実践・倫理学 (紙版)

現代の問題を考えるために

実践・倫理学
形式・仕様:
紙版 電子版

判断の難しい現代社会の倫理的な問題を、どう考え、どう判断し、どう行動すればよいのか。倫理学的な考え方を学びたい人への道案内。

著者 児玉 聡
ジャンル 哲学・思想・倫理
シリーズ けいそうブックス
出版年月 2020年2月
ISBN 978-4-326-15463-0
判型・ページ数 4-6・308ページ
定価 2,750円(税込)
在庫 在庫あり

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倫理に正解はない、というのは本当だろうか? ないと前提するのでなく、難しい問題にも説得力のある根拠によって正しい答えを求めるのが倫理学の議論である。本書では、嘘をつくことや自殺、喫煙や肉食といったテーマをめぐって、世論や権威にまどわされず、倫理的主張の根拠のよしあしを判断する力を身につけることを目指す。
はしがき

第1章 倫理学の基礎
 1 結合性双生児のジョディとマリーのケース
 2 倫理学とは何か
 3 記述と規範
 4 「倫理に正解はない」のか
 5 倫理学の下位分類
 6 直観に基づく倫理と理由に基づく倫理

第2章 死刑は存続させるべきか、廃止すべきか
 1 日本の死刑制度
 2 死刑制度の存廃論①──賛成論
 3 死刑制度の存廃論②──廃止論
 まとめ 

第3章 嘘をつくこと・約束を破ることの倫理
 1 嘘をついてよい場合はあるか
 2 義務論の考え方
 3 功利主義の考え方
 まとめ 

第4章 自殺と安楽死
 1 自殺することは常に悪いことか
 2 自殺に関するヒュームとカントの議論
 3 安楽死は倫理的に許されるか
 4 治療中止をどう考えるか
 まとめ 

第5章 他者危害原則と喫煙の自由
 1 他者危害原則とパターナリズム
 2 喫煙は個人の自由であるため公共空間で規制はしないという主張
 3 公共空間では規制し、私的空間でしか喫煙はできないという主張
 4 私的空間でも公共空間でも禁煙すべきという主張
 まとめ 

第6章 ベジタリアニズム
 1 動物の愛護と肉食
 2 肉食を正当化する論理
 3 いくつかの反論と応答
 まとめ 

第7章 善いことをする義務
 1 善行の倫理学的な位置付けについて
 2 義務とは何か
 3 カントによる善行の正当化
 4 シンガーの援助義務論
 まとめ 

第8章 善いことをする動機
 1 利他主義についての懐疑
 2 動機は無関係という立場
 3 動機は重要だと考える立場
 4 人々は「やりたいことをやっている」のか
 5 利他主義についての懐疑に答える
 まとめ 

第9章 災害時の倫理─津波てんでんこ
 1 「津波てんでんこ」とは何か
 2 二つの批判
 3 「津波てんでんこ」は利己的な教えか
 4 「津波てんでんこ」と心理的困難さ
 まとめ 

第10章 法と道徳
 1 現代日本の法と道徳に関する理解
 2 法と道徳の教科書的区別とその問題点
 3 法と道徳に関するベンタムの見解
 まとめ 

おわりに
あとがき
引用文献一覧

事項索引
人名索引

コラム
 倫理と道徳の関係
 ギュゲスの指輪と思考実験
 リバタリアン・パターナリズム

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