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歴史学者と読む高校世界史 これから出る本

教科書記述の舞台裏

歴史学者と読む高校世界史

高校世界史と大学の歴史学は別物!? 歴史学者が違和感を覚える記述はどこか。なぜこうした乖離が生じるのか、分析する。

著者、編者、訳者など 長谷川 修一 編著
小澤 実 編著
ジャンル 歴史・地理
ISBN 978-4-326-24848-3
出版年月 2018年6月
判型・ページ数 四六判・288ページ
予価 本体2,500円+税
 

内容説明

歴史学者、元教科書調査官、高校教員たちが高校世界史教科書の記述を吟味し、製作の舞台裏を明かす。(1)記述内容と執筆者に関する分析、(2)検定を行う文部科学省、教科書会社、高校教員、受験産業など、教科書というモノ、商品が作られるプロセスや制度、関係者に関する分析、この2方面のアプローチから浮かび上がる実態。

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目次



第Ⅰ部 高校世界史教科書記述の再検討(一)オリエントからアメリカへ

第1章 高校世界史教科書の古代イスラエル史記述[長谷川修一]
 はじめに
 一 高校世界史教科書の古代イスラエル史記述
 二 古代イスラエル史記述の背景
 三 「史実」とは何か
 おわりに

第2章 古代と近代の影としての中世ヨーロッパ[小澤実]
 はじめに
 一 執筆者の問題
 二 現行教科書記述における問題点
 三 現行教科書記述を規定する枷
 おわりに 二〇一八年の高校世界史教科書

第3章 高校世界史教科書の中・東欧記述[中澤達哉]
 はじめに
 一 明治期~昭和初期の中・東欧記述
 二 第二次世界大戦以後の中・東欧史記述
 おわりに 歴史認識を映す鏡としての中・東欧

第4章 高校世界史教科書におけるアメリカ合衆国─人種・エスニシティ・人の移動史を中心に[貴堂嘉之]
 はじめに 研究テーマと歴史教育との関わり
 一 高校世界史教科書の世界
 二 教科書執筆における新しい試み
 おわりに

第Ⅱ部 高校世界史教科書記述の再検討(二)イスラームとアジア

第5章 高校世界史とイスラーム史[森本一夫]
 はじめに
 一 高校世界史におけるイスラーム史の現れ方
 二 「イスラーム世界の形成と拡大」に関する提案
 三 「イスラーム世界の形成と拡大」以外の部分に関する提案
 おわりに

第6章 高校世界史における日中関係[上田信]
 はじめに
 一 高等学校学習指導要領における世界史B
 二 山川『詳説世界史B』の新旧比較
 三 朝貢に関する記述(山川〈新〉・東京書籍・実教・三省堂の比較)
 四 中国正史における「倭」「倭国」と「日本」
 五 中国人が真剣に調べた日本─鄭舜功『日本一鑑』
 おわりに

第7章 高校世界史教科書と東南アジア[松岡昌和]
 はじめに
 一 世界史教科書における東南アジア記述
 二 「受動的」な東南アジア
 三 日本とのかかわり
 おわりに

第8章 日本史教員から見た世界史教科書─世界史教科書の日本に関する記述をめぐって[大西信行]
 はじめに
 一 世界史B教科書の日本に関する記述の概略
 二 世界史B教科書の日本に関する記述の検討
 おわりに 新テストと世界史教科書

第Ⅲ部 高校世界史教科書の制作と利用

第9章 「世界史」教科書の出発[茨木智志]
 はじめに
 一 「世界史」授業開始前の状況(一九四五~一九四八年度)
 二 「世界史」授業開始時の状況(一九四九年四月前後)
 三 「世界史」の授業の始まりと準教科書(一九四九~一九五一年度)
 四 一九五一年度用「世界史」検定教科書の挫折と対応(一九五〇~一九五一年度)
 五 初期の「世界史」検定教科書(一九五二~一九五五年度)
 おわりに

第10章 世界史教科書と教科書検定制度[新保良明]
 はじめに
 一 教科書調査官の履歴書
 二 教科書調査官の検定業務
 三 教科書会社と教科書検定
 おわりに 今後の教科書検定に向けて

第11章 官立高等学校「歴史」入学試験にみる「関係史」─その変遷と拡大[奈須恵子]
 はじめに
 一 官立高等学校「歴史」入学試験実施状況についての概観
 二 全般的な出題傾向の概観と「関係史」出題の特徴
 三 報告・講評にみる採点や出題のねらい─「関係史」についての報告・講評から
 おわりに

第12章 高等学校の現場から見た世界史教科書─教科書採択の実態[矢部正明]
 はじめに
 一 高校教育課程から見えてくる世界史Bの実態
 二 高校生は世界史Bをどのように見ているのか
 三 世界史B教科書シェアからみえてくるもの
 四 高校現場での教科書採択の実態─高校教員のアンケートから見えてくるもの
 おわりに

関連年表

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