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危機対応学 新刊

明日の災害に備えるために

危機対応学

将来の大規模な自然災害に対応できないのはナゼ? 独自の綿密なアンケート調査をもとに、そのメカニズムを社会科学から解き明かす。

著者、編者、訳者など 東大社研
玄田 有史
有田 伸
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-65416-1
出版年月 2018年9月
判型・ページ数 四六判・292ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

危機対応学とは、社会に生じる様々な危機について、その対応のあり方を社会科学の観点から考える新たな学問だ。本書は、自然災害への人々の意識、価値観、行動等に注目し、危機が起こった際に生じる、知られざる問題点を明らかにする。その上で、「今」、何をすべきであり、何を知っておくべきなのかを、データから示していく。

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目次

序章 危機対応学とその調査について[玄田有史・有田 伸]
 1 危機対応学とは
 2 本書の特徴
 3 釜石の経験を踏まえた調査

第Ⅰ部 個人・家族の備えと意識

第一章 自信がない・準備もない──その背景にあるもの[玄田有史]
 1 心配なのは地震
 2 自信と準備の状況
 3 自信と準備を決めるもの
 4 経験と予測の影響
 5 性格・志向とブリコラージュ
 6 即応の背景とダイバーシティ
 7 誰もが危機に即応できる多様性社会を

第二章 「危機意識」の背景と影響──保険加入とリスク評価[藤原 翔]
 1 地震に対する危機意識
 2 誰が地震に対する危機意識を抱いているのか
 3 備えとしての地震保険
 4 誰が地震保険に加入しているのか──生命保険加入との比較から
 5 宝くじ購入は何を意味しているのか
 6 おわりに──人間行動の理解に向けて

第三章 危機に対し家族は──家族役割とジェンダー[苫米地なつ帆]
 1 個人と家族の関係
 2 家族・家族役割の視点
 3 災害への事前対策として、誰が、どのような準備をしているのか?
 4 家族の協同とジェンダー
 5 一人で暮らす人々や子どもたちのために必要なこと

第Ⅱ部 危機をめぐる社会構造

第四章 防災対策が「わからない」──認知度から知る社会構造[飯田 高]
 1 はじめに──公助と共助
 2 防災対策の認知度
 3 「わからない」と普段の行動との関係
 4 統合的な分析と考察
 5 おわりに──防災の世代間格差?

第五章 居住と愛着──「暮らし続けたい」を決めるもの[鈴木恭子]
 1 「人」と「場所」をめぐる関係性
 2 日本人と居住継続
 3 どのような人が「暮らし続けたい」と感じているか
 4 自然災害のリスクや経験はどう経験するか
 5 どうすれば地域への愛着が高まるのか
 6 しなやかな愛着の形を求めて

第六章 孤立と信頼──平時と災害時の関連性[石田賢示]
 1 災害時の信頼に関する論点
 2 サポート・ネットワークと孤立
 3 平時に何を信頼するのか?
 4 災害時に何を信頼するのか?
 5 ふだんのサポート・ネットワーク状況による災害時の信頼の社会的構成

第七章 限られた物資をどう配るか?──危機時の配分という課題[有田 伸]
 1「限られた物資の配分」という危機対応
 2 どのように決めるべきか?
 3 誰を優先すべきか?
 4 危機時の配分という課題にどう取り組むか?

終章 本書が示唆するもの[玄田有史・有田 伸]

「将来に向けた防災意識・行動・価値観調査」調査票
あとがき
索引

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