電力と政治 上 (紙版)

日本の原子力政策 全史

電力と政治 上
形式・仕様:
紙版 電子版

圧倒的総括! 迫真のドキュメント! 戦後政治の「暗黒面」を凝縮した国策をあますことなく伝える。将来を展望するための2巻本。

著者 上川 龍之進
ジャンル 政治
出版年月 2018年2月
ISBN 978-4-326-35172-5
判型・ページ数 4-6・388ページ
定価 3,850円(税込)
在庫 在庫あり

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福島第一原発事故から7年が経とうとしている。この間、戦後の電力・エネルギー政策、とりわけ原子力政策の何が明らかになったのか? そして事故後、事態はどう動いていったのか? なぜ電力自由化の改革は急速に進み、脱原発は後退したのか? とは言えなぜ自民党は原発再稼動を思うように進められないのか? 政治学であざやかに読み解く!
はしがき

第1章 原発導入――政官業の思惑と対立の構図
 1 九電力体制の成立
 2 原子力予算の成立
 3 原子力平和利用キャンペーン
 4 原子力導入に向けた政界・産業界の動向
 5 原発をめぐる電力会社と通産省の主導権争い
 6 科学技術庁の四大プロジェクト

第2章 活発化する反原発運動と暗躍する原子力ムラ
 1 原子力船「むつ」放射線漏れ事故と原子力安全委員会の設置
 2 反原発運動の活発化と通産省・電力会社の協調路線の確立
 3 核燃料再処理事業をめぐる電力会社と科学技術庁の対立
 4 核不拡散問題と日米原子力協定の改定
 5 核燃料サイクル基地の建設
 6 反原発運動と労働運動の分裂
 7 チェルノブイリ原発事故の衝撃

第3章 原子力冬の時代――東京電力と経済産業省の一〇年戦争
 1 原発拡大路線の行き詰まり
 2 一九九〇年代以降の四大プロジェクト
 3 原子力行政の失敗と科技庁の解体
 4 電力自由化をめぐる電力会社と経産省の戦い
 5 核燃料サイクルをめぐる対立
 6 東電と電力族の結託

第4章 原子力ルネサンスの到来――暴走する原子力ムラ
 1 原子力ルネサンスと原発輸出の促進
 2 佐藤栄佐久・福島県知事とプルサーマル計画
 3 関電美浜原発三号機事故と新潟県中越沖地震
 4 福島原発事故以前の民主党の電力・エネルギー政策
 5 無視された警告

第5章 東京電力の政治権力・経済権力
 1 経済界における東電の権力
 2 行政機関に対する東電の権力
 3 自民党との関係
 4 学界に対する東電の権力
 5 労働組合を通じた東電の権力
 6 立地自治体における影響力関係
 7 反原発団体・市民運動に対する東電の政治権力
 8 司法をめぐる影響力関係
 9 マスメディアに対する電力業界の権力
 10 世論対策
 11 東電の権力の源泉

第6章 菅直人と原子力ムラの政治闘争――脱原発をめぐるせめぎ合い
 1 東電への緊急融資
 2 東電支援スキームの策定
 3 菅直人首相の脱原発路線への転換
 4 菅降ろし
 5 玄海原発再稼働をめぐる争い
 6 「脱原発宣言」と菅の退陣


参考文献一覧
人名索引
事項索引

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