ルソーの戦争/平和論 (紙版)

『戦争法の諸原理』と『永久平和論抜粋・批判』

ルソーの戦争/平和論
形式・仕様:
紙版 電子版

断片化した草稿を綿密なテクスト生成研究により校訂、ルソーが意図していた形に復元。解説も加え、ルソーの戦争/平和論に迫る。

著者 ジャン=ジャック・ルソー
ブレーズ・バコフェン
セリーヌ・スペクトール
ブリュノ・ベルナルディ
ガブリエッラ・シルヴェストリーニ
永見 文雄
三浦 信孝
ジャンル 哲学・思想・倫理
政治
出版年月 2020年7月
ISBN 978-4-326-10281-5
判型・ページ数 A5・440ページ
定価 6,270円(税込)
在庫 在庫あり

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現代のルソー政治哲学研究の第一人者ベルナルディ率いる「グループ・ジャン=ジャック・ルソー」の研究成果。ルソー研究、啓蒙思想、18世紀研究における大きな発見であり、テクスト生成論研究における新たな展開を示す。戦争・平和について書かれた『永久平和論・批判』も新たに決定版を付し、完全版ルソーの戦争/平和論を提示する。

【電子書籍あり】
紀伊國屋書店
序文 ジャン=ジャック・ルソー、戦争と平和[ブレーズ・バコフェン、セリーヌ・スペクトール]
 ルソーと国家の「対外関係」の問題
 諸々の問題の位置づけ

校訂版の紹介[ブリュノ・ベルナルディ、ガブリエッラ・シルヴェストリーニ]
 ルソーの〈新しい〉作品――『戦争法の諸原理』
 戦争に関する書き物とサンピエール師に関する書き物――状況と年代の推定
 今回の校訂の諸原則

[ルソーのテキスト]
 1 戦争法の諸原理
 2 サンピエール師の永久平和論抜粋
 3 永久平和論批判

[論文]

第1章 戦争の諸理由、戦争における理性――『戦争法の諸原理』のひとつの読解[ブレーズ・バコフェン(B・ベルナルディ、F・ゲナール、G・ルパン、S・スペクトール協力)]
 一 グロティウス、ホッブズ、「法学者たち」と「フィロゾフたち」――ルソーの批判の対象はどれか?
 二 戦争の厳密な定義
 三 自然状態には戦争は存在しない――人間の本性に関わる議論
 四 国家の出現以前と以後の人間の状況にかかわる議論
 五 諸国家は必然的に相互に「戦争状態」にある
 六 政治体の情念と国家理性
 七 政治体の生と死
 八 戦争が国家の山賊行為へと堕落すること
 九 戦争法から国制法へ

第2章 国と自己愛――ルソーの思想における戦争の理論[フロラン・ゲナール(B・バコフェン、B・ベルナルディ、G・ルパン、S・スペクトール、G・ワテルロ協力)]
 一 戦争の定義
 二 人類の自然的な境遇
 三 衝突〔対立〕から戦争状態へ
 四 戦争と自尊心
 五 国(puissance)と自己愛
 六 相対的な強さ、あるいは絶対的な強さ――アウタルキーの問題
 七 戦争、祖国愛、狂信

第3章 『永久平和論』――サンピエールからルソーへ[セリーヌ・スペクトール(B・バコフェン、B・ベルナルディ、F・ゲナール協力)]
 一 『永久平和論抜粋』と『永久平和論批判』の著者は誰か
 二 検閲と著者責任
 三 なぜ『批判』なしで『抜粋』だけ刊行したのか
 四 サンピエールあるいは理性の狂気
 五 『サンピエール師の永久平和論抜粋』
 六 現実のヨーロッパ
 七 戦争の諸原因
 八 複数の治療薬
 九 ヨーロッパ共和国
 一〇 国家連合の有効性の問題
 一一 制度化された平和は合理的選択か
 一二 『永久平和論批判』
 一三 改革か革命か?問題の現状と共和国化の仮定
 一四 サンピエールの反論権?
 結論 ルソー、カント、ロールズ

第4章 ルソーとヨーロッパ――ヨーロッパ市民社会の観念について[ブリュノ・ベルナルディ(B・バコフェン、F・ゲナール、S・スペクトール協力)]
 一 ルソーの歴史人類学におけるヨーロッパの位置
 二 ルソーの宗教人類学におけるヨーロッパ
 三 サンピエール師についての著作とヨーロッパの政治人類学
 四 『永久平和論批判』におけるヨーロッパ
 五 サンピエール師の『永久平和論』におけるヨーロッパ
 六 『永久平和論抜粋』とヨーロッパ市民社会

訳者あとがき
『戦争法の諸原理』下書き草稿版
参考文献
人名索引

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