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自民党長期政権の政治経済学

利益誘導政治の自己矛盾

自民党長期政権の政治経済学

衆議院議員の経験も持ち、現在、エール大学で教鞭を執る気鋭の著者の日本政治研究。自民党の政権維持戦略=利益誘導の論理の逆説。

著者、編者、訳者など 斉藤淳
ジャンル 政治
ISBN 978-4-326-30190-4
出版年月 2010年8月
判型・ページ数 A5判・260ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

長期に渡って政権にありつづけた自民党は、いかにして支配政党としての地位を維持したのか。またそのことは日本の公共政策にどのような結果をもたらしたのか。じつは、利益誘導の政策そのもののなかに、その支配政党としての地位を危くする矛盾があったことをあきらかにする。代議士の経験もコラム化。現代日本政治論の最新の研究書。

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目次



第1章 自民党長期政権の謎:政治不信にもかかわらず政権が続いたのはなぜか
 Ⅰ.はじめに:民主主義と自民党
 Ⅱ.長期政権に関する従来の説明
 Ⅲ.逆説明責任体制としての自民党
 Ⅳ.分析を進める上での仮定
 Ⅴ.本書の概略:利益誘導政治の自己矛盾

第2章 自民党型集票組織と投票行動
 Ⅰ.はじめに:民主主義と競争
 Ⅱ.利益誘導:便益と票の交換ゲーム
 Ⅲ.自民党型集票マシーンと利益誘導ゲーム
 Ⅳ.自民党以外の政党を支援した政治運動集団
 Ⅴ.結語

第3章 人口動態と選挙戦略:長期的趨勢への政治的対応
 Ⅰ.戦後経済と人口動態
 Ⅱ.選挙結果
 Ⅲ.人口統計による説明の限界
 Ⅳ.結語

第4章 支持率の変動と選挙循環
 Ⅰ.はじめに:政治危機と公共政策
 Ⅱ.政治危機と補償
 Ⅲ.政治危機と解散時期の選択
 Ⅳ.政治的予算循環
 Ⅴ.結語

第5章 集票のための補助金
 Ⅰ.はじめに:分割支配のための補助金
 Ⅱ.分配政治と地方自治制度
 Ⅲ.選挙区間配分の計量分析
 Ⅳ.選挙区内配分
 Ⅴ.結語

第6章 利益誘導と自民党弱体化:我田引鉄の神話
 Ⅰ.はじめに:インフラと票田の荒廃
 Ⅱ.インフラ整備と自民党得票:事例研究
 Ⅲ.インフラ投資が票田を荒らす理由:理論的説明
 Ⅳ.インフラ完成までの生存時間解析
 Ⅴ.インフラ投資の得票への影響
 Ⅵ.結語

第7章 利益誘導と政界再編
 Ⅰ.はじめに:政界渡り鳥現象とインフラ
 Ⅱ.1990 年代の離党・復党行動
 Ⅲ.インフラ整備による説明
 Ⅳ.高速交通インフラと選挙:比較事例研究
 Ⅴ.地図分析:議員の地盤と離党行動
 Ⅵ.計量分析
 Ⅶ.結語

第8章 選挙制度改革と政策変化:政権交代への道のり
 Ⅰ.はじめに:細川政権が打ちこんた楔
 Ⅱ.選挙制度改革と政権維持戦略
 Ⅲ.政権維持のための適応
 Ⅳ.政権交代へ向けての変化
 Ⅴ.結語

第9章 同時代史としての自民党長期政権:逆説明責任体制の帰結
 Ⅰ.政治学と自民党
 Ⅱ.政権維持動機と政府支出
 Ⅲ.自民党と地域経済
 Ⅳ.結語

参考資料/索引
あとがき/謝辞

コラム① 辻立ちの思い出
コラム② 候補者から見た選挙カー
コラム③ 投票用紙の不思議
コラム④ 投票所の不思議
コラム⑤ 農業予算の変遷
コラム⑥ 自民党と減反
コラム⑦ 所得補償政策と農協
コラム⑧ 実績を宣伝しない自民党
コラム⑨ 現代の参勤交代:東京での陳情合戦
コラム⑩ 陳情団の一日
コラム⑪ 陳情団の地元:期成同盟会
コラム⑫ 高速道路無料化論の思い出
コラム⑬ 高速道路無料化論への反発
コラム⑭ 新幹線のエスノグラフィー
コラム⑮ 整備新幹線構想の幻
コラム⑯ 待てど暮らせど開通しない高速道路
コラム⑰ 県庁幹部の嘆き
コラム⑱ 汚職の計測手法
コラム⑲ 公共事業とその成果:日本の場合

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