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格差社会のなかの自己イメージ

格差社会のなかの自己イメージ

総中流社会から格差社会に変わって、人びとの意識やアイデンティティはどのように変わったのだろう。意識のうえに現れる格差を問う!

著者、編者、訳者など 数土 直紀 編著
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-60304-6
出版年月 2018年2月
判型・ページ数 A5判・224ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

社会調査データを用いて格差を分析する時、地位達成の困難さ、雇用の不安定さ、低収入、そしてその連鎖など、格差の現実を明らかにすることが試みられてきた。しかし実際は、目に見える形の格差だけが問題なのではない。格差は人びとの意識やアイデンティティにも影響を及ぼしている。本書はそうした見え難い問題の解明に挑戦する。

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目次

はしがき[数土直紀]

第I部 階層意識とライフスタイル

第1章 「社会の形」から考える格差社会──階層イメージを手がかりに[神林博史]
 1 「社会の形」から社会を考える
 2 階層イメージ
 3 データ
 4 分析
 5 階層イメージからみた格差社会

第2章 働き方と幸福感の連関構造
 1 働き方の格差と幸福[橋爪裕人]
 2 非正規は不幸になったのか
 3 正規はなぜ満足化したか
 4 正規という働き方は自分が手に入れた地位になった

第3章 若者の地位アイデンティティ──現在志向と宗教性の効果に注目して[狭間諒多朗]
 1 注目される若者の意識
 2 下流化する若者の地位アイデンティティ
 3 変化する社会への意識の適応
 4 現在志向と宗教性が地位アイデンティティに与える影響
 5 学歴別の分析
 6 現在の壮中年層,過去の若者との比較
 7 地位アイデンティティからみる若者の格差

第4章 人びとのつながりと自由──地域に埋め込まれたサポート関係がもたらす「資源」と「しがらみ」[内藤 準]
 1 問題の所在
 2 方法と仮説
 3 データと変数
 4 結果
 5 結論

第II部 地位アイデンティティ

第5章 働き方と地位アイデンティティ──正規への移動障壁が非正規の地位アイデンティティを低めるのか?[小林大祐]
 1 はじめに
 2 先行研究と仮説
 3 データ,変数,分析モデル
 4 分析
 5 結果と議論

第6章 移動経験からみた現代日本の階層意識の構造[金澤悠介]
 1 総中流社会から格差社会へ?
 2 先行研究
 3 使用する変数と操作化
 4 分析結果
 5 移動経験からみた階層意識の構造

第7章 時代・世代でみえる地位アイデンティティの移り変わり──多母集団潜在クラス分析による検討[谷岡 謙]
 1 変わる日本社会と地位アイデンティティ
 2 潜在構造からみる日本社会と地位アイデンティティ
 3 社会構造と地位アイデンティティの関わり方

第8章 格差社会のなかの自己イメージ[数土直紀]
 1 いま自分は社会のどこにいるのか──地位としての学歴
 2 希少性は失われても,重要性は増す
 3 格差が自己イメージにあらわれる時
 4 学歴はいつまで地位であり続けるのか

終 章 何が変わり,何が変わらないのか[数土直紀]
 1 格差社会と総中流社会
 2 社会変動のなかの自己イメージ

文 献
あとがき[数土直紀]
索 引

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