理解できない他者と理解されない自己 オンデマンド版
寛容の社会理論
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いくら「真剣」に「一生懸命」に言葉をかわしたとしても、そう簡単には人とはわかりあえない。人が何を考え、何を感じているかを完全に知ることはできない。あくまでも自分とは違った存在でしかない他の人々と、にもかかわらず誰もが一緒に生きていこうとしている。いったい「社会」はいかにして可能になっているのだろうか。本書は、社会的選択理論や進化ゲーム理論あるいは現代正義論などの成果をもとに、この社会学の根本問題を掘り下げて考察する。言葉を信じ人を受け容れて生きていくことの困難な現代社会で、「寛容」のもつ意味は何か。(2001年3月第1版第1刷発行)
はしがき
序 章 相互理解という幻想
1 相互理解に支えられる日常
2 相互理解という幻想
第一章 決定することの困難
1 社会的決定ルールの必要性
2 民主的な社会的決定ルールであるための必要条件――アロウの一般不可能性定理(1)
3 民主的であることの挫折――アロウの一般不可能性定理(2)
4 自由主義的であることの挫折――センのリベラル・パラドックス(1)
5 自由主義のジレンマ――センのリベラル・パラドックス(2)
6 問題としての他者
7 「自由である」ことの自己否定性
8 決定不可能性を受け容れること
第二章 理解できない他者と理解されない自己
1 社会秩序問題
2 二重の不確定性
3 囚人のジレンマ
4 信頼と協力
5 理解できない他者と理解されない自己
第三章 「理解できない/理解されていない」ことの受容
1 有限繰り返し「囚人のジレンマ」ゲーム
2 無限繰り返し「囚人のジレンマ」ゲーム
3 無限繰り返し「囚人のジレンマ」ゲームが意味すること
4 信頼のパラドックス
5 「理解できない/理解されていない」ことの受容
第四章 非合意の合意
1 進化という考え方
2 アクセルロッドの「囚人のジレンマ」選手権
3 しっぺ返し戦略の特徴
4 非合意の合意
5 社会的知性はなぜ必要か
終 章 他者と生きるために
1 他者を積極的に受容することの意義
2 他者と共に生きる意味と、他者と共に生きる戦略
3 相互理解という暴力の排除
4 残された問題
注
あとがき
参考文献
索引
序 章 相互理解という幻想
1 相互理解に支えられる日常
2 相互理解という幻想
第一章 決定することの困難
1 社会的決定ルールの必要性
2 民主的な社会的決定ルールであるための必要条件――アロウの一般不可能性定理(1)
3 民主的であることの挫折――アロウの一般不可能性定理(2)
4 自由主義的であることの挫折――センのリベラル・パラドックス(1)
5 自由主義のジレンマ――センのリベラル・パラドックス(2)
6 問題としての他者
7 「自由である」ことの自己否定性
8 決定不可能性を受け容れること
第二章 理解できない他者と理解されない自己
1 社会秩序問題
2 二重の不確定性
3 囚人のジレンマ
4 信頼と協力
5 理解できない他者と理解されない自己
第三章 「理解できない/理解されていない」ことの受容
1 有限繰り返し「囚人のジレンマ」ゲーム
2 無限繰り返し「囚人のジレンマ」ゲーム
3 無限繰り返し「囚人のジレンマ」ゲームが意味すること
4 信頼のパラドックス
5 「理解できない/理解されていない」ことの受容
第四章 非合意の合意
1 進化という考え方
2 アクセルロッドの「囚人のジレンマ」選手権
3 しっぺ返し戦略の特徴
4 非合意の合意
5 社会的知性はなぜ必要か
終 章 他者と生きるために
1 他者を積極的に受容することの意義
2 他者と共に生きる意味と、他者と共に生きる戦略
3 相互理解という暴力の排除
4 残された問題
注
あとがき
参考文献
索引
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