現代認識論入門 (紙版)

ゲティア問題から徳認識論まで

現代認識論入門
形式・仕様:
紙版 電子版

ゲティア問題以降、知識とは何かをめぐって認識論はどのような道程を辿ってきたのか。最新の動向までを丁寧に解説する待望の入門書!

著者 上枝 美典
ジャンル 哲学・思想・倫理
出版年月 2020年8月
ISBN 978-4-326-10283-9
判型・ページ数 A5・256ページ
定価 2,860円(税込)
在庫 在庫あり

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英米哲学の確固たる一分野でありながら、問題が多様化し、全体像を見通すことが困難となっていた現代認識論。ゲティア問題とその解決のための試みを軸に、外在主義の流れとその反動としての内在主義、さらに文脈主義や徳認識論、知識第一主義といった最新の動向まで、ダイナミックな展開を一望のもとに描く画期的な入門書が遂に登場。

正誤表(PDF)
まえがき

第1章 知識の標準分析
 1.1 知識とは正当化された真なる信念である
 1.2 真という要素
 1.3 信念について
 1.4 真の信念は知識に足りない――正当化
 1.5 定義をマスターしよう――必要・十分・必要十分
 1.6 三つの要素がすべて必要なのか

第2章 ゲティア問題とは何か
 2.1 ゲティアはどのように標準分析を批判したか
 2.2 正当化された真なる信念が知識でない二つの事例
 2.3 ゲティアは二つのことを前提する
 2.4 ゲティア問題へ接近してみる
 2.5 挑戦1――証拠の品質をもっと上げよう
 2.6 挑戦2――証拠が無効になってはいけない

第3章 因果説による対応――外在主義その1
 3.1 方針転換――知識から偶然を排除する
 3.2 知識の因果説
 3.3 ドライブ中のヘンリー――識別説
 3.4 ノージックの追跡理論

第4章 信頼性主義への発展――外在主義その2
 4.1 真打ち登場――信頼性主義の基本的なアイデア
 4.2 信頼性が大切なのはあたりまえ?
 4.3 信頼性を担うもの――トークンとタイプ
 4.4 全体的な信頼性
 4.5 一般性問題という難問
 4.6 まだまだいっぱい問題がある

第5章 証拠主義という対案――内在主義
 5.1 戦線の撤退と立て直し
 5.2 フェルドマンとコニーが証拠主義を語る
 5.3 証拠主義は内在主義なのか?
 5.4 根拠付け要件――もってる証拠はきちんと使おう
 5.5 チザム型内在主義とそれへの批判
 5.6 精神主義――証拠主義を外在主義に拡張する
 5.7 証拠主義は信頼性主義として生き残れるか?

第6章 証拠の構造――基礎付け主義と整合主義、そして無限主義と基礎付け整合主義
 6.1 証拠はどこまでも続くのかそれとも循環するのか
 6.2 基礎付け主義――証拠はどこかで止まるはず
 6.3 整合主義――信念はすべて平等だ
 6.4 無限主義――無限遡行でもオッケー
 6.5 フローチャートで整理しよう
 6.6 基礎付け整合主義という選択肢

第7章 文脈主義というムーヴメント――現代認識論の新展開
 7.1 現代によみがえった文脈主義
 7.2 帰属者文脈主義とは何か
 7.3 文脈主義が懐疑論を解決する?
 7.4 懐疑論を取り扱う準備をする
 7.5 懐疑論の種明かし
 7.6 鈍感なのに認識的立場が強い信念
 7.7 不変主義――デローズへの反論
 7.8 新相対主義――査定者の視点
 7.9 文脈主義論争について今の時点で言えること

第8章 徳認識論の登場――信頼性主義の発展形
 8.1 徳認識論とは何か
 8.2 初期の徳認識論
 8.3 徳信頼性主義の現在
 8.4 徳責任主義

終章 知識第一主義は新しい地平を切り開くのか
 9.1 ゲティア問題作成レシピ
 9.2 プリミティヴとしての知識
 9.3 知識第一主義はゲティア問題を解決するか?
 9.4 終わりは始まり

参考文献
あとがき
索 引

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