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「次の一手」はどう決まるか

棋士の直観と脳科学

「次の一手」はどう決まるか

日本将棋連盟、富士通、理化学研究所による「将棋思考プロセスプロジェクト」を軸に、人間とAIの違い、さらに思考の仕組みに迫る。

著者、編者、訳者など 中谷 裕教
伊藤 毅志
勝又 清和
川妻 庸男
大熊 健司
ジャンル 教育・心理
自然科学・建築
ISBN 978-4-326-29929-4
出版年月 2018年4月
判型・ページ数 四六判・192ページ
定価 本体2,500円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

盤面の状況を瞬時に把握し、先の先まで読んだかのような手を指す棋士たち。その背景にある人独自の直観的な思考のメカニズムとは、どのようなものなのだろうか。認知科学と人工知能の研究者による脳科学・認知科学研究、そしてプロ棋士自身によるコンピュータと人の対局分析を通じて、「次の一手」を生み出す思考の不思議を明らかに。

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目次

第1章 思考の秘密を解く楽しみ
 1 盤上に広がる思考研究の世界
 2 「次の一手」を生み出す思考の不思議
 3 棋士の思考の特徴
 4 直観的判断の認知的メカニズム
 5 「見る」ことの認知的な特徴と直観との共通性
 6 直観的な思考に関する脳機能の仮説──小脳仮説
 7 将棋を題材にした脳研究への期待
 8 将棋思考プロセス研究プロジェクトの発足
 9 研究プロジェクトの準備と将棋会館での予備実験

第2章 「次の一手」を生み出す脳機能解明へのアプローチ
 1 将棋棋士の直観
 2 尾状核──直観的な指し手の案出に関わる脳部位
 3 楔前部──局面理解に関わる脳部位
 4 楔前部と尾状核──将棋棋士の直観の神経回路局
 5 駒の価値と役割──局面理解の手掛かり
 6 局面理解の脳内情報処理過程
 7 残された課題

第3章 将棋の認知科学的研究
 1 ゲーム情報学から見た将棋
 2 その他のゲームを題材とした認知研究
 3 将棋における局面の記憶研究
 4 将棋における次の一手実験
 5 コンピュータの思考と人間の思考
 6 将棋と囲碁の認知的な違いに関する研究
 7 十分に強くなったコンピュータ将棋の利用

第4章 棋士の視点から読む将棋研究
 1 将棋のルーツ
 2 「読み」と「大局観」
 3 プロ棋士の鍛錬方法
 4 羽生世代が何故強いのか?
 5 コンピュータ将棋
 6 完全情報ゲームにおける人間とAIの対決
 7 プロ棋士 VS. コンピュータ将棋
 8 コンピュータが将棋を変える
 9 プロ棋士の今後

第5章 コンピュータの夢
 1 なぜ今AIなのか
 2 AIは作れるのか
 3 AIと協調する未来
 4 最後に

第6章 ヒトを対象とした脳研究が向かう先
 1 振り返って
 2 マウスでなくヒトを研究対象とした脳研究
 3 将棋を対象にして、直観を働かせる脳の働きに関する研究への期待

索 引
執筆者紹介

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