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2023.12.27
教育機会保障の国際比較 (紙版)
早期離学防止政策とセカンドチャンス教育
欧米や日本、韓国では、現在どのような教育保障政策が行われているのか。各国のセカンドチャンス教育を分析するとともに、こうした代替・補償教育を公教育制度にいかに位置づけるかを検討する。さらには教育行政と福祉行政の連携による教育支援・生活支援の必要性を指摘し、包摂的な教育制度・行政システム構築のための提言を行う。
◎けいそうビブリオフィルで本書の一部内容を公開中です。
あとがきたちよみ『教育機会保障の国際比較』
◎けいそうビブリオフィルで本書の一部内容を公開中です。
あとがきたちよみ『教育機会保障の国際比較』
はしがき
第Ⅰ部 欧 州
第1章 EUにおける早期離学者削減政策──セカンドチャンス教育に着目して[平塚眞樹]
1.本章の問い
2.EUにおける早期離学者の概要
3.早期離学者問題に対するEUの取り組み
4.セカンドチャンスの教育機会
おわりに
第2章 フランスにおける早期離学の現状からみた教育制度の構造的課題[園山大祐]
1.早期離学の実態
2.学業困難および離学との闘い──サルコジ政権下を中心に
3.早期離学からみた教育制度の構造的課題
第3章 英国における就学・就労が困難な若者の支援策[武田るい子]
はじめに
1.ニートの実態把握
2.職業教育・訓練制度と学校教育改革
3.ニート対策と若者就労支援策
4.考察──予防・介入・補償措置にみる英国的特徴
5.スワスモア教育センターのスタディプログラム
おわりに
第4章 デンマークの早期離学防止政策──社会投資国家における教育への包摂[横井敏郎]
はじめに
1.デンマークの早期離学者数とニート比率
2.多様なセカンドチャンス教育──前期中等教育から後期中等教育への移行支援教育機関の概観
3.1990年代以降の早期離学問題政策の展開とジレンマ
まとめ
第5章 フィンランドの基礎教育学校の早期離学防止の試み──柔軟な基礎教育(JOPO)に着目して[西村貴之]
はじめに──フィンランドに広がる子どもの貧困
1.柔軟な基礎教育(ヨポ,JOPO)
2.2009年制度化以降のJOPOの状況と課題
おわりに
第Ⅱ部 北 米
第6章 カナダ・アルバータ州における早期離学問題への対応──カルガリー市教育委員会の取り組み[岡部 敦]
はじめに
1.アルバータ州の早期離学問題
2.地域の具体的な取り組み──カルガリー市の事例
3.まとめ──カルガリー市における早期離学問題への対応について
4.課題と今後の可能性について
第7章 米国における高校中退者への教育機会保障の現状と課題──オルタナティブ・スクールと復学支援センターに注目して[後藤武俊]
はじめに
1.高校中退者を対象とするオルタナティブ・スクールの概要と特質
2.復学支援センターの概要と運用実態
3.高校中退対策としてのオルタナティブ・スクールへの評価とその捉え直し
第Ⅲ部 韓国・日本
第8章 韓国における学業中断防止・学校外青少年支援政策[横井敏郎]
はじめに
1.学業中断青少年と学業中断率
2.代案学校運動の発展と制度外非認可代案学校の叢生
3.学業中断防止政策の展開
4.学校外青少年支援政策と非認可代案教育機関支援政策の推進
まとめ
第9章 通信制高校における学習支援の取り組み──公立通信制高校独立校の事例から[金井 徹]
1.通信制高校の現在
2.公立通信制高校の役割
3.通信制高校における歴史的課題──多様化する生徒への対応
4.2000年代以降の公立通信制高校独立校における新たな取り組み
5.公立通信制高校における支援システムとその課題
第10章 少年刑務所と高等学校通信制課程の連携による被収容者に対する修学支援[本山敬祐]
はじめに
1.盛岡少年刑務所と杜陵高校の連携による教科指導の経緯
2.盛岡少年刑務所と杜陵高校の連携による教科指導の現状
おわりに
補章 夜間中学政策の転換と不登校──不登校生徒・形式卒業者の排除と包摂[横関理恵・横井敏郎]
はじめに
1.公立夜間中学の設置状況・生徒層とその捉え方
2.夜間中学と学齢生徒・学齢超過者
3.夜間中学入学者規定の見直しとその意義
おわりに
終章 早期離学防止政策の国際動向とセカンドチャンス教育の意義[横井敏郎]
はじめに
1.早期離学とセカンドチャンス教育
2.早期離学防止政策の各国の動向と差異・共通性
3.セカンドチャンス教育の共通原則と課題・ジレンマ
おわりに
あとがき
索 引
第Ⅰ部 欧 州
第1章 EUにおける早期離学者削減政策──セカンドチャンス教育に着目して[平塚眞樹]
1.本章の問い
2.EUにおける早期離学者の概要
3.早期離学者問題に対するEUの取り組み
4.セカンドチャンスの教育機会
おわりに
第2章 フランスにおける早期離学の現状からみた教育制度の構造的課題[園山大祐]
1.早期離学の実態
2.学業困難および離学との闘い──サルコジ政権下を中心に
3.早期離学からみた教育制度の構造的課題
第3章 英国における就学・就労が困難な若者の支援策[武田るい子]
はじめに
1.ニートの実態把握
2.職業教育・訓練制度と学校教育改革
3.ニート対策と若者就労支援策
4.考察──予防・介入・補償措置にみる英国的特徴
5.スワスモア教育センターのスタディプログラム
おわりに
第4章 デンマークの早期離学防止政策──社会投資国家における教育への包摂[横井敏郎]
はじめに
1.デンマークの早期離学者数とニート比率
2.多様なセカンドチャンス教育──前期中等教育から後期中等教育への移行支援教育機関の概観
3.1990年代以降の早期離学問題政策の展開とジレンマ
まとめ
第5章 フィンランドの基礎教育学校の早期離学防止の試み──柔軟な基礎教育(JOPO)に着目して[西村貴之]
はじめに──フィンランドに広がる子どもの貧困
1.柔軟な基礎教育(ヨポ,JOPO)
2.2009年制度化以降のJOPOの状況と課題
おわりに
第Ⅱ部 北 米
第6章 カナダ・アルバータ州における早期離学問題への対応──カルガリー市教育委員会の取り組み[岡部 敦]
はじめに
1.アルバータ州の早期離学問題
2.地域の具体的な取り組み──カルガリー市の事例
3.まとめ──カルガリー市における早期離学問題への対応について
4.課題と今後の可能性について
第7章 米国における高校中退者への教育機会保障の現状と課題──オルタナティブ・スクールと復学支援センターに注目して[後藤武俊]
はじめに
1.高校中退者を対象とするオルタナティブ・スクールの概要と特質
2.復学支援センターの概要と運用実態
3.高校中退対策としてのオルタナティブ・スクールへの評価とその捉え直し
第Ⅲ部 韓国・日本
第8章 韓国における学業中断防止・学校外青少年支援政策[横井敏郎]
はじめに
1.学業中断青少年と学業中断率
2.代案学校運動の発展と制度外非認可代案学校の叢生
3.学業中断防止政策の展開
4.学校外青少年支援政策と非認可代案教育機関支援政策の推進
まとめ
第9章 通信制高校における学習支援の取り組み──公立通信制高校独立校の事例から[金井 徹]
1.通信制高校の現在
2.公立通信制高校の役割
3.通信制高校における歴史的課題──多様化する生徒への対応
4.2000年代以降の公立通信制高校独立校における新たな取り組み
5.公立通信制高校における支援システムとその課題
第10章 少年刑務所と高等学校通信制課程の連携による被収容者に対する修学支援[本山敬祐]
はじめに
1.盛岡少年刑務所と杜陵高校の連携による教科指導の経緯
2.盛岡少年刑務所と杜陵高校の連携による教科指導の現状
おわりに
補章 夜間中学政策の転換と不登校──不登校生徒・形式卒業者の排除と包摂[横関理恵・横井敏郎]
はじめに
1.公立夜間中学の設置状況・生徒層とその捉え方
2.夜間中学と学齢生徒・学齢超過者
3.夜間中学入学者規定の見直しとその意義
おわりに
終章 早期離学防止政策の国際動向とセカンドチャンス教育の意義[横井敏郎]
はじめに
1.早期離学とセカンドチャンス教育
2.早期離学防止政策の各国の動向と差異・共通性
3.セカンドチャンス教育の共通原則と課題・ジレンマ
おわりに
あとがき
索 引
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