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「日本人」は変化しているのか

価値観・ソーシャルネットワーク・民主主義

「日本人」は変化しているのか

政権交代、地震・原発事故から再度の政権交代へ。これらの経験を経た「日本人」の考え方はどのようなものか。この国の現在地を描く。

著者、編者、訳者など 池田 謙一 編著
ジャンル 教育・心理
ISBN 978-4-326-25124-7
出版年月 2018年1月
判型・ページ数 A5判・280ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

本書が取り上げる調査の時期、2010年から2013年の日本社会は、国内では東日本大震災の前後を挟むとともに、民主党から自民党への政権交代が行われた時期にあたる。対外的には近隣の韓国や中国、ロシアとの間で大きな摩擦が生じた時期であり、日本人の心理や環境も大きな節目を迎えていた。この国に住む人々の価値観やその変化を描く。

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目次

序 章 3つの大規模国際比較調査データを柱とした現代日本社会の分析
 0.1 本書が基づく「WASC」データ
 0.2 「WASCデータ」の目的
 0.3 各国際比較プロジェクトの特色
 0.4 調査の仕様
 0.5 パネル調査の回答結果
 0.6 本書の構成

第I部 価値観とソーシャルネットワーク

第1章 経済環境と市民的価値観の変容
 1.1 研究の背景
 1.2 先行研究における脱物質的価値観研究とその方法
 1.3 本研究の分析枠組み
 1.4 分析結果
 1.5 結論と展望

第2章 「東アジア的」な価値観とソーシャルネットワークは民主主義と両立するか
 2.1 価値観とソーシャルネットワークの重要性
 2.2 東アジア的価値観とソーシャルネットワークのもたらす規定性の研究概観
 2.3 価値観とソーシャルネットワークの東アジア的な性質の先行研究
 2.4 価値観とソーシャルネットワークの相互一貫性と概念枠組
 2.5 従属変数の選択──社会関係資本論と民主主義論の観点から
 2.6 仮説形成──東アジア的価値観との関連で
 2.7 データ
 2.8 分析結果
 2.9 考察とまとめ

第3章 文化的自己観との関連に見る日本人の価値観
 3.1 日本人の価値観
 3.2 日本人の中での価値観の違い──基本的価値観について
 3.3 日本人の中での価値観の違い──東アジア的価値観について
 3.4 まとめ

第4章 「つながりやすい」職業は存在するか? 職業ネットワークとジェンダーの関係から
 4.1 社会関係資本の測定手法としてのポジションジェネレータ
 4.2 ソーシャルネットワークと職業とジェンダー
 4.3 分析1──日本全体の職業人口との比較
 4.4 分析2──価値観は影響するか
 4.5 まとめ

第II部 2010年代初頭のメディア・制度信頼・民主主義

第5章 2010年代初頭の日本におけるマスメディアとオルタナティブメディアの補完関係
 5.1 原発事故の責任とメディア
 5.2 3.11後の情報発信と2年後のメディア利用
 5.3 メディアと対外感情
 5.4 まとめ

第6章 政治状況と内閣支持
 6.1 はじめに
 6.2 日本のおかれた状況──国全体の雰囲気
 6.3 感情と政治的判断
 6.4 考察

第7章 投票外参加と価値観
 7.1 はじめに──問題設定と分析手法
 7.2 「請願書・陳情書への署名」についての分析
 7.3 「不買運動(ボイコット)」についての分析
 7.4 「デモ」についての分析
 7.5 「ストライキ」についての分析
 7.6 「その他の抗議活動」についての分析
 7.7 まとめ

第8章 民主主義観と信頼の現在
 8.1 民主主義は信頼を失いつつあるのか──民主主義国における「ポピュリズム」の拡大
 8.2 「民主主義の国に住むことの重要度」の変化
 8.3 「自国にとって好ましい政治形態」と年齢
 8.4 信頼の現状
 8.5 「民主主義に必要なこと」
 8.6 民主主義観の規定要因
 8.7 結論

第9章 ナショナリズムの浮上
 9.1 社会的アイデンティティ理論とナショナリズム
 9.2 ナショナリズムはなぜ高まっているのか
 9.3 ナショナリズムの測定
 9.4 ポジティブな感情と相関するナショナリズム
 9.5 楽観的なナショナリズム
 9.6 ネットよりもテレビと相関するナショナリズム
 9.7 国際関係とナショナリズム
 9.8 ナショナリズムの上昇を説明する要因
 9.9 まとめ

引用文献

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