落としについて
 1.見落としの視覚心理学
 2.脳内の二つの視覚メカニズム:腹側路と背側路
 3.変化盲の脳神経科学的実験①:機能的磁気共鳴画像法
 4.変化盲の脳神経科学的実験②:経頭蓋磁気刺激法
 5.日常生活にどう関わるか

第3章 記憶:偽記憶研究の現在と未来
 1.裁判員制度と記憶研究の接点
 2.人間の記憶システムと偽記憶
 3.偽記憶研究の実験
 4.応用可能性と問題点
 5.社会的な問題との結びつき

第4章 自由意志:常識的な見方を問い直す
 1.無意識的な過程の役割:心理学の知見
 2.無意識的な脳の活動が行為を引き起こす:脳神経科学の知見
 3.自由意志は錯覚か?

第5章 意思決定:薬物依存と意思決定の歪み
 1.薬物使用の実態
 2.意思決定における脳の状態
 3.報酬の価値と時間の関係

第6章 道徳:理性主義と感情主義
 1.道徳とは何か
 2.哲学の3つの理論:道徳の理性主義①
 3.発達心理学の段階説:道徳の理性主義②
 4.脳神経科学の知見とインパクト:道徳の感情主義
 5.道徳観への影響とリテラシー

第7章 信頼:社会性の神経経済学
 1.秩序問題
 2.社会的交換理論からの秩序問題へのアプローチ
 3.信頼にかんする脳神経科学
 4.信頼の向上による社会の増強可能性

Ⅱ 脳神経科学と社会

第8章 マインド・リーディング:脳から人の心を読む
 1.イメージング技術
 2.イメージング技術を用いた虚偽検出
 3.マインド・リーディングの倫理的問題

第9章 ブレイン・マシン・インターフェイス:脳と機械を結びつける
 1.侵襲型BMI
 2.非侵襲型BMI
 3.BMIの今後の発展と社会的影響

第10章 精神疾患:心の病から脳の病へ
 1.精神疾患と脳神経科学
 2.うつ病の脳神経科学
 3.脳神経科学的な見方の問題点

第11章 スマートドラッグ:薬物によるエンハンスメント
 1.リタリンをめぐる現状
 2.リタリンの効果と限界
 3.スマートドラッグ開発の将来
 4.社会的影響

第12章 教育:神経神話を問い直す
 1.脳神経科学と教育
 2.三歳児神話
 3.将来的な可能性

第13章 加齢:認知機能の変容
 1.振り込め詐欺と高齢者
 2.加齢による認知機能の変容
 3.なぜ高齢者は虚偽を信じやすいのか
 4.加齢による意思決定の変容
 5.振り込め詐欺被害を食い止めるために

第14章 広告利用:脳トレ広告にみる脳神経科学言説の信頼性
 1.fMRIの商業利用の問題
 2.脳神経科学情報がもつ説得力
 3.脳トレの販売戦略

第15章 脳神経科学によるイノベーションの創出
 1.イノベーションが必要とされる理由
 2.産業構造の転換
 3.脳神経科学に基づくイノベーションの可能性
 4.脳神経科学リテラシーの必要性

あとがき
図表出典一覧
人名索引
事項索引

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