理解できない他者と理解されない自己 オンデマンド版

寛容の社会理論

理解できない他者と理解されない自己 オンデマンド版
著者 数土 直紀
ジャンル 社会・女性
シリーズ オンデマンド書籍
出版年月 2017年7月
ISBN 978-4-326-98312-4
判型・ページ数 4-6・296ページ
定価 3,850円(税込)
在庫 オンデマンド制作

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いくら「真剣」に「一生懸命」に言葉をかわしたとしても、そう簡単には人とはわかりあえない。人が何を考え、何を感じているかを完全に知ることはできない。あくまでも自分とは違った存在でしかない他の人々と、にもかかわらず誰もが一緒に生きていこうとしている。いったい「社会」はいかにして可能になっているのだろうか。本書は、社会的選択理論や進化ゲーム理論あるいは現代正義論などの成果をもとに、この社会学の根本問題を掘り下げて考察する。言葉を信じ人を受け容れて生きていくことの困難な現代社会で、「寛容」のもつ意味は何か。(2001年3月第1版第1刷発行)

はしがき

序 章 相互理解という幻想
 1 相互理解に支えられる日常
 2 相互理解という幻想

第一章 決定することの困難
 1 社会的決定ルールの必要性
 2 民主的な社会的決定ルールであるための必要条件――アロウの一般不可能性定理(1)
 3 民主的であることの挫折――アロウの一般不可能性定理(2)
 4 自由主義的であることの挫折――センのリベラル・パラドックス(1)
 5 自由主義のジレンマ――センのリベラル・パラドックス(2)
 6 問題としての他者
 7 「自由である」ことの自己否定性
 8 決定不可能性を受け容れること

第二章 理解できない他者と理解されない自己
 1 社会秩序問題
 2 二重の不確定性
 3 囚人のジレンマ
 4 信頼と協力
 5 理解できない他者と理解されない自己

第三章 「理解できない/理解されていない」ことの受容
 1 有限繰り返し「囚人のジレンマ」ゲーム
 2 無限繰り返し「囚人のジレンマ」ゲーム
 3 無限繰り返し「囚人のジレンマ」ゲームが意味すること
 4 信頼のパラドックス
 5 「理解できない/理解されていない」ことの受容

第四章 非合意の合意
 1 進化という考え方
 2 アクセルロッドの「囚人のジレンマ」選手権
 3 しっぺ返し戦略の特徴
 4 非合意の合意
 5 社会的知性はなぜ必要か

終 章 他者と生きるために
 1 他者を積極的に受容することの意義
 2 他者と共に生きる意味と、他者と共に生きる戦略
 3 相互理解という暴力の排除
 4 残された問題


あとがき
参考文献
索引

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