法と文学 (紙版)

歴史と可能性の探究

法と文学
形式・仕様:
紙版 電子版

法は文学と交わることでどのように変わるのか? 法そのものや法律家の活動を文学として読み解く「法と文学」の可能性。

著者 小林 史明
ジャンル 法律
シリーズ 全集・シリーズ・その他 > 明治大学社会科学研究所叢書
出版年月 2020年12月
ISBN 978-4-326-40384-4
判型・ページ数 A5・216ページ
定価 4,950円(税込)
在庫 在庫あり

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法理論、法教育をめぐってアメリカなどで展開されている「法と文学」の歴史と応用可能性。法解釈や文芸批評を超えてさまざまな法分野に乗り出す「法と文学」をその理論的系譜から説き起こし、物語論、法律家像、因果関係、権利主体、証言、国家の起原までをも論じる。

◎けいそうビブリオフィルで本書の一部内容を公開しています。
あとがきたちよみ『法と文学』
はしがき

序 論

第一篇 「法と文学」研究とはなにか

第一章 「法と文学」のアメリカ史
 第一節 文人としての法律家の伝統
 第二節 科学としての法
 第三節 科学と人文学のねじれ
 第四節 「法と文学」の黎明

第二章 ジェームズ・ボイド・ホワイトと初期の「法と文学」
 第一節 『法的想像力(The Legal Imagination)』
 第二節 言語をめぐるホワイト・ポズナー論争
 第三節 翻訳としての法解釈
 第四節 レトリックとフィクション、法における文学の効用
 第五節 自明性への懐疑とイマジネーションによる感応

第三章 法と物語り
 第一節 ナラティヴの諸相
 第二節 物語り論的歴史哲学の系譜
 第三節 法解釈とナラティヴ
 第四節 ナラティヴ法学
 第五節 ホワイトとナラティヴ法学の関係――小括にかえて

小 結

第二篇 「法と文学」研究の応用可能性

第四章 三宅正太郎の法思想――「裁判の道」と芸術の関係について
 第一節 「法と文学」と三宅判事
 第二節 「裁判の道」における心
 第三節 裁判の心構え
 第四節 口語体と地名カナ書きによる裁判
 第五節 心通う国民悲劇――おわりにかえて

第五章 フィクションとしての因果関係
 第一節 法における因果関係
 第二節 ルンバール事件判決と法的因果関係
 第三節 因果の構成――ノーマルの社会構成
 第四節 フィクションによる因果関係の反射的構築

第六章 権利主体性の根拠とフィクション
 第一節 はじめに
 第二節 責任の概念を整理する
 第三節 権利主体性の諸相

第七章 法と芸術の交錯
 第一節 証言をめぐって
 第二節 映画「SHOAH」とアイヒマン裁判が提示するもの
 第三節 ナラティヴ法学の視点
 第四節 残された課題と法と芸術の可能性

第八章 深淵の法哲学に向けて
 第一節 フェルマンと法と文学
 第二節 精神分析と批評――無意識とトラウマ裁判
 第三節 国家創設と転喩法
 第四節 国家創設の暴力とトラウマ
 第五節 フェルマンと法――まとめにかえて

補 論 日本における「法と文学」と今後の展望


引用・参照文献一覧
あとがき
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