冷戦終焉20年

何が、どのようにして終わったのか

冷戦終焉20年

バランスのとれた現代世界論のために。社会主義後退の事実は、欧米諸国・日本・開発途上国などにおける最近の社会変動の構成要素だ。

著者 塩川 伸明
ジャンル 歴史・地理
政治
出版年月 2010年6月
ISBN 978-4-326-35153-4
判型・ページ数 4-6・264ページ
定価 3,080円(税込)
在庫 在庫あり

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現代世界論の試み。社会主義をどのように価値的に評価するか──それを擁護したり、再興を目指したりするかどうか──ということとは別次元の問題がたしかに存在する。歴史的な事実として無視できない現実的重みをもったこと、そしてその後におけるその重みの急速な低落。それらはこの間の世界全体の転換の構成要素をなしているのだ。

はしがき

Ⅰ 問題の所在

Ⅱ 何が終わったのか
 1 はじめに――「現存した社会主義」を見る眼
 2 目指されたものとその帰結
 3 幻滅の要因をどう理解するか
 4 矛盾をかかえながらの存続
 5 「社会主義改革」論の歴史

Ⅲ どのようにして終わったのか
 1 巨視的な必然性と具体的過程の偶発性――長期・中期・短期の視点
 2 ペレストロイカ――体制内改革の試みから体制転換へ
 3 《冷戦終焉》再考――冷戦の二通りの終わり方
 4 軟着陸の試みから崩落へ

Ⅳ 「その後」――どのような変化が進行しているのか
 1 さまざまな種類の「自由主義」
 2 市場経済化の期待と現実――「現存した社会主義」から「現存する資本主義」へ
 3 リベラル・デモクラシーの制度的導入とその権威主義的運用
 4 冷戦終焉後の世界秩序再編成

Ⅴ 結びに代えて


あとがき
索引

コラム
① 社会主義・共産主義・「現存する/現存した社会主義」
② 社会主義圏における大衆反乱
③ 一九五六年スターリン批判の影響
④ 一九六八年のチェコスロヴァキアとハンガリー
⑤ NATOの東方拡大――一九九〇年とその後
⑥ ゴルバチョフ支持率の変化
⑦ ソ連政権vsロシア政権
⑧ さまざまな三元論の系譜
⑨ 「オリガルヒ」と「担保入札」方式
⑩ 現代ロシアの政党制
⑪ 「カラー革命」をめぐる論争
⑫ 「新冷戦」/「新しい冷戦」
社会主義とは何だったのか、まだまだ考えることは多いと思った。(男性)

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