移民と国内植民の社会学 (紙版)

矢内原忠雄の植民論とアイヌ民族

移民と国内植民の社会学
形式・仕様:
紙版 電子版

戦前期、移民・国内植民の理論はいかなるものであったのか。矢内原忠雄の植民論を軸に分析しつつ、現代のアイヌ民族問題も再考する。

著者 佐久間 孝正
ジャンル 社会・女性
出版年月 2019年5月
ISBN 978-4-326-65422-2
判型・ページ数 4-6・360ページ
定価 4,180円(税込)
在庫 在庫あり

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大正から昭和初期において、移民・国内植民に関する理論はどのように展開されたのか。矢内原忠雄の植民論を中心に、新渡戸稲造、内村鑑三、吉野作造らの思想と関連づけて検討する。またその植民論は、北海道における国内植民論としてアイヌ民族との関連でも読み解くことができるため、現代日本の先住民研究との関連で併せて論じる。

【電子書籍あり】
紀伊國屋書店
はじめに

第一章 明治新政府と伊達藩──ナショナル・マイノリティとしてのアイヌ
 1 亘理支藩の移住と有珠のアイヌ
 2 「国民」の創造

第二章 新渡戸稲造の植民思想──北大植民学派の始祖
 1 新渡戸稲造の植民論
 2 北大植民学派の形成

第三章 矢内原忠雄の植民論と社会学──行為論的社会認識
 1 矢内原の国内植民論
 2 植民論と社会学
 3 同化・統合・多文化

第四章 東亜論をめぐる矢内原と高田、新明──科学者の良心を守りぬいたもの
 1 「満州国」をめぐる社会学者の反応
 2 矢内原忠雄の「大陸」認識
 3 帝国主義か膨張主義か──レーニンとジンメル
 4 吉野を「引き継いだ」矢内原

第五章 無教会伝道者としての矢内原忠雄──預言者としての使命
 1 無教会とウェーバーのセクト論
 2 「精神」と「物質」の妥協なき闘い

第六章 キリスト教と北海道開発論──神は「未開」を喜ばない
 1 農業に優るものなし
 2 自然の支配とキリスト教
 3 資本主義発展の梃としての「外部」

第七章 バチラー及びイザベラ・バードと偶像崇拝──ビクトリア時代の進化思想
 1 バチラーのみたアイヌ
 2 イザベラ・バードの先住民観

第八章 文明化の使命と文明の使命への懐疑──ミルから福澤を経て矢内原へ
 1 猛威ふるった文明論
 2 福澤の先住民論
 3 国内ディアスポラとしてのアイヌ

第九章 アイヌの末裔と現代──北の大地の地域学習室から
 1 ペンは武よりも強し──有珠先住民の挑戦
 2 周辺地域に共通する課題

おわりに
参考文献
事項索引
人名索引

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