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美術教育の可能性 新刊

作品制作と芸術的省察

美術教育の可能性

美術教育とは何か。また、美術作品を制作する意味とは。原理的な問題を論じつつ、美術制作者自身による「芸術的省察」を探究する。

著者、編者、訳者など 小松 佳代子 編著
ジャンル 教育・心理
ISBN 978-4-326-25125-4
出版年月 2018年2月
判型・ページ数 A5判・344ページ
定価 本体3,700円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

学校の図工・美術教育や幼児の表現活動、美術館などの社会教育、美大における美術家養成等、美術教育の場は多岐にわたる。その美術教育にかかわる問いについて検討しつつ、実際に美術制作に取り組む芸術家たちが、作品制作と探究的思考を往復する様を浮き彫りにする。「芸術的省察による研究 Arts-Based Research: ABR」に関する日本で初めての書。

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目次

はしがき[小松佳代子]

第Ⅰ部 美術教育の理論的位相

第一章 美術教育の位置づけ[小松佳代子]
 第1節 美術教育の正当化論
 第2節 美学者による美術教育の位置づけ
 第3節 教育哲学における美術の位置づけ

第二章 美術の学びの特殊性[小松佳代子]
 第1節 発見的な学び
 第2節 イメージによる学び
 第3節 モノとの相互作用による学び

第三章 芸術的省察と美術教育[小松佳代子]
 第1節 Arts-Based Researchの理論と実践
 第2節 芸術的省察による質的知性の形成
 第3節 美術教育の意義と課題
第Ⅰ部 参考文献

第Ⅱ部 制作者による芸術的省察

第四章 リアリズム絵画における知覚と思考[橋本大輔]
 はじめに
 第1節 知覚と思考の場としての絵画
 第2節 記号としての絵画
 第3節 リアリズム絵画における知覚と思考
 おわりに

第五章 「まれびと」的視点と芸術的省察[三好風太]
 第1節 視野狭窄
 第2節 まれびと
 第3節 表現者の視点

第六章 「贈与」としての美術・ABR[櫻井あすみ]
 第1節 私的な記憶によるプロローグ
 第2節 美術の「贈与性」
 第3節 美術制作とABR

第七章 芸術における「隔たりの思考」[菊地匠]
 はじめに
 第1節 楽園としてのマティス芸術
 第2節 「隔たりの思考」と「オフ‐モダン」
 第3節 今日の「オフ‐モダン」的作品
 おわりに

第八章 もののなかで夢をみる─芸術的知性による〈解放=救済〉[齋藤功美]
 はじめに──非同一的な記述へのエクスキュース
 第1節 芸術作品の〈もの〉の物質性
 第2節 芸術作品の浮き彫り─文化産業とキッチュ
 第3節 過剰なものとしての〈真正な芸術作品〉─ためらい、謎特性、多義性
 第4節 制作と鑑賞の汽水域─批評による〈解放=救済〉
 第5節 もののなかで夢をみる
 おわりに──〈芸術的知性〉による省察

第九章 制作活動における美術の探求の流れと、探求型学習[栗田絵莉子]
 はじめに
 第1節 美術制作における探求の流れ
 第2節 美術制作における探求
 第3節 学校教育における探求型学習の実践
 おわりに

あとがき
事項索引
人名索引

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