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利息制限法潜脱克服の実務 第二版 [クレサラ叢書]

利息制限法潜脱克服の実務 第二版

原点に遡り実務の混乱に示す解決指針。確立された法適用の基本原則から潜脱の問題点を看破し克服の道しるべを構築する被害救済の書。

著者、編者、訳者など 茆原正道
ジャンル 法律
ISBN 978-4-326-49893-2
出版年月 2010年4月
判型・ページ数 四六判・664ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 品切れ・重版未定
 

内容説明

貸金業者の主張はより多くの貸金回収とより少ない過払金返還という利息制限法の潜脱の試みであり、様々な手口を用い方法を考案する。本書は法の重要性と歴史に光をあててその克服をめざす。初版は大好評をもって迎えられ裁判実務に大きな影響を与えたが、さらに近時の重要判例を分析し理論的構成におき強いメッセージを発揮する。

[関連書]宇都宮健児編著『多重債務被害救済の実務 第二版』(クレサラ叢書実務編、小社刊)

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目次

はしがき

序章 利息制限法の重要性と歴史
 はじめに
 一 利息制限法の意義
 二 新・旧利息制限法とその上限利率
 三 利息制限法による当然充当法理の確立
 四 充当順序の特約なければ一連法定充当
 五 片面的強行法規
 六 利息制限法関係訴訟の特殊な構造
 七 確立した利息制限法適用の基本原則
 八 近年の混乱とその克服過程
 九 利息制限法の潜脱の手口とその克服
 一〇 法による脱法との闘い
 一一 平成一八年改正で残る問題点

第一章 最高裁充当判例の軌跡整理―利息制限法の脱法を許さない判例と実定法への結実
 はじめに
 一 強行法規の解釈基準
 二 充当の順序と一連充当
 三 借主の任意の指定に意味があった時期
 四 充当関連の判例の軌跡
 まとめ

第二章 利息制限法と充当法理
 はじめに
 一 当然充当法理の根拠(強行法規性と違法を是正する解釈適用法理)
 二 過払状態再貸付問題における充当法理
 三 充当の計算
 四 混乱解決のための整理
 五 過払状態再貸付けにおける違法是正機能の発現形態
 六 過払状態の不当利得の状況と再貸付けの関係
 七 当然充当と不当利得返還請求権との関係
 八 過払状態再貸付けと時効
 九 借主側見解の整理
 一〇 契約自由の原則と強行法規
 一一 誤解説と迷走判例からの回復

第三章 遅延損害金問題
 はじめに
 一 遅延損害金制度の考察
 二 遅延損害金をめぐる攻防
 三 債務不履行不存在=「(あ)債務不履行」の否認
 四 貸し続ける義務・継続的消費貸借契約の性質の再検討と期限の利益
 五 期限の利益喪失特約全部無効の法理(特約無効の抗弁)
 六 利息制限法以上の損害の不発生―遅延によって被告には法的保護に値する損害が発生したか?
 七 超過支払の継続と期限の利益喪失(瑕疵治癒の抗弁)
 八 期限の利益再度付与の抗弁(宥恕の抗弁)
 九 期限の利益喪失の主張の信義則違反・権利濫用性(権利濫用の抗弁)
 一〇 再抗弁・再々抗弁

第四章 利息制限法制限超過部分の法的性質―貸金業規制法四三条や特例による有効化契機の不存在
 はじめに
 一 強行法規としての利息制限法
 二 民事上無効と刑事上不処罰の次元の違いの確認
 三 貸金業規制法四三条により消滅するものの正体―「債権」が二回消滅させられる奇妙な構造
 四 超過部分の法的性質を論じる意義
 五 四三条誤立法の経緯
 六 利息制限法制限超過部分に関する利息は自然債務か
 七 最高裁大法廷判決が明らかにしたもの

第五章 継続的不法行為型不当利得
 はじめに
 一 問題の所在
 二 不当利得の原則形態
 三 善意・悪意問題
 四 「現存利益」「受けたる利益」の範囲
 五 過払金利息の発生時期
 六 利息の利率問題
 七 「損害金」問題
 八 貸主側からの相殺問題
 九 時効問題
 一〇 超過利息請求を架空請求として不法行為を認めた判例

判例索引
事項索引

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