バーリンの自由論 オンデマンド版
多元論的リベラリズムの系譜
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バーリンの消極的自由/積極的自由の区別は、すでに「現代の古典」となっている。この区別は、しかし二者択一的なものではない。彼の思想史研究や独自の価値多元論と結びついているのである。ラズ、グレイ、ガリポー、マルガリート、シュクラーらの流れをたどりつつ、バーリンが探求した「最小限に品位ある社会論」の再構成をめざす。(2008年2月第1版第1刷発行)
バーリンの消極的自由/積極的自由の区別は、すでに「現代の古典」となっている。この区別は、しかし二者択一的なものではない。彼の思想史研究や独自の価値多元論と結びついているのである。ラズ、グレイ、ガリポー、マルガリート、シュクラーらの流れをたどりつつ、バーリンが探求した「最小限に品位ある社会論」の再構成をめざす。(2008年2月第1版第1刷発行)
まえがき
序 章 なぜバーリンの自由論に注目するのか
一 価値多元論とリベラリズム
二 品位ある社会の自由論
三 自由論の文脈でリベラリズムを論じる試み
第一部 価値多元論とリベラリズム
第一章 価値多元論と二つの自由概念──バーリンの多元論的リベラリズム
一 一元論と価値多元論
二 二つの自由概念の区別
三 価値多元論とリベラリズム
第二章 通約不可能な諸価値からの自律的な選択──ラズの卓越主義的リベラリズム
一 価値の通約不可能性テーゼのインパクト
二 卓越主義的リベラリズム
三 価値多元論と卓越主義的リベラリズム
第三章 価値多元論と自由の実践──グレイのポスト・リベラリズム
一 現代正義論の限界
二 三つの代替案の有効性
三 価値多元論とポスト・リベラリズム
第四章 価値多元論とリベラリズムを結びつける試み──両者を結びつける試みへのバーリンの確信と懐疑
一 グレイの変節とガリポーの穏健な解釈
二 両者を結びつける試みに対する確信と懐疑
三 両者を結びつける試みを支える理想的な根拠
第二部 品位ある社会の実現を目指して
第五章 品位ある社会と恐怖のリベラリズム──バーリンとシュクラーの自由論に即して
一 品位ある社会と恐怖のリベラリズム
二 バーリンとシュクラーの相違点と共通点
三 価値多元論と恐怖のリベラリズム
第六章 品位ある社会とは何か──マルガリートによる「品位ある社会」を物語る試み
一 品位ある社会とは何か
二 品位ある社会と正しい社会
三 品位ある社会は価値多元論を必要とするか
第七章 品位ある社会の人権論──イグナティエフの人権観の変化に即して
一 他者のニーズに配慮する品位ある社会
二 品位ある社会の人権論
三 価値多元論と品位ある社会の人権論
第三部 品位ある社会の自由論
第八章 価値多元論とリベラリズムの事実上の結びつき──バーリンとグレイの論争をめぐって
一 事実上の結びつきを支える寛容の原理
二 事実上の結びつきが成立するための前提条件
三 リベラルな民主制を選ぶための理性的な根拠
終 章 品位ある社会の自由論の可能性
一 自由論の文脈でリベラリズムを論じる意義
二 品位ある社会の自由論の可能性
三 バーリンの自由論の現代的意義
あとがき
参考文献一覧
索引
序 章 なぜバーリンの自由論に注目するのか
一 価値多元論とリベラリズム
二 品位ある社会の自由論
三 自由論の文脈でリベラリズムを論じる試み
第一部 価値多元論とリベラリズム
第一章 価値多元論と二つの自由概念──バーリンの多元論的リベラリズム
一 一元論と価値多元論
二 二つの自由概念の区別
三 価値多元論とリベラリズム
第二章 通約不可能な諸価値からの自律的な選択──ラズの卓越主義的リベラリズム
一 価値の通約不可能性テーゼのインパクト
二 卓越主義的リベラリズム
三 価値多元論と卓越主義的リベラリズム
第三章 価値多元論と自由の実践──グレイのポスト・リベラリズム
一 現代正義論の限界
二 三つの代替案の有効性
三 価値多元論とポスト・リベラリズム
第四章 価値多元論とリベラリズムを結びつける試み──両者を結びつける試みへのバーリンの確信と懐疑
一 グレイの変節とガリポーの穏健な解釈
二 両者を結びつける試みに対する確信と懐疑
三 両者を結びつける試みを支える理想的な根拠
第二部 品位ある社会の実現を目指して
第五章 品位ある社会と恐怖のリベラリズム──バーリンとシュクラーの自由論に即して
一 品位ある社会と恐怖のリベラリズム
二 バーリンとシュクラーの相違点と共通点
三 価値多元論と恐怖のリベラリズム
第六章 品位ある社会とは何か──マルガリートによる「品位ある社会」を物語る試み
一 品位ある社会とは何か
二 品位ある社会と正しい社会
三 品位ある社会は価値多元論を必要とするか
第七章 品位ある社会の人権論──イグナティエフの人権観の変化に即して
一 他者のニーズに配慮する品位ある社会
二 品位ある社会の人権論
三 価値多元論と品位ある社会の人権論
第三部 品位ある社会の自由論
第八章 価値多元論とリベラリズムの事実上の結びつき──バーリンとグレイの論争をめぐって
一 事実上の結びつきを支える寛容の原理
二 事実上の結びつきが成立するための前提条件
三 リベラルな民主制を選ぶための理性的な根拠
終 章 品位ある社会の自由論の可能性
一 自由論の文脈でリベラリズムを論じる意義
二 品位ある社会の自由論の可能性
三 バーリンの自由論の現代的意義
あとがき
参考文献一覧
索引