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「子ども」語りの社会学

近現代日本における教育言説の歴史

「子ども」語りの社会学

「子ども」とは虚構であり、実体である。子どもを語る言葉と子どもが語る言葉を解きほぐし、「子ども」の歴史性と社会性を問い直す。

著者、編者、訳者など 元森 絵里子
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-60224-7
出版年月 2009年10月
判型・ページ数 A5判・272ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 品切れ・重版未定
 

内容説明

子どもは大切である。子どもの教育は社会をよくするための鍵である。学校教育とも支え合って共有されてきたこの語り口の成立と変容を明らかにし、近年の子ども論や教育論の混迷の背景を探る。明治期から現代までの綴方教育論・政策論や、生徒会誌・中学生新聞の子どもの作文などから、なぜ「子ども」を語り続けてしまうのかを考える。

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目次

はしがき

序 章 「子ども」の歴史性と社会性――本書の視角と方法
 1 「子ども」の歴史性――社会史の知見から
 2 「子ども」の社会性――教育学と社会学の陥穽
 3 ルーマンの教育システム論
 4 近現代日本の「子ども」を見る視角――本書の方法論
 5 本書の構成

第Ⅰ部 「子ども」語りの成立

第一章 「子ども」の発見・教育の自律――戦前期綴方教育論の分析から
 1 「子ども」の前史
 2 教育制度の整備と「子ども」の成立
 3 「子ども」と配慮の誕生
 4 「子ども」の教育の自律化

第二章 「子ども」語りの布置――社会の鍵としての「子ども」とその教育
 1 「子ども」・教育と社会
 2 「子ども/大人」の区分と近代日本の勃興
 3 教育の社会的機能の自明化
 4 「子ども」語りの布置
 5 総力戦と「子ども」語り

第Ⅱ部 「子ども」語りの戦後

第三章 「子ども」という希望から不安へ――戦後における「子ども」語りの変容とその機制
 1 敗戦と「子ども」語り
 2 「子ども」・教育問題の変化
 3 戦後日本における「子ども」語りの興隆と揺らぎ
 4 「子ども」語りの変容とその機制

第四章 「子ども」であること・「子ども」を語ること――中学校生徒会誌の分析から
 1 「子ども」の語りへの着目
 2 生徒会誌という資料
 3 「子ども」から見た「子ども」・学校・社会
 4 「子ども」から見た「子ども」の世界
 5 自律化する「子ども」集団――「子ども」語りの変容とその機制・再考
 6 「子ども」を語るとはいかなることか

第Ⅲ部 「子ども」語りの現在

第五章 「子ども」語りの揺らぎ・「子ども」の現在――中学生新聞投書欄の分析から
 1 「子ども」語りの現在
 2 中学生新聞投書欄という資料
 3 「子ども」から見た「子ども」の揺らぎ
 4 「子ども」の揺らぎと「自分」という論理
 5 「子ども」を語り続ける機制

第六章 現代の「子ども」語り――一事例としてのプレーパーク
 1 「子ども」の捉え難さをめぐる実践
 2 プレーパークという遊び場
 3 プレーパークの「子ども」語り
 4 「子ども/大人」の差異の消せなさの現代的機制
 5 「子ども」をいかに語るかという問題へ

終 章 「子ども」語りをめぐって――本書の知見とインプリケーション
 1 「子ども」語りの歴史と現在
 2 「社会」をめぐる問いへ

あとがき
参考文献
初出一覧
索 引

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