経済戦争の理論

大戦間期ウィーンとゲーム理論

経済戦争の理論

現代思想としての経済戦争。恒常的な臨戦態勢こそ現代世界のフレームだ。自由主義の平和へのヴィジョンが世界に持ち込んだ戦争とは。

著者 中山智香子
ジャンル 哲学・思想・倫理
出版年月 2010年2月
ISBN 978-4-326-15410-4
判型・ページ数 4-6・308ページ
定価 3,520円(税込)
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経済制裁は、大戦間期の国際社会論の中で初めて、平和に寄与すると信じられるようになった。戦争被害の最小化をめざす、オーストリア学派のような自由主義経済学の合理的思考がそれを支えたのだ。しかし実際には二度目の世界大戦さらに冷戦が起きた。シュンペーター、ポラニー、モルゲンシュテルン──経済思想と戦争のつながりの分析。

まえがき

第一部 大戦間期という時代

第一章 平和としての経済戦争とウィーン
 1. 分析の主軸:三つの書物
 2. 「長い二〇世紀」という視点
 3. 分析の射程

第二章 経済思想と戦争
 1. 開戦期・戦時期の経済思想
 2. 国家の位置
 3. 停戦期と経済思想

第二部 大戦間期ウィーンの布置

第三章 二つの戦争機械
 1. シュンペーターのウィーン
 2. 帝国主義論批判
 3. 創造的破壊
 4. 資本主義時代の民主主義

第四章 「国際社会」の誤算
 1. カール・ポラニーのウィーン
 2. 経済戦争の基盤
 3. 経済学批判の諸相

第五章 ファシズムをめぐって
 1. オーストロ・ファシズム
 2. 経済戦争の時代
 3. 擬制商品の解体
 4. ファシズム期のモルゲンシュテルン

第三部 経済戦争の理論

第六章 ゲーム理論の誕生
 1. 『ゲーム理論と経済行動』
 2. 道具箱
 3. ヴァーチャリティへの経済思想の系譜

第七章 ゲーム理論と軍産複合体
 1. 闘争の弁証法?
 2. アメリカの国家と核
 3. アメリカのモルゲンシュテルン

第八章 戦略研究の誕生
 1. 脅威の戦略
 2. 国際経済学
 3. ゲーム理論から「戦略研究」へ
 4. 経済戦争の理論の限界

結語


参考文献
事項索引
人名索引

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