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開発と国家 [開発経済学の挑戦]

アフリカ政治経済論序説

開発と国家

近現代史の困難と矛盾を背負ってきたアフリカの21世紀のために…。開発研究と地域研究の架橋を目指す独創的な国家論の誕生。

著者、編者、訳者など 高橋基樹
ジャンル 経済
ISBN 978-4-326-54602-2
出版年月 2010年1月
判型・ページ数 A5判・480ページ
定価 本体4,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

本書は、アフリカという、現実世界ばかりではなく社会科学の学問世界においても、最も片隅に追いやられてきた地域の現実から、社会科学の保守本流ともいうべき方法論的個人主義に立つ「普遍的」諸理論を問い直そうとするものである。アフリカにおける開発と国家を語ることによって、欧米をも、アジアをも、日本をも、そして世界をも語ることが、本書が負わなければならない責任である。

正誤表

付表1修正版

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目次

はじめに

序章 個別と普遍:政治研究者のアフリカへの眼差しから
 第1節 開発政策支援の権力性
 第2節 アフリカ:最後の第三世界
 第3節 開発研究と合理的選択論
 第4節 第三世界論から〈闇の奥〉へ
 第5節 冷酷なる「普遍」

第1章 方法論:開発研究と地域研究の架橋を目指して
 第1節 経済学とアフリカ地域研究
 第2節 人間像と社会的関係
 第3節 政治経済研究の方法論的枠組み:開発研究と地域研究の架橋

第2章 権力と収奪:新政治経済学の再検討
 第1節 アフリカ国家論の系譜
 第2節 合理的選択とアフリカ国家
 第3節 農業-工業間資源移転論
 第4節 比較制度分析:収奪国家、結託国家と開発主義国家
 第5節 アフリカにおける農村開発政策の失敗

第3章 農業と政府:穀物土地生産性とその決定要因
 第1節 アフリカの困難と農業危機
 第2節 アフリカにおける穀物生産停滞のメカニズム:仮説の提示
 第3節 政府の農業向け財政配分と先進技術
 第4節 農民による先進農業技術の受容
 第5節 人口増加、農業振興および開発政策

第4章 民族と近代:難問としての「部族」主義
 第1節 アフリカ国家の内在的分析に向けて
 第2節 民族多様性と経済成長
 第3節 言語と民族の流動性
 第4節 アフリカにおける国家、民族、および移動
 第5節 民族と「部族」主義

第5章 希少性と「国民」:独立の見果てぬ夢
 第1節 国民の構築とアフリカの経験
 第2節 ケニアの自然・資源、生産、および人間
 第3節 独立後のケニアにおける政治経済体制
 第4節 ケニアの農業発展とその終焉

結章 対話と国家:21世紀のための覚書
 第1節 人間の安全保障と貧困削減
 第2節 開発援助とアフリカ
 第3節 アフリカ政治経済研究の課題:考察の到達点と限界
 第4節 開発と対話の世紀へ

参考文献
人名索引
事項索引

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