負の生命論 オンデマンド版
認識という名の罪
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かつて何かを知ることは、幸福と進歩をもたらすと信じられていた。ただ今日では、そうではない。知ることの負の経験とでも呼ぶべき陰鬱な事態のあることを知ってしまった。本書は生命科学の分野から四つの例を挙げて論述する。全体は二部構成になっている。第I部は「汚れた知」。アメリカ・アラバマ州タスキーギで、1932年から40年間に亘って続けられた人体実験をテーマにする。第I部だけでおよそ半分の頁を占める。第II部には「ある科学主義者の肖像」「ホモ・ホリビリス」「LSDの産婆術」の三本を収める。著者はこれらの論稿で、進化思想史の中で生まれた物理化学一元論的な思考の果て、あるいは脳と化学物質をめぐる人間の「怪物性」を凝視している。(2003年1月第1版第1刷発行)
かつて何かを知ることは、幸福と進歩をもたらすと信じられていた。ただ今日では、そうではない。知ることの負の経験とでも呼ぶべき陰鬱な事態のあることを知ってしまった。本書は生命科学の分野から四つの例を挙げて論述する。全体は二部構成になっている。第I部は「汚れた知」。アメリカ・アラバマ州タスキーギで、1932年から40年間に亘って続けられた人体実験をテーマにする。第I部だけでおよそ半分の頁を占める。第II部には「ある科学主義者の肖像」「ホモ・ホリビリス」「LSDの産婆術」の三本を収める。著者はこれらの論稿で、進化思想史の中で生まれた物理化学一元論的な思考の果て、あるいは脳と化学物質をめぐる人間の「怪物性」を凝視している。(2003年1月第1版第1刷発行)
まえがき
I
第一章 汚れた知──タスキーギ研究の科学と文化
序論
1 「標的」のスペクトル
2 歴史的俯瞰
3 弔鐘の医学
II
第二章 ある科学主義者の肖像
1 生物学の乾き
2 進化論と病理学との交錯
3 一元論的認識論の外挿
第三章 ホモ・ホリビリス
1 操作の汎在または犯罪
2 ある医学的生命観
3 クロルプロマジンとその周辺
4 合わせ鏡
第四章 LSDの産婆術
1 履歴と肖像
2 麻薬の思想
3 自己言及
あとがき
人名索引
初出一覧
I
第一章 汚れた知──タスキーギ研究の科学と文化
序論
1 「標的」のスペクトル
2 歴史的俯瞰
3 弔鐘の医学
II
第二章 ある科学主義者の肖像
1 生物学の乾き
2 進化論と病理学との交錯
3 一元論的認識論の外挿
第三章 ホモ・ホリビリス
1 操作の汎在または犯罪
2 ある医学的生命観
3 クロルプロマジンとその周辺
4 合わせ鏡
第四章 LSDの産婆術
1 履歴と肖像
2 麻薬の思想
3 自己言及
あとがき
人名索引
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