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現象学入門 新刊

新しい心の科学と哲学のために

現象学入門

フッサールから現代の身体性認知科学へ――現象学という思想的潮流は心の科学とどう結びついて展開してきたのか。歴史と展望を示す。

著者、編者、訳者など ステファン・コイファー
アントニー・チェメロ
田中 彰吾
宮原 克典
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-10268-6
出版年月 2018年7月
判型・ページ数 A5判・312ページ
定価 本体3,300円+税
 

内容説明

独特の専門用語や論述の難解さで知られる現象学を、英語圏の哲学に特徴的な明晰な論述スタイルで解説。現象学の中心的なテーマは今日の身体性認知科学にこそ最も鮮明に受け継がれている、という独自の観点から、心理学や認知科学との関係に重点を置いて現象学の歴史と現代の展開を描き、その魅力と可能性をわかりやすく生き生きと示す。

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目次

謝辞


第1章 カントとヴント──18世紀と19世紀の背景
 1.1 カントの批判哲学
 1.2 ヴィルヘルム・ヴントと科学的心理学の興隆

第2章 エトムント・フッサールと超越論的現象学
 2.1 超越論的現象学
 2.2 ブレンターノ
 2.3 論理学と心理学のあいだ
 2.4 イデーン
 2.5 時間意識の現象学

第3章 マルティン・ハイデガーと実存的現象学
 3.1 日常的世界の理解可能性
 3.2 デカルトと事物存在性
 3.3 世界内存在
 3.4 他者との共存在と世人
 3.5 実存的な自己の概念
 3.6 死、責め、本来性

第4章 ゲシュタルト心理学
 4.1 ゲシュタルト学派による原子論的心理学への批判
 4.2 知覚と環境
 4.3 ゲシュタルト心理学の影響

第5章 モーリス・メルロ=ポンティ──身体と知覚
 5.1 『知覚の現象学』
 5.2 現象学、心理学、現象野
 5.3 生きられた身体
 5.4 知覚の恒常性と自然的対象

第6章 ジャン=ポール・サルトル──現象学的実存主義
 6.1 サルトルによる自己の存在論
 6.2 不安、前反省的自己、自己欺瞞
 6.3 身体と知覚にかんするサルトルの見解
 6.4 その他の現象学──ボーヴォワール、ヤング、アルコフ

第7章 ジェームズ・J・ギブソンと生態心理学
 7.1 ウィリアム・ジェームズ、機能主義、根本的経験論
 7.2 ギブソンの初期の仕事──二つの例
 7.3 生態学的アプローチ
 7.4 生態学的存在論
 7.5 アフォーダンスとインビテーション

第8章 ヒューバート・ドレイファスと認知主義への現象学的批判
 8.1 認知革命と認知科学
 8.2 「錬金術と人工知能」
 8.3 『コンピュータには何ができないか』
 8.4 ハイデガー的人工知能

第9章 現象学的認知科学
 9.1 フレーム問題
 9.2 急進的身体性認知科学
 9.3 ダイナミカルシステム理論
 9.4 ハイデガー的認知科学
 9.5 エナクティヴィズム
 9.6 感覚運動アプローチ
 9.7 科学的現象学の将来

参考文献
訳者解説[田中彰吾・宮原克典]
索引

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