虚構世界はなぜ必要か?

SFアニメ「超」考察

虚構世界はなぜ必要か?

現実は変えられないという「現実主義」に抗するためにフィクションは意味をもち得るか、SFアニメで考える骨太フィクション論。

著者 古谷 利裕
ジャンル 文学・芸術・ノンフィクション
出版年月 2018年12月
ISBN 978-4-326-85196-6
判型・ページ数 4-6・304ページ
定価 2,860円(税込)
在庫 在庫あり

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科学、技術の急速な発展をうけて、現実主義者は、フィクションは意味がないしくだらない、あるいは、無責任で害悪でさえあるという。それに対し、そのような態度こそがわたしたちの現実を堅く貧しくしているのだと反論することはできるのだろうか。名作SFアニメを題材に、フィクション、現実、技術について、深く検討する。
はしがき

序説 フィクションの価値低下のなかでフィクションを問うこと

考察一 ネットもスマホもなかった世界から遠く離れて
『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』『エンドレスエイト』『魔法少女まどか☆マギカ』
考察二 冥界としてのインターネット
『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』と『serial experiments lain』Ⅰ
考察三 SFとオカルトの相補性、ホラーとオカルトの相違
『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』と『serial experiments lain』Ⅱ
考察四 仮想現実とフィクション
『ソードアート・オンライン』『電脳コイル』『ロボティクス・ノーツ』Ⅰ
考察五 多平面的で媒介(間接)的な接触
『ソードアート・オンライン』『電脳コイル』『ロボティクス・ノーツ』Ⅱ
考察六 相対性理論的な感情
『ほしのこえ』と『トップをねらえ!』
考察七 日常としての異世界・中二病
『AURA 魔竜院光牙最後の闘い』と『中二病でも恋がしたい!』Ⅰ
考察八 遊技の現実的な作用
『AURA 魔竜院光牙最後の闘い』と『中二病でも恋がしたい!』Ⅱ
考察九 量子論的な多宇宙感覚
『涼宮ハルヒの消失』『ゼーガペイン』『シュタインズゲート』Ⅰ
考察十 「決断」と分岐問題
『涼宮ハルヒの消失』『ゼーガペイン』『シュタインズゲート』Ⅱ
考察十一 準─多重化される世界
『涼宮ハルヒの消失』『ゼーガペイン』『シュタインズゲート』Ⅲ
考察十二 とりとめのない「地」と認識可能な「図」
『涼宮ハルヒの消失』『ゼーガペイン』『シュタインズゲート』Ⅳ
考察十三 「社会を変える」というフィクション
『逆襲のシャア』『ガンダムUC(ユニコーン)』『ガッチャマンクラウズ』Ⅰ
考察十四 アンチ・ヒーローと、技術が可能にする「新しいもの」
『逆襲のシャア』『ガンダムUC(ユニコーン)』『ガッチャマンクラウズ』Ⅱ
考察十五 フィクションのなかの現実
『マイマイ新子と千年の魔法』『この世界の片隅に』Ⅰ
考察十六 フィクションと現実の交差的交換
『マイマイ新子と千年の魔法』『この世界の片隅に』Ⅱ
考察十七 人間不在の場所で生じる人間的経験
『けものフレンズ』
考察十八 「ここ─今」と「そこ─今」をともに織り上げるフィクション
『君の名は。』『輪るピングドラム』Ⅰ
考察十九 世界そのものが忘れた出来事の記憶
『君の名は。』『輪るピングドラム』Ⅱ
考察二十 呪いによって織り上げられる「同時性」
『君の名は。』『輪るピングドラム』Ⅲ
考察二十一 「透明な存在」の積極的肯定=フィクション
『君の名は。』『輪るピングドラム』Ⅳ

結び

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