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錬金術の秘密 [bibliotheca hermetica叢書] 新刊

再現実験と歴史学から解きあかされる「高貴なる技」

錬金術の秘密

錬金術はどういう歴史をたどってきたのか? 実験室では何が行われていたのか? 理論と実践の両面から解きあかす錬金術の本当の姿。

著者、編者、訳者など ローレンス・M・プリンチーペ
ヒロ・ヒライ
ジャンル 歴史・地理
哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-14830-1
出版年月 2018年8月
判型・ページ数 A5判・344ページ
定価 本体4,500円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

基礎にある化学・医薬的な技術と発展の過程、詐欺や魔術と誤解・断罪された経緯、暗号化されたテクストの読解、錬金術師たちの社会的な評価、文学や演劇、宗教との関係、背景となる自然観や人間観から、「高貴なる技」が科学史と文化史に占める重要な地位を示す。また実験の再現から、その実像を炙りだす。錬金術研究の決定書、ついに邦訳。

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目次

bibliotheca hermetica 叢書の発刊によせて

プロローグ──錬金術とはなにか

第一章 起源──ギリシア・エジプトの「ケメイア」
 1 はじめに
 2 技術的な文献──パピルスと偽デモクリトス
 3 錬金術の誕生
 4 パノポリスのゾシモス
 5 末期アレクサンドリアとビザンツ世界

第二章 成長──アラビアの「アル・キミア」
 1 はじめに
 2 ギリシアからアラビアへの知識の伝搬
 3 ヘルメスとエメラルド板
 4 ジャービルとジャービル文書
 5 金属の「水銀・硫黄」の理論
 6 ジャービルの金属変成剤──アリストテレス、ガレノス、ピュタゴラス
 7 錬金術の秘匿性と秘伝伝授
 8 『賢者たちの討論会』とアル・ラージーの『秘密の書』
 9 イブン・シーナーと金属変成の批判

第三章 成熟──中世ヨーロッパの「アルケミア」
 1 はじめに
 2 ヨーロッパにおける処方集
 3 ヨーロッパにおける錬金術の興隆と「ゲベル」
 4 論争を巻きおこす錬金術
 5 中世ヨーロッパの錬金術における秘密主義と神学
 6 錬金術と医学
 7 偽ルルスと幻の十字軍
 8 さらなる新しい展開─精華集とエンブレム的な図像

第四章 再定義、再生、そして再解釈──一八世紀から現代まで
 1 はじめに
 2 クリソペアの消失
 3 錬金術と啓蒙主義
 4 一九世紀における錬金術
 5 自己変容の錬金術─アトウッド、ヒッチコック、ヴィクトリア朝のオカルト主義
 6 幻覚と投影──心理生物学的な見解
 7 一六・一七世紀への帰還

第五章 黄金期──初期近代における「キミア」の実践
 1 はじめに
 2 基礎─金属とその変成
 3 金属変成──「個別剤」と奇妙な金属
 4 賢者の石を調整する──教えをうける
 5 賢者の石を調整する──原料の選択
 6 賢者の石を調整する──女性の仕事と子供の遊び
 7 賢者の石の作用を説明する
 8 キミア的な医学、パラケルスス、そしてパラケルスス主義
 9 その他の野心的なキミアの計画

第六章 秘密のヴェールを剥ぐ
 1 はじめに
 2 不可能な実験結果なのか──ケミアトリアの場合
 3 隠された知識を解読する──クリソペアの場合
 4 クリソペアの主張の源泉
 5 自身の金を育てる──スターキーと賢者の木
 6 賢者の石が存在する証拠

第七章 キミアの広大な世界
 1 はじめに
 2 知的文化におけるキミアの曖昧な地位
 3 文学と芸術におけるキミア
 4 演劇におけるキミア
 5 詩におけるキミア
 6 「偽キミスト」の肖像
 7 キミアと宗教
 8 「神の賜物」としてのキミア

エピローグ
謝辞
高貴なる技、錬金術、あるいはキミアの探究──解題にかえて(ヒロ・ヒライ)
口絵・図版一覧
文献一覧
索引

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