男たち/女たちの恋愛 (紙版)

近代日本の「自己」とジェンダー

男たち/女たちの恋愛
形式・仕様:
紙版 電子版

恋愛は近代的な「自己」の実現のうえで、いかに意味づけられていったのか。恋愛という観念の男女による形成過程の違いを分析する。

著者 田中 亜以子
ジャンル 社会・女性
出版年月 2019年3月
ISBN 978-4-326-60317-6
判型・ページ数 A5・280ページ
定価 4,400円(税込)
在庫 在庫あり

この本への感想・お問い合わせ

明治期の「恋愛」という新たな観念の登場は、異なる歴史的・社会的文脈のもとにあった男女に、それぞれ何をもたらしたのか。恋愛をめぐる社会的な共通認識がつくられるプロセスをジェンダーの視点からたどり、恋愛という観念がいかに男性と女性にとって異なる意味をもつものとして形成されていったのか、資料を基に鮮やかに描き出す。

【電子書籍あり】
紀伊國屋書店 Kindle honto VarsityWave ヨドバシ.com AppleBooks
はしがき

序 章 問題視角──恋愛における「自己」とジェンダー
 1.近代的「自己」への着目
 2.男女の非対称性の形成過程の解明
 3.男女という枠組みの形成過程の解明
 4.本書の課題と構成

第一章 夫婦愛の成立──「自己」と「役割」の緊張関係
 1.「自己」の誕生
 2.夫婦愛の成立
 3.夫婦愛のジェンダー構造
 4.肉体性へのまなざし

第二章 反社会としての恋愛──男たちの「自己」の追求
 1.北村透谷の恋愛論
 2.明治三〇年代における展開
 3.「男同士の恋」

第三章 恋愛の社会化──「自己」から「男らしさ」へ
 1.青年たちの「自己」の追求への批判
 2.「男」の価値化
 3.生物学的恋愛観
 4.その後の展開

第四章 「女同士の恋」──女たちの「自己」の追求
 1.「自己」と「女」の出会い
 2.女が「自己」を実現できる関係
 3.小説の中の二つの「女同士の恋」

第五章 恋愛への囲い込み──「女」としての「自己」
 1.社会の側の反応
 2.性科学の台頭
 3.応答としての恋愛論
 4.大正期における恋愛結婚論の確立

第六章 残されたジレンマ──「自己」と「役割」の狭間で
 1.女性知識人と恋愛
 2.『主婦之友』における「愛される女」
 3.批判されたハウツー言説

終 章 恋愛の脱構築に向けて
 1.夫婦愛/恋愛を通して「自己」を解放するという理念の男性中心性
 2.女性たちによる「自己」の希求と「女同士の恋」の結びつき
 3.性別役割と結びついた恋愛を正統化する論理における男女の非対称性
 4.「愛されること」の女性役割化
 5.「自己」と性別役割の両立におけるセクシュアリティの役割

あとがき
参考文献
事項索引
人名索引

関連書籍

ご注文

4,400円(税込)

個人情報の取扱いについて

このサイトでの購入手続きにおける個人情報の取扱いについて下記リンク先にてご案内しております。
『商品購入における個人情報の取扱いについて』

商品をご購入いただく際はこちらに同意をしたうえでお支払方法(クレジットカードまたは代金引換)をお選びください。

ネット書店で購入する

  • 楽天ブックス
  • Amazon
  • 紀伊國屋書店
  • honto
  • ヨドバシ.com
  • bookfanプレミアム
  • セブンネットショッピング
  • Honya Club.com
  • e-hon 全国書店ネットワーク
  • HMV&BOOKS online
  • TSUTAYA online

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加