「核の忘却」の終わり (紙版)

核兵器復権の時代

「核の忘却」の終わり
形式・仕様:
紙版 電子版

北朝鮮の核問題は解決にいたらず、米ロ間では緊張が高まっている。いま、地域や相手にあわせた新しい核戦略論が必要とされている!

著者 秋山 信将
高橋 杉雄
ジャンル 政治
出版年月 2019年6月
ISBN 978-4-326-30280-2
判型・ページ数 A5・264ページ
定価 4,180円(税込)
在庫 在庫あり

この本への感想・お問い合わせ

かつてオバマ前米国大統領は核廃絶を唱え、専門家の間でも「核の忘却」が語られた。しかし近年、核兵器は復権しつつある。しかも地域や相手によって異なる認識枠組みが必要だ。本書では米中ロや欧州・南アジアそれぞれの核戦略、サイバーセキュリティと核兵器、核兵器による「世界の分裂」、そして日本にとっての核抑止を論じる。


【動画】
笹川平和財団日米グループでは、2015-2017年度に実施した研究プロジェクトの議論を土台とした書籍「『核の忘却』の終わり―核兵器復権の時代」(勁草書房)の出版を記念し、執筆陣による本書の議論の紹介と共に米国から専門家を迎えてパネル講演会を開催いたしました。

パネル1:「核の忘却」の終わり‐核兵器復権の時代』紹介:0:00-1h05m
パネル2: 特別パネルディスカッション「核兵器を巡る国際安全保障環境の今」):1h05m-2h35m

登壇者等の詳細はこちらのページでもご覧いただけます。

 

はじめに

序章 「核の復権」の現実[高橋杉雄・秋山信将]
 1 核をめぐる二つの知的方向性
 2 核兵器の「復権」
 3 本書の論点

第1章 米国――核抑止戦略の再構築[高橋杉雄]
 はじめに
 1 冷戦期の核戦略をめぐる戦略的前提
 2 冷戦終結と核戦略をめぐる前提の変化
 3 プラハ演説から「核の復権」へ
 4 核兵器「復権」後の核戦略の課題
 おわりに

第2章 ロシア――ロシア版「エスカレーション抑止」戦略をめぐって[小泉悠]
 はじめに
 1 宣言政策と運用政策
 2 「非対称戦略」としてのロシアの核ドクトリン
 3 核戦力整備の実際
 おわりに

第3章 中国――「最小限抑止」から「確証報復」への転換[神保謙]
 はじめに――「非対称な均衡」の維持か脱却か
 1 中国の核戦力――「最小限抑止」から「確証報復」へ
 2 米中の核関係――暗黙の「戦略的安定性」の形成
 おわりに

第4章 NATO――「核の忘却」の終焉?[戸﨑洋史]
 はじめに
 1 在欧戦術核撤去問題――1991~2012年
 2 対ロ抑止態勢の強化――2013~2016年
 3 トランプ政権とNATO――2017~2018年
 4 核態勢強化と脅威低減の課題
 おわりに

第5章 インド・パキスタン――「抑止のための兵器」の20年[栗田真広]
 はじめに
 1 パキスタンの核戦略・核態勢
 2 インドの核戦略・核態勢
 3 「核戦争遂行」との距離
 おわりに――抑止の安定性をめぐって

第6章 核管理とサイバーセキュリティ[土屋大洋]
 はじめに――サイバー戦場の霧
 1 サイバースペースと情報技術
 2 ハイブリッド戦争と戦略的安定性
 3 堅牢なシステムの追求

第7章 「秩序の兵器」としての核と分裂する世界[秋山信将]
 はじめに――核と国際政治を考えるための枠組み
 1 核兵器の存在を規定する要因
 2 「秩序の兵器」としての核
 3 核兵器をめぐる新たな国際環境
 4 核と道徳性――核をめぐる世界の分断
 おわりに

終章 日本――世界で最も厳しい安全保障環境下での核抑止[高橋杉雄]
 はじめに
 1 拡大抑止に関する日本の宣言政策
 2 北朝鮮に対する抑止
 3 中国
 おわりに

著者紹介

関連書籍

ご注文

4,180円(税込)

個人情報の取扱いについて

このサイトでの購入手続きにおける個人情報の取扱いについて下記リンク先にてご案内しております。
『商品購入における個人情報の取扱いについて』

商品をご購入いただく際はこちらに同意をしたうえでお支払方法(クレジットカードまたは代金引換)をお選びください。

ネット書店で購入する

  • 楽天ブックス
  • Amazon
  • 紀伊國屋書店
  • ヨドバシ.com
  • bookfanプレミアム
  • セブンネットショッピング
  • Honya Club.com
  • e-hon 全国書店ネットワーク
  • HMV&BOOKS online
  • TSUTAYA online

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加